-藤咲真「あかねさす」茜新社 ISBN:9784863493070
話△ 抜△ 消小 総合△
図書委員の当番で一緒になった女の子が突然主人公の目の前で下着を脱ぎはじめて奇妙な関係がスタート表題作長編全13話。クラスメイトや先輩のえっちな部分を次々ご賞味のタナボタエロスに愚息もご満悦の作者最新刊は2008年に発売された「あやかの学園日誌」以来じつに4年ぶりのコミックスとなる。
シャープでドライな描線を武器に平成なりたてのころから早くも第一線に躍り出て現在まで活躍を続ける超ヴェテラン作家。ただじつを言うと自分は雑誌等ではお世話になりつつもこれまでいちども単行本を買ったことはなかったり。それが最近になって定期購読しはじめた「コミック天魔」にちょくちょく掲載されているなかにいくつかグッとくるものがあったのでコミックス化の報を聞き初挑戦をば。
店頭見本チェックを行わずシュリンクされたまま購入したので中身については不見転だったのだけれど、見覚えのある作品ではなかったのでさっそく著者ブログを確認。するとどうやらこちらは数年前に執筆した長編を単行本化したものらしく、連載終了から1年半が経過しているとのこと。てなわけで読み切り作品群を想像していた俺はいきなり出鼻をくじかれたのだが、気を取りなおしていざチャレンジ。
1冊まるごと続きものとなるこちらは学園舞台のオーソドックスなラヴコメで、それも努力レスで主人公に対し複数の女の子が好意を寄せてくる非常に昭和ティックなそれ。もっとも数人出てくるヒロインのうち本命は最初からバレバレで、それが今作の表紙にも登場するとなりのクラスのショートヘア無口系図書委員・三条美奈さん。ここに同級生の黒髪ロング水泳部元気っ娘・二ツ木さんや凛とした美人先輩・一ノ瀬さんがからんできてさてホレたはれたハメたの恋愛模様をくり広げるわけですよ。
キャラ配置そのものも典型的なうえ造形もまるっきりテンプレで正直新味は皆無だが、とくにアクションを起こさずとも女の子が速攻発情しては主人公の前で下腹部をオープンセサミするので抜き的には非常にユースフル。そして前の穴は当然のこと、この作家は昔から菊門を大いに活用するのが特徴ゆえお尻大好きっ漢は刮目せよ。多数派の嗜好に配慮してかフィニッシュこそまんこ多めではあるものの濡れ場では必ず玉門責めをフィーチャー。どちらかというと描きこみの少ない絵柄なのに肛門周辺だけはシワの1枚1枚を綿密にスケッチだ。プルプル括約筋を震わせてアクメるおにゃのこの痴態に全アナリスト歓喜。
恥じらいながらもすみやかに着衣を下ろしかすかに打ち震えながら恥部をさらす彼女のお望みのまま指先を「けつの穴」(作中はこの表記で統一)にインサート。たちまち嬌声のヴォリュームが上がりすっかり表情をとろけさせいっぱしのメスの顔だ。うしろの穴をまさぐりながら前にはズブズブ怒張をねじこんでゆきダブルで粘膜を蠕動させれば感極まり随喜の涙を流してメスどもよがり狂う。ふだんの清楚な貌をすっかり情欲で歪ませながら絶頂を迎えんとするヒロインの前へ後ろへ白くねばつく液体を大量にぶちまけて長きにわたる性の饗宴にも幕引きだ。
端整ながらもいささか淡泊で艶っぽさに欠ける描線やいまどき量産型綾波/長門みたいなのを出してくるキャラメイクなど感心しない部分はあるものの、執拗なアナルへのこだわりや熱に浮かされたようなとろけっぷりがグッドなイキ顔など以前からのセールスポイントをここぞという場面で効果的にくり出す手腕はさすがヴェテランの技。けつの穴原理主義者でこの作家を未体験の方はいちど通過しておくべき1冊といえよう。個人的にはちょい役で本番レスながらいい味出しているサブのソバカス眼鏡っ娘・四谷恵さんのファックシーンがあればさらに高評価だったところ。
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