2014-02-12

今夜のアースマラソン。

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-復八磨直兎「アヘこれ」三和出版 ISBN:9784883564989
話△ 抜○ 消中 総合○

とびきりキュートな美少女たちが変顔さらしてイキまくり短編11本+あとがき&描きおろし見開き漫画。清楚な笑顔のヒロインが本番突入とともに下品きわまりないツラへ変貌するとてつもない落差を腹いっぱい堪能できる作者初のコミックスだ。なおこちらは1月末発売物件の遅延レヴュウとなることをあらかじめお断りしておく。
のっけからどのようにペンネームを発音すればいいのか見当もつかず途方に暮れたが、さいわい表紙を見ればきちんとローマナイズがなされていて「ふくやまなおと」と読み下すことが判明しひと安心。ともあれいかにもキャッチーな売れ線まっしぐらの絵柄は店頭でも抜群に映え、こういう目立つのが平台に並んでいるだけでなにやら気分までもがゴージャスに。
作者に関する予備知識はほとんどなかったが、ググってみると三和のみならず多くのクライアントを股にかけ手広くお仕事している模様。実際今作もいくつか「コミックマショウ」以外の媒体で描かれた作品が収録されているし、そのほかにコアマガではレギュラー的に執筆しているようでこりゃ2冊めもすぐに出せそうだ。
この繊細さと妖艶さを兼ね備えた筆致はたいへん乱暴に分類すると「Hisasi系」とでも呼称できようか。すなわち、2014年現在のエロ漫画シーンの最前線を席捲しているタイプのそれ。シャープな顔立ちに肉感的なボディの魅惑の組み合わせ、そして細かな描線を多用するとともにシズル感あふれる液体描写を附随させる、いままさに旬の絵柄だ。ヒロイン造形もこのヴィジュアルにもっともマッチするハイティーン近辺のグラマラス系で固めてあり万全。
物語はいかにも万人受けの和姦ラヴコメで統一されているのだけれど、1話あたりのページ数が16-20ページと短めなせいか進行がたいへんインスタント。冒頭ですみやかにキャラ提示と最低限の舞台説明をすませたのちは速攻ファック突入のせわしなさだ。男性主人公に対し女の子サイドから積極的にアプローチしすぐさま本番のタナボタHか、野郎どもが欲望のままに気乗りせぬ女の子へ猛攻をかけまくり思いを遂げる系統か、いずれもスピーディで情緒には乏しいのでほのぼのエロスを希求する向きは回避で。
豊満ボディを押し開き濡れ場がスタートすれば復八磨直兎漫画最大のウリであるアヘ顔が全面フィーチャーされる。通常時の凛とした表情が快楽の渦に呑まれたちまちはしたなく変わり果てる、そのギャップが浅ましくも魅力的なのだ。どうかすると本番そのものよりこれら変顔百面相の方に割かれるスペースが多いのではというくらいの、白目剥きはわわ口よだれダラダラ淫語マシンガン連射のアクメっぷりをフルコースで賞味せよ。
艶めく肢体をあらわにしすでにびしょ濡れの蜜壷へ怒張をねじこまれてたちまち彼女ら夢心地。内奥を突つかれるたび砲弾型バストをブリブリ揺らし全身をのけぞらせる。ほおを紅潮させ口元をヘロヘロにゆがめながら涙も唾液もとめどなく流し絶頂だ。わんこみたくベロまる出しにして日本語にならないアクメ声を四方八方にばらまき続ける彼女らのはしたない痴態にエレクチオンが止まらない。まんこからだらしなく愛液垂れ流し恥も外聞もなく膣内射精を懇願するエロメスどもの願いどおりに最後は大量のザーメンを子袋めがけて叩きつけフィニッシュ。
物語的コクは限りなく希薄であり、また髪型以外ほとんど差別化要素のない単調なキャラメイクはいささか気になるものの、最新流行の絵柄をバックにしたスペシャルなアクメヅラ一点突破で押しきるパワープレイがすべての弱点をおおい隠し魅力へと転化せしめる。またこの出版社の物件においていちじるしく興を殺いでいた鬼モザイク修整が面積大きめながら白抜きへと緩和されたのも好材料だ。作画/作劇ともにいっそう洗練されるであろう次作以降が楽しみ。今作収録のものではおカタい眼鏡風紀委員長がドエロく豹変「若草色のブックカバー」と、ショート爆乳ボクっ娘をちょっとしたギミックで発情させ美味しく収穫の「ブラを外して」がマイフェイヴァリット。

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