2014-03-21

今月の第四インターナショナル。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-小澤零人「雌豚革命」クロエ出版 ISBN:9784903714905
話△ 抜◎-△ 消小 総合○

ゆるふわ巨乳いじめられっ娘とちゃっかり者貧乳仕切り屋っ娘の奇妙なWin-Win関係正続編&描きおろしエピローグ+清楚な文学少女はじつはどうしようもない淫乱ビッチで……本編&描きおろしボーナストラック+独立短編6本。汗と愛液と排泄物まみれの濃ゆすぎるストロングファックが横溢する作者これが商業初単行本となる。本来は今月上旬発売のものをずいぶん遅れてのレヴュウとなるがご寛恕願いたい。
のっけから刺激的なタイトルとむやみに扇情的なカヴァーイラストに惹かれ、まったく予備知識のない作家ながら気がつくと書店のレジへ。購入後各種データを確認してみると、収録作掲載誌である「COMIC真激」での執筆活動もさることながら、どうやら同人方面ですでにビッグネームな方のご様子。薄い本事情にまるっきりうとい自分はつい十把一絡げの新人扱いをしてしまったがとんでもない勘違いだったのね。
その「COMIC真激」のほか、ワニマガジン社の「COMIC華漫」に掲載の2本をプラスした収録作たちは2009-14年とずいぶん執筆時期がワイドレンジ。それゆえにやや濃口ながらも端整なアニメ/ゲーム系の絵柄はそれなりにばらつきが感じられる。ただ早い時期に描かれたものでも技術的にはあらかた完成されていてクオリティには遜色なく、クセの強い描線が気にならなければ受容に問題はないかと。
この華麗な筆致でものされる女性陣は制服姿もあでやかなJKを中心にプラマイ数歳といったところ。ルックスもキャラメイクもさまざまな彼女たち(男子1名含む)はフルフラットから特大おもち級まで胸サイズも多彩。ある程度の年齢以上のキャラはみな巨乳にする作家が多いなか、ぺたっ娘にも一定の存在感を持たせており、いわゆる非ロリ貧乳スレンダー女子を堪能したい人にはとくにオススメ。また彼女たちの股間の造形については巻末描きおろし図解で存分に解説されているので必見。
物語傾向としては基本合意エロだが1on1のタイマンラヴよりは多数のちんこが入り乱れる乱交が多め。1ページめから早くも女体スタンバイOKですみやかに濡れ場突入のインスタント展開ゆえ物語的コクは希薄だが、そのあたりは確信犯的に行われていることであり特段のウィークポイントではない。いずれにせよウェッティで隠微なノリを排し快楽至上主義に徹したエンターテインメントの権化であり読み口爽快だ。
そしてなんといっても小澤零人を特徴づけるのがじっくりねっとり変態プレイを開陳のストロングファック満漢全席。飛び交う流線と豊饒な擬音に彩られた情報量の多い画面のなか、汗だく汁だく科白だくのにぎやかなエロスが全開だ。性器回りも腋にもモッサリ生い茂ったお毛々に大量の体液をまとわせながら濡れ濡れまんことピキピキちんことの豪華なランデヴーを詳細中継する。その他ケツ穴をほじったり菊門から噴き出す固形フィーチャーしたりとスカトロティックな行為が多々含まれているのでそのへんに免疫のない人は要注意。
女の子サイドから積極的に裸体を開陳しムワッと匂い立つ秘密の花園を衆人環視のもとさらけ出す。いやらしくはみ出したビラビラを描き分けながら極太シャフトをねじこまれてたちまち彼女らほおを紅潮させ下品なイキ顔さらして絶叫だ。前身汗みずくになって愛液やら尿やら黄色い固形物やらかまわず噴き出しながらマシンガン淫語乱射のその痴態がたまらなくエロっちい。すでに日本語の態をなしていない嬌声をまき散らしながら前後の穴へ同時にザーメンの奔流を流しこまれて女子どもファイナルアクメ。
性的趣向のヴァリエイションが豊富すぎて男の娘など一部私的地雷ネタでは極端に抜き度が下がってしまったが、基本的には壮絶に使い勝手のよろしい精液分泌支援装置。およそ理性のリミッターというものがない、濃い! クドい! えげつない! の三拍子そろった濃密きわまりないセックス曼荼羅は当世流行の萌えエロなどクソ食らえと言わんばかりの圧倒的な熱量を放つ、まさにこれ読むスタミナ丼。しかもネット上の言説によれば「商業誌の小澤零人はマイルド」なのだそうで、おいおいこれでマイルドなら同人ではどんな過激なことやってんだよ……と戦慄せざるを得ない。そんなわけでゲップが出るほど作品を堪能したなかでも俺的にいっとうグッと来たのは、ガチに性的搾取されてるのに明るくほがらかにセックスを謳歌するヒロイン・ゆずちゃんの笑顔にいやされまくりの「学校へ行こう!~ゆずと沙織~」連作でございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿