2012-11-03

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-さきうらら「ときめき懺悔室」ティーアイネット ISBN:9784887744523
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

男子禁制のミッションスクールに赴任してきたエロ神父が学園を愛欲とザーメンのうずに巻きこんで長編4話+毎日のように情交にはげむ父と妹との行為を嫌悪の目で見つめるヒロインだが心の奥底では……前後編。端整な絵柄でものされる美麗な淑女たちが見境なくサカりまくりイキまくりの痴態を腹いっぱい摂取できる作者通算11冊めにして成年仕様の第9弾コミックスだ。
失礼ながらそれほどアクティヴに作家活動をしているイメージはなかったのだけれど、巻末著者あとがきによればすでに商業デビューから15年めとヴェテランの域に突入。マークなしの前単行本「淑女の融点」はレヴュウをパスしてしまったので、こちらで言及するのは去年同じ版元より黄色い楕円物件として出た前々作「嫁まみれ」以来。
昔からその名を見知ってはいたけれど俺が意識して購入するようになったのはTIで描くようになってから。それというのも繊細ながらいまいち抜き喚起力に欠けていたタッチがこちらに来てから俄然パワフルになったおかげだ。やや硬質の描線でものされるオサレ風味の女の子がえげつなく盛り上がった乳首やむやみに肉厚な下のお口やらを大胆不敵に見せつけてはハードファックをくり広げる、そのギャップが興奮をいっそうかき立てる。
頭身高めの肢体描写ゆえどちらかというと年長系の印象が強いが、今回は学園舞台ということで女子高生を中心に20代相当のシスターをプラスの若寄りな構成。ぺたっ娘から爆乳までバランスよく散らばったバストサイズに生真面目さんから不良にまじめっ娘など多彩な性格描写ともあいまって女の子連中は個性豊かだ。プラス/マイナス問わず喜怒哀楽をあらわにする彼女らのヴィヴィッドな生きざまがお話に躍動感をもたらしておりグッド。
快楽主義者たる神父の人生エンジョイっぷりが物語を支配する冒頭連作「神様のいうとおり」、および娘2人と父親との愛憎の相克を描く後半部の「バースデイ」前後編いずれも、根幹に描かれているのは性の営みを通じた人間存在のありかた。それは喪われ傷ついた心の恢復であり、美醜すべてをさらけ出し認めあうことではじまる強固な絆の形成にほかならない。また作品解説で「キャリアを総決算する内容」と述べられているとおり、ここでは同時に過去作品において展開されていたモティーフの反復や発展型が随所に現れていて、まさにさきうらら漫画の集大成といえるだろう。
刃傷沙汰になりかねないレヴェルで性器どうしガツガツ干戈を交えるド迫力のエロシーンはむろん健在で、ピキピキと元気なシャフトを濡れそぼつ肉ヒダのなかでゴリゴリ摩擦させては大量にザーメンを子宮の奥底に叩きつけるストロングスタイルのファックを大ゴマ連発でくり広げるさまはとにかくワイルド。巻頭からケツまで特濃エロ絵師のそろうMUJIN執筆陣のなかでも屈指の派手さだ。
白磁のごとき柔肌をあらわにしたヒロインの淫猥な乳首にむしゃぶりつき、じっくり先端をねぶり倒しながら指先を下腹部へ侵入させいちばん敏感な部分を責め倒して早くも入口はビショビショ。すかさずジャングルをかき分けて屹立した怒張を膣内深く差しこむやいなや彼女は全身をガクガク打ち震わせダラダラ随喜の涙を流して早くも法悦の態だ。粘膜がめくれ上がるほど往復運動をくり返すたび派手な擬音にまみれて狂おしく嬌声をもらす。呼吸がさらに荒くなり言語にならないうわごとを発しながらしきりに膣内射精を懇願するエロメスどもの願いどおり、最後は子袋の最深部へ洪水のごとき精液の奔流をお見舞いしロングラン公演終了。
幾人か登場する抜き担当女子の造形により私的興奮度が上下したけれど、総じておそろしく実用性の高い摩擦運動支援物資だ。巻末のコメントによれば今後はペンネームを変更するとのことだが、「さきうらら」としての活動を締めくくるにふさわしいできばえなのは間違いない。願わくば改名後も性器どうしが画面狭しと乱舞するガチエロの殿堂は踏襲してもらいたいもの。収録2作品のなかでは既刊シリーズのなつかしいメンツに逢える「バースデイ」はむろんうれしかったし、「神様のいうとおり」連作中ではいかにもウブな貧乳黒髪ぱっつん女子・千代乃さんが恥ずかしがりながらもえっちに乱れる光景にマイサンがグッと屹立。

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