2012-06-25

今年度の球宴ジャック。

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-上乃龍也「モザイク×三姉妹」ISBN:9784799501252
話△ 抜○ 消極小 総合○

隣家の幼なじみ姉妹たちと同居することになり夢のハーレム生活スタート表題作長編全11話&描きおろし番外編(通常版限定特典)。とびきりキュートな女の子たちと液汁にまみれながら欲望にまかせて互いの肉体をむさぼり合う特濃エロスを即席デリバリーのこちらは作者通算9冊めの単行本だ。なお先行して一昨年11月に特別付録としてドラマCDが付属する同一コンテンツの初回限定版が出ているので、そこからじつに1年半もの遅延レヴュウとなることをお断りしておく。
そんなわけで最初のものにくっついていたディスクがなくなったぶんお値段もグッと下がり、エロ漫画単行本として標準的なプライスに。初回限定版が発売されたころはちょうど資金繰りが苦しく指をくわえて見送った俺もようやくゲットすることができ感無量だ。こちらで記事にするのはそのひとつ前に当たる2009年刊の「イッちゃう?×イッちゃう」以来のこと。
いちおう限定版発売時に店頭見本をチラ見しているのである程度自分のなかの記憶を参照したりググって出てくるデータのたぐいとも照合しながら話を進めるが、まずのっけからカヴァーイラストがまったく違うのが目につく。インターヴァルの間にも微妙にタッチが変化しているので、直近に描かれたであろう今回の表紙と初出が2008-09年な中身のモノクロ原稿とでははっきりその差異がわかる。巻末にこれまた描きおろし漫画があるのでそちらと旧稿を比較しても違いは一目瞭然だ。親しみやすいアニメ絵基調なのは共通しているものの、顔やエロパーツまわりのトーン密度が明らかに上がっているのがよくわかる。以前の絵柄もクオリティ的にはそう遜色ないとはいえ気にしいな人は落ちつかなくなるかも知れない。
読み切りや数話構成の連作などではけっこう凝った仕掛けも見せるのだが、今回はラヴコメ界に太古の昔から存在する女の子同居+ハーレムエロの合わせ技で展開も王道中の王道。あまりにベタではあるもののそのぶん定型ならではの安心感にどっぷりひたれるコージィさが売りだ。登場する3姉妹の構成も色っぽい長女にロリロリな三女を脇に配し本命としてツンツンぎみな次女を君臨させるというまさに黄金パターン。
濡れ場もまたこれら3人におのおの単独エロを担当させたのち順列組み合わせして最後は全員集合大乱交という具合にお約束をキッチリ踏襲。もっとも長丁場だけに途中で軽く修羅場ってみたり回想を交えて互いの本当の気持ちを再確認させたりと、とかくペラくなりがちなハーレムものの物語性をおぎなう工夫が随所でなされているあたりはさすが一般誌兼任。
たおやかな女体をさまざまな分泌物で濡らしてはガツガツちんこを行き交わせる本番シーンは迫力充分で、並・巨・爆と各種おっぱいを密着させながら積極的にえっちをおねだりしてくるヒロインズの誘惑に辛抱たまりません。また長女・サクラさんなら電マプレイ、三女・ユキちゃんはアナルファック、次女のヒマワリにはコスプレ中田氏という具合にみなさん得意技をお持ちなのもヴィジュアル的に美味しく、趣向の違うセックス3人ローテに男子諸君みな精根尽き果てるまでザーメンを搾取されまくることだろう。
1on1もさることながらやはりこの漫画のキモは豪華絢爛3姉妹丼。総勢マッパで並べて生尻をこちらに向けてしきりに挿入をおねだりするスリーシスターズに全面降伏だ。交互にシャフトをねじこむたび違う音色でハートマークが発せられ、3人ぶんの汗も涙も愛液もごっちゃになりながら摩擦音と嬌声とで画面が満たされる。みんなのアヘ声が絶妙なハーモニーを奏ではじめたその瞬間、大量の精液を仲よく3等分しておにゃのこにぶちまけフィニッシュ。
オハナシの都合上やむを得ないとはいえ膣内射精に至るのは次女のみと中田氏大好きっ漢の自分的にはやや不満が残るものの、タイプの違う女体が所狭しと入り乱れるゴージャスな絵ヅラはハーレムものならではの醍醐味。あとはちょくちょく執筆している短編群もすでにコミックス化できるほどに本数がたまっているはずなので、早い時期に新作リリースの報のあらんことを期待しよう。

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