-桃月すず「あまえたがり」ワニマガジン社 ISBN:9784862692641
話○ 抜○ 消小 総合○
イヴェントのたびコスプレ姿のまま押しかけてきては豊満ボディを見せつけるアイツに辛抱たまらず本編&描きおろし後日談+寒空のなかで出会った女の子を自宅へお持ち帰り本編&描きおろし後日談+独立短編9本。2013年最新型のタッチで描かれる特上キュートガールズが激しく乱れまくりイキまくりの夢風景が視界いっぱいに拡がる作者初のコミックスだ。
売れ線まっしぐらな芸風の作家をどこからともなく発掘してきてはドカドカ描かせあっという間に単行本に仕立ててスタア一丁あがりの快楽天システムに乗っかってまたしても送り出された新星。しかしながらこの人について検索すると女性向けのお仕事履歴が出てくるので、どうやらまっさらの新人ではなくてBL/TL→野郎向けエロへ進路変更の模様。昨今のワニだと日吉ハナのケースが近いかも知れない。
描きおろしパートを除き収録作はすべて2011-13年の同社刊「COMIC失楽天」へ掲載されたもの。唯一2011年執筆の巻末短編「しばるオンナ」のみハッキリと絵が違うがあとはおおむね表紙互換のヴィジュアルだ。既存作家の影響が感じられるものの非常にキャッチーかつ繊細な萌え/オサレ絵のハイブリッドなタッチはたいそう訴求力が高く、絵柄を改造した結果は明らかにプラスに働いていると思う。まあそのうち非エロのコミカライズ担当かなんかでサクッと引き抜かれそうで不安ではありますが。
この滑らかな筆致でものされる女性陣はハイティーン~20代前半あたりの食べごろ世代。年長キャラでもわりとあどけない系の顔立ちではあるけれど、キリリとした表情のおかげでそんなに幼く感じないのはこの作家ならではの個性だ。お胸は全体的に巨乳寄りながらも並~爆まで多彩なサイズを取りそろえていろんなニーズにお応えする。あとまったく個人的感想ですが比較的ショートヘアのヒロインが多くて短髪女子スキーの俺歓喜。
コンビニ売り誌を初出とするだけに、ストーリーの方は穏健な1on1の和姦が中心。1本だけ両手に花の3Pものが存在するけれど、路線としては明らかにカップル話の方が向いていると思う。行きずりの出会いからフォーリンラヴ直前、すでにできあがっているのまで男子女子の関係性はさまざまだけど、いずれも最終的には見てるこっちが赤面するほど熱く抱きあい甘い睦言を交わすイチャラヴ空間へと突入だ。
帯の訴求コピー「イチャラブなのに、ここまで激しい」というのは若干盛ってるかなあとも感じるが、濡れ場はたしかに充分エロっちい。もっちりした女体をフル活用しながらの汗だく汁だくファックはなかなかに扇情的だ。バストをブリブリ揺らし蜜壷のなかへねっとりちんこを出し入れされてはトロトロのイキ顔さらすヒロインズの痴態に読み手の勃起中枢はしたたかに打ち据えられること必至。
えっちぃ肢体をあらわにして褥に横たわる彼女の方から積極的にちんこへアプローチ。いとおしげにシャフトをつまみキンタマを持ち上げながらお口やお胸でハードにご奉仕だ。さっそく精液搾取されてむろん男子たるもの反撃に出ないわけにはいかず、すぐさまヒロインの秘部へ暴れん棒をあてがい奥へ奥へそいつをねじこむ。ゴリゴリ内奥をこすり上げられて彼女のふだんの清楚な表情はすっかりだらしないアクメ顔へ変貌だ。2人して舌を絡めあいお互いの分泌液にまみれながらいつまでも性器どうし干戈を交え、ようやく体力も尽きるころたっぷりと白くねばつく液体を膣内へお見舞いして両者ダブルノックアウト。
奇抜なギミックや特殊なプレイはなにもないが、極上の作画と口当たりのよい甘ラヴとの黄金コンビは誰にでも受容できる訴求対象の広いもの。2013年におけるワニマガジン社的王道エロ漫画の最新進化形のひとつといえるだろう。あとはすばらしきキャラ造形に対してまだ性器描写にもの足りなさを感じるので、このへんが強化されればもう文句なし。今作中のメンツではゆるふわ系ショートヘアっ娘と成りゆきH&その後すっかりただれた性活な「いっしょに帰ろっ」/「今夜もいっしょ」連作が我が股間にもっともグッと来たです。
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