-小倉脩一「らぶらびっつ」ジーオーティー ISBN:9784860849061
話△ 抜○ 消中 総合○
レンタル屋にAVを借りに行ったはずがAV嬢と本番生ハメ連作2本+独立短編10本。ポップ&キュートな女の子とラヴラヴエロス大バーゲンのワンダフルな光景が広がる作者これが初の単行本だ。なおペンネームは「おぐらしゅういち」と読み下すのだが自分はずっと違う漢字/読みで検索してていつまでも作者情報が出てこなかったのはナイショ。
去年創刊したエロ漫画誌のなかで自分が唯一いまに至るまで定期購読を続けているのがこの版元から出ている「comicアンスリウム」。他誌でも活躍しているヴェテランに混じって幾人か見慣れぬ作家たちも気になりはじめたのだけれど、この人もそうした漫画家のひとり。そんなわけで新刊リリースの報を聞きさっそく挑戦してみた次第だ。
そのほとんどが「comicアンスリウム」およびその前身である「キャノプリcomic」を初出とする収録作品たちは2011-13年の間に描かれたもの。もっともクレジットの古い短編「アイドルとマスター」においてすでに軽やかかつ愛らしいアニメ/ゲーム系の絵柄は完成の域に達しており、直近執筆であろう描きおろしイラスト等との差異はほとんどない。不勉強な自分はこの作家の前史たる部分を知らないのだが、もしかするとエロ参戦以前にどこか他分野でキャリアを積んでいる人なのかも。
このたび登場のヒロインたちはJK附近をヴォリュームゾーンに上方向数名をプラスの構成。もっとも元来童顔寄りの造形であるのに加えディフォルメ顔を多用していて年長キャラでも熟女感は皆無なのが青い果実スキーの俺的にはうれしいところ。その一方でお胸の方はぺったんから特盛までずいぶん幅があり、表紙イラストのイメージほどにおっぱい星人御用達ではない印象。ただいずれもキュッと締まった細腰と組み合わされた曲線美きわ立つフェミニンな体型の女の子ばかりであり、ぷにぷにした質感のお肌描写と併せて我々野郎どもの女性に対する憧憬を大いにかき立ててくれるのだ。
今回くり広げられる物語たちはいずれもダーク成分を注意深く除去した明朗快活ラヴコメ仕立て。関係のステップアップを前に登場人物の葛藤を見せる巻末短編「Comfotable temperature」を除けばひたすら明るく楽しくいやらしくの軽やかな味わいだ。甘やかな兄妹/姉弟相姦に恋人たちの赤面エロス、タナボタHからうれし恥ずかし軽ハーレムまで少々ティピカルではあるものの多彩な展開で、ポップな絵柄にふさわしく読後感はきわめて爽快。
エロシーンは薄すぎず濃口すぎずの標準的なもの。コンビニ誌初出の話が一部にある影響かそれとも作者本来の資質なのか、特殊なギミックやマニアックなアイテム投入は皆無。よってもっぱら艶めく女体が躍動するさまとおっきな瞳をうるませほおを紅潮させながら快感に打ち震えるヒロインの絶品イキ顔を堪能すべし。プリプリと弾力のありそうなティーンエイジボディを激しくくねらせ濡れそぼつ淫芯へ屹立しきった怒張をゴリゴリねじこまれてはしたなく絶頂に達するおにゃのこの艶姿絨毯爆撃にぼくらのA10細胞もしびれっぱなしだ。
セックスに興味津々のお年ごろな彼女たちは果敢にもはじめて目にする男根をお口にくわえ稚拙ながらもご奉仕にいそしみ初のちんこ汁を搾取。なおもうずきの収まらない女子どもを褥に横たえこんどは男性側からセックスを指南だ。華奢なトルソを抱えこみ子宮を打ちつけるように性器結合部を摩擦してやるとたちまち陶酔しきった表情で未曾有の感覚のとりことなり腰を振りはじめるその痴態がなんともエロっちい。恥も外聞もなく嬌声を発止はガラファーストアクメへと昇りつめてゆく少女の未成熟まんこへ最後たっぷりと熱く泡立つ白濁液を注入しようやく性の饗宴にフィナーレ。
いまのところお話造りにはきわ立った特徴がなく、また若干ネームが散漫に感じるものの、清潔感あふれるヴィジュアルとひたすらカワイイ女の子の喜怒哀楽百面相を見ているとその程度の瑕疵はどうでもよくなってくる。このキャッチーなキャラメイクは強力な武器であると同時に一般誌へ引き抜かれる危険性をも内包していて気がかりではあるけれど、とりあえず次作以降もしばらくは成年誌での活躍を期待したい。今作中では制服/体操着/水着JKよりどりみどりのタナボタ乱交もの「プール掃除日和」と、連作2本めのサバサバ系ショートヘア店長さんの半脱ぎえっちがすばらしい「AVはじめました。」/「続・AVはじめました。」がとりわけよござんした。
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