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-らんち「コイナカ」コアマガジン ISBN:9784864361774
話○ 抜◎◎ 消極小 総合◎

三つ編み地味っ娘文芸部部長の官能小説執筆に協力すべく毎日獣のごとく互いの肉体をむさぼり連作2本+短編6本。清楚な笑顔の似合う女の子が一転蕩けまくったメスの貌をさらしてよがり狂う光景に際限なく精液をしぼり取られる最強の抜き物件は作者が送り出す初のコミックス。
今回の単行本はずいぶん早くから発売告知がなされ、直前には版元みずから特設ページまで開設して宣伝普及につとめる力の入れようだ。コアマガジンの事前プロモだとほかには昨年夏に実施したたかやKiの販促企画が思い浮かぶが今回はそれをもはるかに上回る規模。はたしてそれだけの事前投資に値する作品なのか疑問に思う向きもあるかと思うが、そんな懸念は表紙を手にして即座に氷解するはず。
収録作中唯一の連作である「虜ボイス」の主演女優・部長(名前の明記がないのです)がこんもりおっぱいをさらけ出しドプドプ膣内射精されている真っ最中という反則的にエロっちいカヴァーイラストがのっけからぼくらの股間を激しくエレクチオンさせる。単行本広告にも使われたこの表紙絵で自分はまず1発抜かせてもらったほどに破壊力抜群だ。中身のモノクロ原稿も負けず劣らずの高い完成度で、一般漫画/アニメの美味しい部分をセンスよく調合したその絵柄はじつにキャッチー。エロ漫画スキーとしてはさっさと角川やら電撃やらにコミカライズ担当で持ち去られることのないよう祈るほかない。
前述の刊行お知らせで収録作は先に明かされていて、2009-11年初出の8本を若干の前後はありつつおおむね時系列順に配置。ただし初期執筆の2本はリメイクに近いほどの加筆修正がなされており、雑誌掲載時とはずいぶん印象が変わった。おそらくここにマンパワーが割かれたせいで発売告知から実際のリリースまで時間がかかったのだと思うが、その甲斐あって正直ほかより見劣りするかなと思っていた初期作品も遜色ないレヴェルに。
このたいそう魅力的なお筆先から生み出されるヒロインは女子高生を中心に上方向数名といったところで、青い果実でもすでに肉体は女らしく発達している一方で年長組はティーンと見まがうばかりの若々しいルックスを誇ったりと見た目は実年齢ほどに差異はない。キャラメイクはきわ立って個性的ではないものの、女の子の愛らしい部分を上手にピックアップした達者な属性付与により男子の内なる萌え心をきゅんきゅんさせてくれる。ことに尽くす系の女子を描かせると白眉で、彼の行為を全肯定し全幅の信頼を寄せてくれる彼女らをギュッと抱きしめたくなること必至。
比較的細身のトルソなのにバストは円墳のごとく雄大にそびえ立ちクレヴァスは恥肉がぷっくりといやらしく盛り上がる女性陣の魅惑の肢体はらんち最大の武器で、これだけ大胆にエロパーツを強調しているのに全体としては上品にまとまる奇蹟のボディラインはおそらく現実世界だとこうはいかずまさに2次元ドリーム。
そんな彼女らが乗っかるストーリーは表題が示唆するとおりの甘々恋物語ぞろい。一部男子サイドが強引に迫ったりイジワルしてみたりする話はあるもののそれすらその後に燃えあがるラヴの格好のスパイスであり、1on1のスウィート&ハードなイチャつき模様をどこまでも堪能できる。後述する激しい性器同士の真剣勝負のさなか交わされるこっ恥ずかしい愛の言葉の応酬がじつにむずがゆくも心地よく、忘れかけていたエモーションを心に取り戻す回春剤としての効用もあり。
２人の気持ちを確かめあうべく突入の濡れ場はじつに高密度で、ことにそのやわこそうな身体を執拗にこね回す際にぷよんとお肉が弾む感触がたまらんですたい。特大のおっぱいをグリグリいじり倒しその先っちょをピンポイントで刺戟し続けるうちすっかりほおを紅潮させ呼吸を荒くして身をよじらせるその痴態がさらなる勃起を誘う。いきり立つ欲棒を秘密の花園にあてがい焦らすみたく擦りつけると彼女らも陶酔しきった表情で言葉いらずの挿入ゴーサイン。
性器どうしのランデブーに成功すればいよいよ狂乱の宴のはじまりだ。ガッチリ腰を抱え後背位から激しく腰を打ちつけるたびハートマークを乱舞させ随喜の涙を流して快感にもだえ狂うヒロインズの淫猥なフェイスは平常時の端整なそれとはもはや別人のよう。子宮のいちばん深いところをゴリゴリ突かれて息も絶え絶えに咆吼する彼女らの締めつけに辛抱たまらずファーストザーメンを膣内深くぶちまける。
一般的なエロ漫画ならここまででラウンド終了のところだがらんち作品の大半ではそれらは単なる前菜。２回戦以降がむしろメインディッシュで、流しこまれた精液によりいっそう滑らかさを増したヴァギナの感触を楽しみながら往復運動のギアを１段上に入れる。女の子側もちんこ締め上げの強度を増して対抗し、竿と鞘の仁義なき戦いは加速する一方だ。2人してひたすら粘膜どうしのこすり合いに注力するうちいつしか言語も発せられなくなり、性器たちの摩擦音とときおりの甘い嬌声のみが場を支配する。幾度となく射精をくり返したのちやがて子宮が降りてきて亀頭に吸いつくように密着するのを合図に最後の白濁液を卵巣にまで到達するかの勢いで大量に流しこんだその刹那、残っていたわずかな精力も尽き果てて2人ともばったり倒れこみ激烈な交合の儀式にようやくエンドマーク。
男子の願望充足にきっちりお応えしたヒロイン造形と、そんな彼女らがえっちでは大胆に乱れまくりなん度も休みなく子宮のなかにスペルマを放たれるハードラヴとの強力タッグはまさにコミメガ的和姦エロのひとつのメルクマール。我がちんこ的にはここ近年最凶の抜き作家ゆえ単行本化をいまかいまかと待ちこがれていたが期待にたがわぬできばえで大満足だ。収録作のなかでは人気投票第1位の連作「虜ボイス」はむろんのこと、妻としてどこまでも主人公にご奉仕しえっちぃボディを大胆に使役して際限なく子種を受けとめまくるヒロイン・春日さんがうさんくさいくらいにすばらしすぎる短編「天敵的花嫁」で精嚢が枯れ果てるほどにフィーバーしまくったですよ。