-藤渕タカヒサ「おかず少女」ヒット出版社 ISBN:9784894655935
話○ 抜○-△ 消小 総合△
ナマイキ年下男子の挑発に乗せられ無理やり本番突入もいつしかヒロインすっかりHに夢中本編&続編+独立短編5本+前単行本宣伝ショート漫画。ひとクセあるヒロインたちがガツガツと貪欲にセックス三昧の肉食エロスてんこ盛りでお送りするこちらは作者2冊めのコミックスだ。
収録作すべての初出である「COMIC阿呍」を定期購読している自分はこの作家の存在自体は早くから認知していたのだけれど、じつは単行本を購入するのはこれがはじめて。処女作「いただきます」は2009年5月にリリースされているのだが、そのときは見本チェックの際いまいちグッと来ずにスルーしてしまったのだ。しかしながらその後の執筆活動でいくつか琴線に触れるものもありこうして初購入にこぎ着けた次第。
コテコテすぎるこの会社特有のCG塗りは最盛期に比べおとなしめになった印象だが、それでもいきなり女の子が下腹部もあらわに大股開きの表紙はのっけから強烈なインパクトを放つ。やや古典的な少年漫画絵ベースの絵柄はエロよりむしろ往年のジャンプ系バトルものあたりがジャストフィットしそうなパワフル志向のもので、たとえば少女漫画系萌え絵テイストがウリの「コミックポプリクラブ」あたりじゃ絶対に起用されないタイプだ。このへんはヒット出版社の懐の深さを感じさせるところ。
このクドめのタッチでものされる女性陣はハイティーン中心のゴールデンエイジで構成。おっぱいサイズも全体的には巨乳寄りながら並~爆まで各種取りそろえだ。とまあここまで記すといかにも万人受け――悪く言えば凡庸なヒロイン造形を想像しがちだけど、実際には非常に個性あふれるキャラメイクがなされているのがこの作家の特徴。美少女の記号としてはあまり用いられない太眉を積極的にフィーチャーしたり、ホクロやソバカスといった若干ニッチな嗜好のものを多数投入したりと定石をあえて避けたような容姿設定が印象的だ。
そんな彼女たちは快楽享受にもずいぶん積極的で、展開される物語はいずれもヒロインが液汁まみれでアヘりまくるストロングファック満漢全席。唯一のファンタシーものでこれのみ初出が2005年とやたら古い「Fallen Princess」のみダークな結末だが、ほかは心ゆくまでセックスをエンジョイし満足げな女の子の笑顔でシメる洋ピンライクな快楽エンド。ジメジメグチャグチャのうっとうしい人間関係などすっ飛ばしてひたすら明るく楽しくえっちに没頭する光景はあたかもさわやかなスポーツ競技のごとし。
1on1でも乱交ネタでも交合シーンはたいそう高密度で、汗も涙も愛液も精液も排泄物もみな入り乱れる液汁描写のシズル感が濡れ場をいっそう盛り上げる。とりわけ男子のザーメンをヒロインが美味しそうに飲み干す一連のシークエンスがじつにマーヴェラスだ。最初は多少なりとも抵抗していたのにいつしかすっかりちんこに夢中になり恥も外聞もなくよがり狂う彼女らの痴態に股間の摩擦運動もさらにはかどろうというもの。
たぎる怒張に自分からしゃぶりつきいとおしそうにシャフトを舐めあげる彼女の情熱的なフェラに辛抱たまらず第1ちんこ汁放出。すかさず濡れそぼった蜜壷を押し開き挿入を誘う媚態に導かれ性器どうしのハードな立ち会いを開始する。内奥をゴリゴリ貫くたびはしたなく淫語垂れ流して瞳にハートマークを浮かべるおにゃのこの艶姿がたまらなくエロっちい。自分からアクメ到達を高らかに謳いあげるヒロインの内へ外へと大量の白濁液をぶちまけて長きにわたる性欲の宴にようやくエンドマークだ。
そんな具合に基本的にはかなりすぐれた抜きツールなのだが、序~中盤のエロシーン描写はやたらと濃いのにフィニッシュは意外にあっさりしており、また外出しだの肛門性交だのが多いせいで私的実用度が若干ダウン(作者さますいません)。いまのもほとんど○に近い評価だが次回作ではもっと膣内射精エンドが増えるといいなあ。収録作のなかでは童顔太眉低身長爆乳剛毛ヒロインの献身的なご奉仕がナイスな「万亀千鶴の受難」がマイフェイヴァリット。
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