話○ 抜△ 消小 総合△
叔父と姪ふたりとの秘密の行為はますますエスカレートして連作2本+独立短編6本。まんこでもアナルでもない第3の穴を大いに活用して年端もゆかぬおにゃのこを気持ちよくイカせまくるという性の新天地開闢を高らかに告げる作者これが初の単行本となる。
同じヒット出版社系列とはいってもふだん定期購読している「COMIC阿呍」とは違って「COMIC少女式」方面の作家は申しわけなく思いつつほとんどなじみがない。にもかかわらずこの人のことはコミックス発売前からツイッターなどでむやみやたらと話題になっていたので即座に脳裡にその名が刻まれた。事前にパブリシティされていた表紙画像もいい感じだったのでまずはどんなもんですか喃とブツを手にしてレジへ。
彩色こそ外注だがしっとりした質感のカヴァーイラストは中身のモノクロ原稿との差異も少なくてジャケ買いも安心だ。ぷに系のキュートな絵柄をベースに自然な風合いのグレイスケールを附加した作画はたいそうセンスがよくて、どちらかというとLOの執筆陣に混ざっている方が自然な感じ。
この滑らかなタッチでものされるおにゃのこたちはまごうかたなきロリっ娘だらけで、小学校低学年あたりを中心にプラマイ数歳の危険な物件が勢ぞろいする。未成熟というより性分化そのものがろくにはじまっていないようなつんつるてんの肢体を無防備にさらしてはニッコリ微笑む幼女たちを見ていると自然に父性愛的感情がわき出してくること間違いなし。もっともそのあとくり広げられる行為はモラルの枷もなにもかも取っ払った壮絶なものになるのだけれど。
展開される物語の傾向はもっぱらちびっ娘×成人男性のほんわかファックを旨とする。女の子たちはみな野郎どものよこしまな欲望をニコニコと受け入れて気持ちよさそうに絶頂しまくるたいそうデキた娘ばかりなので、生意気そうな目つきで汚い言葉を吐きつけるリアル少女に幻滅している貴方にはまさに福音。しかしながらこの作家の最大の独自性は彼女たちが快楽を覚える部位が通常とはまったく異なっていること。すなわち、セックスでいちばん気持ちよくなるのはなにを措いてもまずは尿道というユーリスラスロート原理主義が貫かれているのだ。膀胱を含めた排尿器官こそが性の愉悦の源泉であり、次にやや落ちて肛門性交、まんこなどは最後の最後に脇役としてちょろっと出てくる程度。
このように定義づけされたヒエラルキーを反映して、濡れ場においてもプライオリティが置かれるのは尿道近辺となる。器具だろうとちんこだろうとそこへの挿入が最優先され、彼女らは細い導尿路を貫く快感と膀胱内に侵入する男根の刺戟とに未曾有の快感をドライヴされよがり狂うという寸法だ。断面描写も通常なら子宮や卵巣がフィーチャーされるところをおしっこ袋がドドーンと提示されるのだから恐れ入る。
少女たちがあどけないお顔をこちらに向け自分からおしっこの穴をおっ広げては挿入をおねだりするところからイケナイ遊戯がスタート。狭隘な空間を指先や道具で強引にこじ開けトドメにいよいよいきり立つ怒張を挿入だ。ドキドキワクワク楽しげな少女の笑顔を横目にズンズンシャフトをねじこむたび強烈な締めつけが襲い、ヒロインの小さすぎる腹部は悲鳴をあげるかのようにポッコリとふくれ上がる。随喜の涙を流しお口をヘロヘロにさせて全身全霊でアクメ状態を表明するおにゃのこのコンパクトな尿道の奥深くへ白くねばつく液体を大量に叩きつけて変態性交の数々にようやく幕引きだ。
俺のようにつまらぬ常識にとらわれた膣内射精原理主義者にとってはやはり強烈にハードルの高い物件であり抜き評価はかなりさっ引いたが(作者さままことにすいません)、少なくとも商業漫画界においては他に類似品のまったく見当たらないすばらしい個性発揮ぶりにひとしきり感嘆。尿嗜好作家なら幾人かいるし副菜としておしっこ穴の活用をする人も存在はしているものの、尿道そのものにフォーカスを当て徹底的に性交の道具として使役するという点でこの漫画は空前絶後だ。この人を発掘してきて好き放題描かせた編集の胆力もすごいが、おそらくは一般的なまんこファック漫画を描くべし的圧力を始終受けてきたであろう作者の受難劇を想像するとなにやらそれだけでひとつのドラマになりそう。はたして今後もこの特殊性癖を貫き続けることができるのか興味深く見守っていきたい。
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