今季の被本塁打記録。

-大月あかり「我欲乙女」サン出版 ISBN:9784864446228
話△ 抜○ 消小 総合○

オタ嗜好まっしぐらの兄をコスプレで誘惑の妹ちゃん連作2本+独立短編10本。性に興味津々なJK'ズがピチピチボディを縦横無尽に活用し気持ちよく昇天しまくりの夢空間が天地いっぱいに拡がる作者初コミックスだ。
この作家についての予備知識は皆無であり直近までまったく買う気はなかったのだけれど、某まとめサイトの記事にあった表紙画像がたいそうグッときて急遽書店をリサーチ。コアやワニの単行本と比べると相対的にマイナーゆえ探すのに苦労したけどなんとか見つけ出して首尾よく購入した次第。制服脱ぎかけの女の子が下半身モロ出しでバックから秘所をくぱぁのカヴァーイラストがじつに扇情的でええですのう。
はやる心を抑えながら中身をオープンセサミすると再度びっくり。艶っぽい彩色の表紙とはいささか印象が異なっていて、モノクロ原稿は非常に少女漫画ティックな絵柄なのだ。ほどよくオタクフレイヴァーがまぶされてはいるものの、描き文字や崩し顔の造作などがなんともガーリィな雰囲気をかもし出している。加えてPNで検索してもプロフにつながる情報がまったく出てこなかったので、ティーンズラヴ/ボーイズラヴ描きの女性作家が男性向け用の別名義で仕事しているのではないかと推測するのだがどうか。むろん高度な性別偽装の可能性もゼロではないけれどここは素直に受けとめたい。
奥付にあるとおり収録作のすべては漫画/グラヴィア混載誌である「マガジン・ウォー」系列各誌を初出とする。各作品の細かい執筆時期まで明記はなかったのだけれど、描きおろしであろう表紙絵との感触の差からすると時系列と逆の収録だろうか。少女漫画絵としては若干太めの線を用い必要以上にうるさくしないスッキリした筆致で描かれるヒロインは帯で大々的に謳うように女子高生で固定。一部の貧乳さんを除けばみなさんこんもり盛り上がった胸のふくらみと安産間違いなしの大ぶりなヒップとを標準装備だ。
お話は基本的に1on1のオーソドックスなイチャラヴでさほど新味はないが、展開が単調になりがちなところを女の子の多彩なキャラメイクで上手にカヴァー。髪型のみならず髪飾りや髪質まで外観を差別化したうえで性格づけも強攻タイプと流され派との両方を用意しヴァリエーションを増やす細やかな配慮が光る。それでいながらいざ本番に突入するとどの娘もえっちに没頭しアンアンイキまくりというエロ漫画の登場人物らしい属性を一律に附与し男子諸君のよこしまな願望にきっちりお応え。
同級生もしくはちょっと年長の男子を相手に女子どもがティーンエイジまんこをフル活用するエロシーンは充分なヴォリュームが割かれ、豊満ボディを組み敷かれながらの汗だくファックに我を忘れて熱中するようすを詳細描写。とりわけ大ぶりのニップルをねぶり倒す光景や肉厚のビラビラが怒張の侵入により押し広げられるさまを思いきりカメラを近づけて中継のアングルがじつにやらしくてよろしい。
ブラウスを恥ずかしげにはだけながらたわわなバストをまろび出す無言のサインにお応えしてさっそく乳首にしゃぶりつくと彼女もひそやかに甘い吐息をもらしはじめる。執拗な愛撫ののち下腹部に指を這わせ、熱い蜜壷を押し広げて一気に如意棒をインサート。たちまち嬌声のヴォリュームが上がって性器結合部からはなにやらいろんな液体がほとばしり、女子どもはダイナミックに胸を揺らしながらしきりに淫語をばらまいてのぼりつめてゆく。みずからのイキっぷりを実況中継しながらファイナルアクメを迎えんとするおにゃのこの内奥めがけ最後に白くねばつく液体を大量にリリースだ。
欲を言えば膣内射精後の余韻がほとんどないのがやや玉に瑕ではあるものの、JKのプリプリした肢体が画面狭しと踊る光景がむやみやたらとエロっちく初単行本としては上々のデキ。肉体の弾力感をそのままに濡れ場の密度がもう一段高まればさらなるブレイクを狙える素材だ。今回収録のものでは初体験をしくじったカップルが気持ちも新たにリヴェンジ「はずかしいんだもん★」と、体育倉庫で寝こみをイタズラ→本番突入の「おそうじできるかな★」がマイ経絡秘孔を直撃。