2013-12-05

本日の木下大サーカス。

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-doumou「セックスのち両想い」クロエ出版 ISBN:9784903714875
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

信頼を口にしつつもどこかよそよそしいエースピッチャーにいら立つ主人公はある日ソイツの秘密を知り弱みにつけこんで……連作3話&描きおろしエピローグ+猛烈好き好きアピールに辟易しつつも結局は義姉ほだされ本編&後日談+兄の情事をのぞき見し発情の妹ちゃんも行為に参戦して3P本編&後日談+いけ好かないカタブツお嬢さまと密着エロス本編&後日談+独立短編1本。清楚なフェイスにだらしな爆裂ボディのえげつないギャップが魅力的なヒロインズがゴリゴリ女性器を酷使しては絶頂しまくりの特濃ファックメガ盛り仕様でお送りする作者通算2冊めにしてこのペンネームでの初単行本だ。
この作家は「ドウモウ」の名で処女作品集「いただきっ!セーエキ」を去年11月にキルタイムコミュニケーションより上梓しているのだけれど、表記でわかるように読みはいっしょながら今回は別PNでの登場。いくつかのお仕事先のうちdoumou名義を用いているのはクロエ出版のみなのだが使い分けの基準は不明。いずれにしても2つのペンネーム間で作風に極端な差異はないし公式サイトでも特別秘密にしている様子もないので、以後はdoumou=ドウモウの前提に立って論を広げる。
アニメ絵ベースの作画に適宜オサレテイストをぶちこんだその筆致は非常にキャッチーで、濃いめのトーンワークに彩られたむっちりボディや常に上気しているみたいな表情などがむやみやたらと扇情的だ。サイトの落書き等を見るとどうやら出自はBL/TLでありたしかに野郎キャラには現在でも女性作家らしい雰囲気がいくらか見受けられるのだけれど、そこからいい意味でオタ男子の嗜好に媚びてじつにエロ漫画的にそそる女の子を描けるように進歩しているのがすごい。
このすばらしきタッチから生み出される女性陣はハイティーンを中心にプラマイ数歳といういちばん美味しいあたりのお年ごろ。ルックスや性格づけはさまざまながら、みなさんみごとにこんもり発達したおわん型の爆乳とおそろしくヴォリューミーなシリフトモモとを標準装備する。ガッシリお肉の詰まった恰幅のいいトルソからツヤツヤのバスト/ヒップを突出させセックスアピールに余念のない彼女らの躍動ぶりを見てるだけで射精してしまいそうだ。
そんなヒロインズが乗っかる物語の方はデビュー作「いただきっ!セーエキ」とは似ているようでいてやや方向性を違えたもの。人外さんやファンタシー世界の住人など突飛な設定のもと女子サイドから積極的に情交にいそしみまくる快楽至上主義的な展開から、舞台を現代日本へチェンジし同級生やら兄弟やら普遍的な人間関係を描き出す今作ではただ犯るだけでなく互いの心のつながりにより多くフォーカシング。その過程でときには嫉妬や憎しみなど恋愛のネガティヴな部分もあらわにして空気が重くなることもあるので、従来型のお気楽極楽エロコメをこの新刊にも期待した人は若干とまどうかも。
そうしたアトモスフィアがとくに色濃く出ているのがコンテンツ中もっとも分量を割いている「理想のバッテリー」連作で、シニアリーグの投手/捕手としてコンビを組むヒロイン/主人公のそれぞれの葛藤をじっくり追いかける。性別を隠し男の世界へ足を踏み入れたショートヘア男装ピッチャー・下川真(しもかわまこと)と、彼女の正体を知り逆上して手ひどくあたるイケズなキャッチャー・八幡(はちまん)のそれぞれの気持ちがすれ違い結果としてどんどん悪い方向へねじくれてゆく物語中盤くらいまではレイプあり調教ありNTRありの凄惨な展開にで思わず目をそむけたくなる。しかしながらそのモヤモヤが連作の3話めではみごとに発展的解消され、ようやく2人の真摯な思いが遅ればせながらシンクロする最終盤の怒濤のラヴ模様にハラハラのちえがったのうと落涙。このカタルシスを堪能したあとに残るすがすがしい気持ちは前作読了後にはなかったもので、ドウモウ=doumouの新しい一面をかいま見せてもらった気分だ。
前作における濡れ場は女の子サイドからその豊満な肢体を積極的にドライヴしやや引きぎみな男子諸君を引っかき回しては肉食獣のごとくセックスに没頭するタイプのものだったが、いくらかヒロイン主導色が薄まったもののこの新刊においても濃厚な情交シーンは健在。自分から進んで行うケースでも強要ティックに強いられる系のものでも、いざ本番突入すればヒロイン等しく派手に腰を使い機関銃のごとく隠語まき散らしながらよがり狂う。
大ぶりのニップルをピンと屹立させたままの巨大な双丘の谷間へおもむろにシャフトを差しこむと彼女の方から胸を寄せチロチロ舌先を使ってご奉仕開始。たまらず顔面に白濁をぶちまけたのち休むいとまもなくこんどは濡れそぼつ秘密の花園へ怒張をインサート。柔肉のヒダ全部で男根を包みこむように締めつけながらハードに腰をくねらせ性器どうしの摩擦運動に没頭するヒロインの淫乱ぶりがたまらない。随喜の涙を浮かべ呼吸を荒くしてハートマークを四方八方にまき散らしながら感極まったヒロインがしきりに膣内射精をおねだりしはじめたら絶頂も間近。締めくくりにはいっそう内奥をタイトに収縮させトロトロのアクメ顔さらして絶叫する彼女の子宮口のその向こうまで大量のザーメンの奔流を叩きつけ終わりなき性の饗宴にようやく幕引き。
反則級のドスケベボディを駆使しまくる肉食獣的ファックはそのままに、前作より恋愛色を強めダークサイドの描写もいとわずこなして作劇に深みが増した。またふたなりや性転換といった私的苦手科目がなくなったのも抜き度アップに貢献。この世知辛い情勢下で修整の白抜き面積が大きくなったのは減点要素だが総じて作家としての成長がうかがえる1冊といえよう。ほとんどのお話で描きおろしの後日談をプラスした旺盛なサーヴィス精神も大いに評価したいところで、ことに「理想のバッテリー」のふんだんな加筆パートは若干舌足らずだったストーリーをみごとに補完しており白眉。むろん抜き的にも野球少女で男装女子で短髪爆乳っ娘で……とマイ経絡秘孔をどこまでも突きまくりの同作ヒロイン・下川さんが最強かつ最愛で、彼女の切なすぎる恋心とようやく想いが通じ恋愛成就した喜びの表情を目の当たりにして目からもちんこからも感動の涙でございますよ。

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