2013-12-15

今期の重版出来。

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-弥美津ヒロ「Hなマン○の作り方」ティーアイネット ISBN:9784887745049
話○ 抜○-△ 消中 総合○

最初の仕事先をクビになり路頭で倒れているところをサキュバスに救われたヒロインはエロ漫画編集者として奉職し人間&淫魔のダブルエロスにより担当作家を督励表題作長編全4話。ときに軽快にときに真摯につむがれるウェルメイドな作劇と問答無用のハードH満漢全席との魅惑のコンビネイションでお送りする作者この名義2冊めのコミックスだ。
鳳まひろのペンネームで活躍してきたこの作家がTIでは看板を掛け替え前単行本「飼い主様になってよネッ!」を上梓したのが今年4月のこと。そこからわずか8か月ときわめて速いペースでの新刊リリースには驚嘆するほかない。その他よその出版社でも並行してもとの名前で執筆活動を続けており、いままさに脂の乗りきった漫画家といえよう。
比較的オーソドックスなアニメ系の絵柄は萌えっぽさ/キュートさよりは妖艶さがきわ立つタッチ。頭身高めの大人びた顔つきに流れるような長髪のアダルティな出で立ち、そこへプラスしてボンキュッボンのスーパーモデル体型を標準装備で、日本人離れした特上のプロポーションが読者の勃起中枢をダイレクトに刺戟する。掲載誌である「COMIC Mujin」(現在は「COMIC夢幻転生」に改称)の大人女性寄りな誌風にもピッタリの筆致だ。
前作がJKヒロイン主体だったのに対し、今作登場のダブルヒロイン――新米女性編集・園山佳乃(そのやまよしの)&彼女に憑依する落ちこぼれ淫魔・エミリ――は堂々とお酒の飲める年齢。この人の筆になるアダルトな絵ヅラにはティーンよりこちらの方がたしかに似つかわしくはある。今回は読み切り/数話連作から1冊まるまるの長尺ものとなったので抜き担当も基本この2名体制であり(途中でスポット的に別キャラは参戦するけれど)、表紙/裏表紙の彼女らのお姿が気に入るかどうかで購入可否を決定してしまってもよい。
お話はエロ/非エロ問わず昔からあまたある漫画業界もので、作家ではなく編集サイドを主軸に据えた作品としてはたとえば先ごろ長期連載の終了した大見武士「月刊 哀川編集長」(マークなしエロ)などがある。ただこちらの方が4話構成と短めなぶん職業もの的苦労話よりはもっとセックス重視に振ってあって、ヒロインの編集人としての内的成長をじっくり描く……とまではいかないかも。もっとも抜き漫画なのだから濡れ場をおろそかにしたのでは本末転倒なわけで、黄色い楕円仕様の作品としてはこのくらいのバランスで正解だと思う。
3話めまではヒロイン・佳乃が編集長の命令で原稿回収に訪れた作家の悩みお伺い→えっちで解決のコミカルなノリ。各回それぞれ登場の漫画家がいずれも童貞というトホホ的設定ともあいまって、エミリが佳乃に憑依しド淫乱化しての筆下ろしファックはテンポよく楽しめる。一方で終盤ではビジネスライクな精液搾取を旨とするエミリの姉・カエラとの信念を賭けた対決やらその後の佳乃&エミリ2人セットでの救命セックスやらの緊迫したストーリー展開で、そのさなか「エロ漫画編集とはなんぞや」的なアツい語りが横溢するさまはまるで別の漫画のごとし。なんだかんだで大団円を迎えつつ最後はまたギャフンオチでシメてと緩急の効いた作劇はちんこの活用抜きでもおもしろく読める逸品だ。
話数だけなら中編の部類なのに1本あたりのページ数が異様に多いこともあり(毎回40ページ以上、3話めなど描きおろしパートを含め66ページ!)、エロシーン総量もまたとんでもないヴォリューム。執拗なパイズリ&フェラの充実した前戯に性器大開きにして結合部見せつけまくりの扇情的な本番シーン、さらにこれらをバックで支える大量の淫語&擬音祭りという具合に、現代成年漫画におけるエロ演出のエレメントを惜しげもなく放出だ。えげつないくらいに性交描写それ自体を押し出した淫乱ヒロインズのストロングエロスの応酬はキャラ的にもうちょっとあどけない感じが好みの自分ですら辛抱たまらんレヴェル。
サキュバスパワーによりたちまち発情のヒロインは即座にちんこにしゃぶりつき豊満な胸の谷間でシャフトを保持しながらじっくりねっとり口内奉仕をスタート。たちまち童貞汁を搾取するとすかさずこんどは下腹部をおっ広げ土手高まんこをあらわにして挿入をおねだりだ。自分から蜜壷を開き暴れん棒を柔肉でくわえこむとあとはひたすらハードな抽送運動に徹する。はしたなく淫語乱射し粘膜がめくれ上がるほど腰をグラインドさせアクメ顔さらしまくりの彼女の痴態が果てしなくいやらしい。こみ上げる快感に全身を打ち震わせ幾度となく膣内へザーメンを注がれたのち締めくくりに子袋の奥まで到達する勢いの白くねばつく液体を叩きつけられ見開きいっぱいにファイナルアクメ。
個人的には途中で大の苦手な女装男子ネタをはさまれたのと緻密な性器描写がアダとなりそれを覆う白抜き修整が巨大になりすぎてそこが若干の萎え要素になってしまった(作者さますいません)。しかしながら有無を言わさぬガチンコファックの絨毯爆撃にちんこを握る手を止めることもままならぬ逸品であり、ことに頭身高いスキーのおっぱい星人に対しては自信を持ってオススメ。複数のメディアを股にかけ同時進行で執筆する筆の速さもあり、次回作もさほど間を置かずリリースされるものと思われ今後が楽しみだ。

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