2012-03-15

今月の憂国騎士団。

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-師走の翁「ピスはめ!(上)(下)」ヒット出版社 ISBN:9784894655454 ISBN:9784894655478
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

平凡な少年が才色兼備な部活の先輩女子に誘われ依頼されたのはなんと女生徒ハメ撮り卒業アルバムの制作で……表題作長編16話(上巻:第1-7話 下巻:第8-16話、完結)+前単行本宣伝ショート漫画+独立短編1本。手に汗握る緊迫した物語展開とコンクウィスキーのごとくとびきり濃縮されたガチンコファックとをダブルで堪能できる作者最新刊だ。なお今回は上下巻同時リリースでかつ中身も通読を前提としたつくりになっているため2冊セットでの評価を実施する。
前作「JCエッチ」発刊からおよそ2年半とずいぶん間が空いたけれども、それもこれもこの大作の執筆に専念していたからこそ。ちなみに下巻の方は通常版/限定版の2種類が一緒に出ており自分は後者を購入。いわゆる限定版商法は基本好きじゃないし仮に聴きもしないドラマCD付属とかだったら迷わず安い方をチョイスしたところだけど、今回は特典のフルカラー卒業アルバムがどうしても見たくて欲望に負けてしまいました。
もはや説明不要であるヒット出版の屋台骨にして看板作家のこの人、「COMIC阿呍」の歴史の大半をしょってきただけでなくまいど恐ろしく密度の高い作劇/作画や常に世間にアンテナを張り続け最新トレンドの摂取をおこたらない創作姿勢など、そのすべてが後続の模範となっている。個人的にはいつも波長が合うわけじゃなく毎回デフォ買いとまではいかない漫画家ではあるけれど、最大級のリスペクトを捧げるにやぶさかではない。
最後まで読むと判明する仕掛けに思わずニヤリとする読み切りも魅力的ではあるのだけれど、今回はなんといっても渾身の長尺ものである表題作の存在が大きすぎる。物語的コクをあえて薄めエロシーンに注力した前のコミックスから路線を転じてこのたびはお話パートも異様なまでの迫力に満ちたヘヴィ級の物件だ。そのぶん造本もおそろしくふくれあがって2冊積み重ねるとまるで弁当箱のごとき威容を誇る。
ストーリーを要約するのなら冴えない中学生・玉緒くんが秘めたるセックスの才能を発現し八面六臂の乱交三昧という具合になるのだろうが、そこへ現代漫画のさまざまなエッセンスを思うがままにブレンドしてゆくことでオリジナリティを獲得しているのがこの漫画最大の特色。とりわけ中盤あたりからは単なるハメ撮りではなく掲載拒否の女子に対し「賭嬢勝負」と称するバトルを毎回いどむ展開になりさらに物語の幅が拡がる。全盛期少年ジャンプ的トーナメント展開をエロ漫画で味わえるのだからぜいたくな話で、しかもその内容も肉体同士を交えるフィジカル勝負から推理ゲームやら麻雀やらの頭脳戦に至るまでなんでもアリ。毎話ごとに別ジャンルの漫画を読むかのようなごった煮感がゴージャスでじつによろしいのだ。
熾烈な戦いに勝利を収めればごほうびとして多種多様なJCとの夢心地ハメ心地がお待ちかね。その設定上とても記憶しきれないほど多くの女の子が登場するのだが、メイン級からポッと出の娘に至るまでみな造形を違え異なる属性を身につけているのがすばらしいところ。加えてモブ同然の女子までひとりひとり性器の描き分けがなされているのには驚愕した。中学生固定のはずなのにルックスやら乳サイズやらが信じられないほどワイドレンジなのでロリスキーから大人びた娘好きまで誰しもがお気に入りの1人を見つけられるはず。
師走の翁作品のこれまでの例にもれず濡れ場はひたすらパワフルで、未通女もビッチもちんこを積極的に受け入れて汗みずくになりヘロヘロのアヘ顔さらしてセックスに没頭するその痴態がたまらない。淫語もエロ擬音も少々過剰なくらいにくり出されてただでさえ乳と性器がみっちり詰めこまれた画面がさらににぎやかになり脳みそはすっかりピンク色だ。そのうえ高確率で複数女子との一斉ファックが付属するのだから読後しばらくは女体の幻影にうなされそう。
ぷっくり肉づきのよいJCまんこを元気いっぱいの欲棒で押し広げてゆくとたちどころに女の子は熱に浮かされたごとくほおを真っ赤に染め全身から発汗して景気よくアヘりはじめる。もっちりした乳や尻をねぶり倒しながらピストンの速度を上げてゆくその都度全身をのけぞらせ歯を食いしばりながら未曾有の快楽を耐えしのぶさまがエロっちい。ゴリゴリ内奥を貫き続けられていよいよ言語にならない咆吼をあげだしたら絶頂も間近。しきりに膣内射精を懇願する彼女のお望みのままシメは中学生の子袋いっぱいにたっぷりと白くねばつく液体を放出だ。
登場女子各個撃破が至上命令ゆえメインヒロインたる女子剣道部主将にして主人公のあこがれの人・桐谷木乃芽先輩と結ばれるまで長らくお預けを食らうのはさすがにつらく、また彼女との待望のえっちも欲をいえばもう少し分量がほしかったところだが、お話もエロも1ポンドステーキを休みなく口中に放りこまれるみたく強烈にヴォリューミィで読後の充実感は唯一無二。一般漫画でなら10巻や20巻は続けられそうなほどのアイディアをたった2冊に凝縮しているのだから当然ではあるのだけれど、作者の全精力がこめられた本作の読破にあたっては受け手側も万全に体調を整え相応の覚悟を持って対峙すべし。なお登場キャラのなかでは木乃芽先輩は当然のこと、ほんの数コマしか出番のない進藤麻紀さんとか河内みうさんあたりが俺的に激好みなので彼女らのロングランエロが見たいです。

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