2013-07-24

今月の新製品情報。

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-みつや「クラスメイトビッチーズ」ジーオーティー ISBN:9784860848903
話△ 抜○-△ 消小 総合△

気になるあの娘は誰とでも犯っちゃうけどなぜかアナル専門で前の処女はかたくなに守る変なコで……表題作長編13話&サブキャラ主演番外編。ドエロいJKズ(+保健医)に囲まれ精液しぼり取られまくりという全男子垂涎の展開が待ち受ける作者最新刊は通算6冊めにしてマークつきとしての第5弾、そしてこの版元からの初コミックスだ。
コアマガジンから一昨年1月に刊行の前単行本「らぶなう」発売からまもなくして、自分の観測範囲からはスッパリ姿を消してしまった作家。消息を聞かなくなりすでに記憶も薄れかけていたところに、今月の新刊リストでその名を見つけ驚いた次第。
さっそく購入し目次を確認すると、幸いなことに収録作の初出一覧が載っている。それによると全13話のうち冒頭3本は「キャノプリComic」、残り10本は同社の3次元主体グラヴィア誌「VIDEO BOY」に掲載というイレギュラーな形態の模様。連載漫画が途中で掲載誌移動になるというのはあまり多くないとはいえ特別珍しくもないと思うが、オーソドックスなエロ漫画誌から実写系の媒体へ移るのはレアかも。
典型的なアニメ絵でふっくら豊満ボディの女子をドカドカ量産するというのが従来までこの人に抱いていた印象なのだけれど、表紙/裏表紙を見るといささか既刊と勝手が違う。具体的にはやや頭身が上がり瞳がちっちゃくほおのラインが鋭角になってと、いわゆるオタ絵から若干リアル系へ歩み寄ったかのような趣。そのぶんキュートさよりは色っぽさがきわ立つ感じで、自分のようなガチオタよりはエロ漫画にさほど耽溺していない一般ピープルに対してアピールしそう。
今作に登場する女の子はJKばかりなのに、絵柄がマイナーチェンジされたことで従前のみつやキャラよりパッと見の年齢高め。また表題で堂々と「ビッチ」を謳うように、メイン/サブ問わず出てくる娘は純情可憐よりは肉欲全開のヤリマンタイプばかりだ。いかにもなガングロ女子から清楚系で通りそうなのまでヴァリエーションはありつつも、オタ男子の都合のいい幻想をあっさりと打ち砕くある生々しい少女たちが勢ぞろい。まあ本物の女子高生の生態に迫りたいというリアリティ希求派にとってはこちらの方が是認できるのでは。
物語はそんな彼女らを平凡な男子高校生たる主人公が続々ゴチになるという男子の本懐実現的サクセスストーリー。なぜか後ろの穴でしかヤラせないメインヒロインと主人公男子との恋が徐々に進展して最後はまんこにナマ中田氏へ至るという一連のシークエンスがベタながらウェルメイドだ。じつを言うと今作では一般誌で玉置勉強と組み女子高生バンド漫画をやっている坂井音太が作劇を担当している。そちらでJK+ブルースという変化球を投入した原作者のことだからひと筋縄ではいかないネタを展開するのかと思ったのだが、序盤では童貞だった少年があっという間にウルテクを身につけ持ち前の巨根を武器に絶倫ぶりを発揮するというご都合主義エロの典型みたいなお話運びでちょっと拍子抜け。とはいえ脳みそのよけいなリソースを消費せず抜きに集中させるという意味ではこういうテンプレ進行の方が股間を活用しやすいのはたしかだろう。
いろんな女の子をご賞味しまくる濡れ場は充実のヴォリュームで、女の子の参戦が増えるにつれヴァリエーションも増えていっそう豪華絢爛に。前半部は物語の都合上ゴム付きばかりだったりアナル専科だったりで膣内射精大好きっ漢の自分はやや不満だったのだが、そのへんは延々続く交合場面絨毯爆撃でカヴァー。
肉感的なボディを惜しみなく披露してさっそくちんこをくわえこみたちまちヴァキュームフェラで精液搾取。すぐさま下の穴もおっ広げて彼女ら挿入をおねだりだ。強引に暴れん棒をねじこむやいなやたちまちハートマークを乱舞させ全身をビクつかせてよがり狂う痴態に読者のエレクチオンも止まらない。ビッグバストを派手に揺らしドスケベまんこをきゅんきゅん締めつけてエロメスどもの子宮の奥へたっぷりとザーメンをお届けだ。
そんなわけで実用度は既刊同様に高く、また快楽全能主義のいさぎよい姿勢で小難しいことを考えず抜ける。ただ絵柄は明らかに変化し私的嗜好からはちょっとズレちゃったかなあというのが偽らざる感想だ。実写AVに親しんでいる人ならこっち系の方が使い勝手はよろしい気がするので訴求対象次第とは思うのだけれど、今後この路線を踏襲するのなら自分はみつや作品から縁遠くなるかも知れない。

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