-尚たかみ「精液中毒少女」オークス ISBN:9784799002834
話△ 抜○-△ 消小-無 総合△
無惨に犯され容赦なく責めたてられるうちいつしか女たちは己のなかの変態性欲に目覚めてゆき短編全5本。少女から大人までみなばいんばいんボディをハードに酷使されては心も身体も取り返しのつかないほどに崩壊させられる本格凌辱フルコースでお送りする作者処女単行本だ。
こちらはコミックス表題どおりいきなり女の子が黄ばんでねばつく液体にまみれて横たわるインパクト抜群な表紙がお出迎えするのだが、よく見るとザーメンの部分だけわざわざエンボス加工されくっきり浮き上がっているという凝りよう。こういうムダな力の入れ方大好きです。
古すぎず先端すぎずのオーソドックスなアニメ/エロゲ系の絵柄はおおむね中身も表紙互換でジャケ買いも安心。ただカヴァーの美麗な彩色に比べて中身の漫画パートのトーン処理がどうも見栄えが悪いのが気になった。よく雑誌連載などで巻頭/巻中カラーだった回が単行本でモノクロになったとき他のもともと白黒だった部分に比べ変に浮いて見えるケースがあるがちょうどそんな感じの風合いで、このへんは改善の余地ありだと思う。
収録本数はずいぶん少なく見えるがじつは1作品につき最低でも30ページ超と長大なので読みごたえは充分。ただ冒頭の小学生監禁ものは初出時に2回に分かれているのでおそらくコミックス化の際に合体させたのだろう。こういうお話1本あたりの分量を多めに確保する手法はティーアイネットなどでよくやる手段だが、後述するようにその配分のしかたがじつに独特で異彩を放つのだ。
各話1人×5回分登場の女性陣はランドセル世代から20代なかばのOLまで比較的ワイドレンジだが、誰をとってもメロンのように巨大なおっぱいと安産型のヒップを装備しているので年少/年長組の差異はあまりなかったりする。またキャラの性格だとか造形がどうこう以前に出てきたと思ったらもう速攻で野郎どもの餌食になるので正直女の子に愛着はわきづらい。イチャラヴものじゃないからそのへんの要素はあまり重要でないとはいえ少々味気ないかなー。
物語の方はいくらか導入のアイディアに違いはあるものの最終的には典型的な凌辱堕ちもの系へと収束する。よってストーリー的うま味は乏しいものの、それをカヴァーしてありあまるのがこの作品集最大のキモである多彩なフェティシズムの発露。たとえば単行本タイトルのごとく過剰なまでのぶっかけ描写満漢全席であったり、あるいはふたなり搾乳/搾精、そして全身ラバーフェチというようにニッチな属性をこれでもかと押してくる。当然のごとく受容のハードルは高くなるが、それだけにいざハマれば熱狂的に受け入れられることだろう。
エロシーンもちんこまんこの合従連衡よりはむしろこれらの変態性をフィーチャーすることに注力されており、オッサン大勢によるぶっかけプロセスになんページも割くわ、あるいは別の話じゃラバースーツ着用徘徊場面を延々実況中継するわの逸脱っぷりがすばらしい。最初はイヤイヤか序盤からノリノリかの違いはあっても結局ヒロインみな非日常の毒にやられて人格崩壊してゆくのだからバッドエンド大好きっ漢にはたまらぬご褒美。また多くの作品では望まぬ妊娠で物語が締めくくられており、平穏な人生が些細な亀裂からすっかり破滅してゆくに至る一連のシークエンスを心ゆくまで堪能できること必定だ。
おもにヴィジュアル面でうーんと感じる部分はあり、また個人的にはやっぱり挿入タイム長めの方が好みではあるけれど、とにかく奇抜なシチュを楽しみたいという好事家たちにはこのうえなくジャストフィットするはず。また基本白線ながら消し忘れ多数の粋な修整具合も手首の往復運動を好アシストだ。ちなみに性的逸脱については臆病そのものの俺の場合、ビッグなバストのプライマリースクールガールをじっくりていねいに肉便器化「少女監禁白濁折檻 巨乳小学生ゆきちゃん」が比較的ノーマルゆえふつうに抜けるですよ。
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