2012-04-21

今宵のムーヴィング・ファストボール。

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-なめぞう「舐乳(なめちち)」サン出版 ISBN:9784864446167
話○ 抜○ 消小 総合○

ムチムチJKのもぎたてボディをさまざまな形で味わいつくし短編11本+描きおろしショートおまけ漫画。画面も物語もコッテリと濃厚な味わいが持ち味のこの作者がガラリとアプローチを変え新境地を切り開いた意欲作はひさしぶりのマークつき単行本だ。
黄色い楕円印誕生のころから現在に至るまでの長大な作家歴を持つこの人、エロのみならず別名で一般誌での連載経験もありと百戦錬磨のキャリアを誇る。そうはいっても最近は見かけることがなくなっていたので単行本リリースの報には心底驚くとともにおのれの観測範囲の狭さを思い知った次第。
ともあれ首尾よくゲットしたこの新刊、抜き物件としては米餅昭彦名義で2007年に刊行されたマークなしエロ漫画「肉弾アスリー島」以来のはず(そのあと一般扱いのを1冊出してるみたいだが)。こっちのペンネームでの作品だともっと前で、桜桃書房からの2003年刊「日々そりゃ妄想」までさかのぼらなければならない。なお描きおろしパートを除きすべての初出は漫画/グラヴィア混載の「マガジン・ウォー」および系列誌となっている。
メジャー成年誌でバリバリ執筆→一般誌移行の10数年前が自分的にこの作家のゴールデンエイジなのだけれど、メリハリの効いたタッチと少々暑苦しいほどの画面密度のコンビネイションが当時の特徴。それが今回の表紙を見るとあらまあずいぶんと作画がサッパリしたじゃないですか。中身のモノクロ原稿はさらにプレーンな感じになっていて、描線を整理し勢いのききすぎた部分は表現を抑えてとかなり手が入れられているのがわかる。作品によっては以前のようなくどさの片鱗が感じられもするので無理に絵柄を作りあげている部分もあるのだろうが、昔の絵に固執し世間から取り残されてゆく漫画家も多いなか勇気あるチャレンジだ。最新型とは間違っても言えないものの充分に時代に追随できている部類だろう。
頭身高めの胴体に特盛おっぱい&お尻が組み合わされるボディデザインはデビュー当初から変わらないが、既刊では大ぶりの肢体にふさわしくヒロインは大人キャラ主体だったのが今回女子高生固定となっているのが最大の相違点。前述した描線のシンプル化はおそらくこの年齢低下への対応策でもあるのだろう。過剰な描きこみが減り顔の輪郭がスッキリしたぶん女の子のキュートネスやら幼さやらがより強調されるのだ。そこに従来どおりの迫力満点なカラダが乗っかるのだからたまりまへんな!
物語の方も多彩な趣向を盛りこみむやみに大仰なアクションで迫り来る往年のパターンからほどよくぜい肉をシュリンクしたライトエロへと微調整がはかられている。これについては掲載誌からの要請もあるのだろうが、それでもほのかにアホっぽいノリやら生き生きしたキャラ造形やらの美点は健在。1on1のほのぼのラヴを基調にしつつもときとして彼氏のハイテンションぶりにヒロインが引きずられたり2人して変な高揚感のまま突っ走ったりのちょっとした逸脱っぷりがいい味出していてグッド。
濡れ場はさすがマークつきだけあり必要充分なヴォリュームを持ち、長らくコンビニ誌の薄味エロに耐えしのんできたファンを満足させるできばえ。非常にメリハリの効いた肉体とそれにふさわしく大ぶりの乳首やらまんこやらのエロパーツをドーンと強調しながらのファックはたいそう扇情的で、激しく膣内を貫かれながらトロトロのイキ顔さらしよがりまくるヒロインの痴態に我がシャフトもビンビン屹立だ。
ゴムマリのごとく弾む爆乳にむしゃぶりつきほどよく生い茂った秘密の花園を激しくかき回せば彼女らたちどころに潮吹き絶頂。すかさず如意棒を出し入れするとただちに反応しアンアンあえぎはじめる。みずからされている行為を逐一実況しながら随喜の涙を流し全身をのけぞらせる光景がたまらなく淫猥だ。性器どうしを激しく摩擦するたびきゅんきゅん内奥を締めつけてくる彼女のいちばん深いところめがけてたっぷりと精を放てばおにゃのこみな歯を食いしばり法悦の態でファイナルアクメ。
大胆かつ華麗な筆遣いの冴えに比べ乳やまんこのトーン処理が見劣りし質感に欠けるのは惜しいけれども、購入前に想像していたのよりはずっとアップ・トゥ・デイトでうれしい誤算。昔のように重厚な画面やらアダルトな雰囲気のキャラメイクやらを期待していた従来型ファンにはもしかすると不評かも知れないが俺は断然この路線を支持する。あとはフィニッシュワークが改善され美味そうな性器描写がなされれば重畳きわまりないところだ。収録作のなかでは初夜を約束したのに眠ったままの彼氏に憤慨のヒロインが寝こみを襲い「めざ入~」と、幼なじみどうし引っ越し荷物のなかで結ばれて「ギリギリ☆パッケージング」がマイフェイヴァリット。

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