2012-10-05

今季の最終戦セレモニー。

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-水鏡想「ラブスプ」ヒット出版社 ISBN:9784894655713
話△ 抜○-△ 消極小 総合△

おにゃのこのスウィートスポットを心地よく刺戟してはいろいろ分泌させまくりの射精しまくり短編9本+カヴァー下後日談(阿呍掲載作品のみ)。あどけない少女から匂い立つ淑女までみなトロトロのイキ顔さらして絶頂汁ビュービューするさまがじつにエロっちい作者初単行本だ。
年齢層も性的趣向も非常にワイドレンジな執筆陣が居並ぶ「COMIC阿呍」につい最近参戦してきた人だが、執筆本数のわりにはずいぶん刊行が早いな……と思いつつページを手繰ると収録作のなかにはずいぶん初出の古い他社作品がちらほらと。どうやら漫画家としてのキャリアはそれなりに積んでいながら掲載誌がバラバラで浮いていた原稿を一気にかき集めて1冊成立させた模様だ。同様の経緯がありながらついにコミックスの出なかった作家も多いなかここまでこぎ着けたことはたいへんめでたく素直に拍手喝采したい。
表紙イラストからそれとわかる少年漫画由来のオーソドックスなアニメ絵はシンプルながら健康的で好感度の高いタッチ。同社の他作家と比較するなら篠田参重郎だとかやみなべあたりとラインが近いと感じた。すなわち、圧倒的な画力でねじ伏せるのではなくて牧歌的な絵柄とそれとは裏腹のハードなファックとのギャップで勝負するタイプ。後述するように一点突破の武器をここぞというときにくり出す巧みな手綱さばきが身上だ。
若さあふれる女子高生からフェロモンダダ漏れお母さままでヒロインのお歳はずいぶんワイドレンジだが、年齢を問わずおっぱいは大きめで腰もキュッと締まってと美味そげな肢体をさらけ出す。ただ絵柄がどちらかというとビューティよりキュート方向なので、大人女性よりはティーンを描く方が相性がよろしいような。逆に言うと三十路さんやママンでも熟女臭が希薄なので青い果実スキーの自分にはむしろ福音。ややティピカルながら妹キャラにとなりのお姉さん、クールな知性派に包容力タイプとおおよそ望まれる属性はひととおりそろえて多彩なニーズに対応。
物語の方向性はほがらかな筆致にふさわしいほのぼの和姦が多数派であり、ことにこの版元へ移ってきてからはコミカル一辺倒。1本だけある問答無用の凌辱系はどうも絵柄との乖離を起こしている印象をまぬがれ得ず、行為は多少強要ティックでも明るく締める能天気な物語世界がやはりふさわしい。
一方で濡れ場は意外にもハード志向で、いろんな部位で干戈を交える男女対抗天下一武道会が華々しくくり広げられる。とりわけ特徴的なのが単行本タイトルにも織りこまれている潮吹き(splash)プレイ。JKだろうとアダルトさんだろうとおかまいなくGスポットを指先やフィストで責めたてて派手に噴水ドバドバの超絶フィンガーテクが方々で披露され、敏感な部位を執拗にまさぐられては激しく液汁お漏らしのヒロインズの痴態が勃起中枢をハードヒット。まだ線もつたない初期作品からすでに欠かせぬ要素として出てくるあたり作者の潮吹き大好きっ漢ぶりがうかがえる。ただしそればかりに注力するのではなく前後の穴に挿入し中田氏フィニッシュへと至る本番部分もおろそかにせずじっくり描写するバランス感覚は秀逸で、商業エロ作家に対し望まれるものをきちんとわきまえたプロの仕事だ。
恥じらいつつもステディな男子の欲求にお応えして女子どもたわわな胸をあらわにしパックリ股を開いてcome on。すかさず舌やら指先やらでピンク色の淫裂をねぶり倒してピュピュッとラヴジュースを抽出だ。羞恥と快楽にほおを染めうっとり放心する彼女の秘所へ暴れん棒をグリグリ侵入させるとふたたびハートマークを乱舞させよがりまくり。ちんことまんこのランデヴーを数え切れぬほど反復しながら呼吸も絶え絶えにのぼりつめてゆくヒロインの子袋めがけて、出てきた潮を倍返しする勢いでたっぷりと白濁液をお見舞いしフィニッシュ。
直近の作品に比べ初期のものは完成度がどうしても下がり評価をマイナスしたが、コレクターズ・アイテム的需要にはむしろ作者の歩みをずっと追うことができてよろしいかと。初出の新しいものほど女の子に潮を噴かせるというコンセプトはそのままに作品中での活かし方がいっそうさりげなくかつ上手くなっているので、最新のもので埋まるだろう次回作が楽しみだ。個人的にはこの作家に開眼したきっかけの兄妹ラヴラヴもの「ハートのクッキーにおねがい」が三つ編み裸エプヒロイン・チカちゃんの破壊力抜群の艶姿もありマイベスト。

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