話○ 抜○ 消小 総合○
はち切れんばかりの艶めく肢体にゴリゴリ剛直ハメまくり短編12本&描きおろし後日談3本。明るくキュートな絵柄で描かれるファンシィな笑顔の女の子連中がスケベ心全開で乱れまくるギャップがまいどすばらしすぎる作者最新作は通算5冊めにしてワニマガジン社からの1stコミックスだ。
ティーアイネットより一昨年8月に上梓された前単行本「でぃーエッチ!」からおよそ1年半と、比較的量産のきくこの人にしてはめずらしくインターヴァルが空いた部類。もっともそれは単にスケジュール上の巡りあわせの問題であり、事実著者公式サイトの記事によれば今年はこのあと夏と冬にも新刊発売予定と刊行ラッシュになる模様。
描きおろしパート以外はすべて「快楽天BEAST」を初出とする収録作品は執筆が2011-13年とまったくの直近作ばかりで、カヴァーイラストの印象が中身の白黒原稿でもそのまま続くと思って間違いない。デビュー以来の特徴である少年漫画系の健康的なタッチにはいつの間にやら得も言われぬ色気が加わり、ことにお顔や肢体を彩るトーンワークは緻密さを増して微妙な感情のアヤやら秘められた身体の火照りなど細やかなディテイルを表現できるように。初期作品と比較すると作画の驚異的なパワーアップが如実にわかるので、既刊所有者はこの機会にぜひ再読してみるべし。
登場する女の子はあからさまな明記があるわけではないがおおむねミドル～ハイティーンあたりが主体で、この作家が好んで描くドエロいママンやらおばさんやらの高年齢キャラは壊滅状態。いくらかオネーサマ系のヒロインはいるものの、高津謹製淫乱年増でないと抜けない人は本作スルーを推奨。ほぼどの漫画家にもティーン女子を希求する俺としてはむしろ大歓喜なのだけれど。そうはいっても従来どおりボディデザインはあからさまにグラマラス寄りで、ボンレスハムみたくパンパンにお肉の充填された淫猥な肢体を堪能できる。
慎太郎シール誌である快楽天BEASTは平綴じのガチ成年マークつきよりはいささか規制がきつめ。ゆえに倒錯的な題材だとかキワキワのフェティシズムなど高津漫画に頻出する要素は今回わりかしセーヴされている。また1本あたりのページ数も16-20ページとひかえめで濡れ場占有率が若干ながら低下しているのはいささかありがたくない部分。ただそうしたレギュレイションの縛りを受けつつも基本的に明るくギャグをたたみかけてゆく元来の作風は健在であり、むしろ過剰なフェチ(年長女子×ショタ爆推しやら変態性癖暴露やら）を抑制したぶん訴求対象は広がったといえるかも。
コンビニ仕様の和姦エロといってもそこはまいど達者なストーリーさばきを見せるこの作家のこと、甘々イチャラヴから倒錯の愛まで多様なニーズに対応するさまざまなプレイを用意。自分から女の子をリードして思いを遂げたい君も女王様に従属を誓い嬲られたい貴方も両方ともに満足させるできばえだ。ムッチリツヤツヤワガママボディが所狭しと乱舞しガツガツ性器どうし干戈を交える肉食動物ライクなファックがうれしい。
衣服の上からでもハッキリわかる巨大な双丘を改めて裸でさらけ出す彼女はすぐさま愛する彼のたくましい怒張にしゃぶりつきバストの谷間にそれをはさみこみながらの濃厚パイズリ&フェラをくり広げる。すぐさま精液搾取されてしまいこれではいかんと男子サイドも反撃に転じてぷっくりまんこへ侵入だ。血管ピキピキちんこと柔肉ビラビラまんことの幸福なランデヴーを延々リピートするさなか、すっかり表情をとろけさせ呼吸を荒くしながらハートマークをまき散らす痴態がたまらなくエロっちい。すっかり身体を分泌物まみれにしながら淫語をマシンガン連射し絶頂を迎えようとするヒロインの子宮口のその奥へ許容量オーヴァーの白濁液を一気に叩きつけフィニッシュ。
エロシーンの総熱量については既刊に一歩を譲るものの、キャッチーな造形の女の子がオーソドックスなラヴコメに乗っかるさまは高津の新しい一面を引き出していてこれはこれでグッド。クセのない作劇にわりかし濃口のセックスが組みあわされる本作はエロ漫画入門用としてはなかなかに好適なのではなかろうか。自分的にはぱっつん黒髪むっちりセーターっ娘が幼なじみ男子と結ばれる甘口ラヴ「ホンモノプレイ」と、トランジスタグラマー褐色方言びしょ濡れスケスケと私的ツボ要素数え役満なヒロインに辛抱たまらん「八月のことば」がフェイヴァリット。
0 件のコメント:
コメントを投稿