話○ 抜○-△ 消小 総合○
クールビューティな先輩女子と無邪気な後輩女子の愛の争奪戦に巻きこまれ主人公困惑前後編+ペットよろしく女の子を従順に調教本編&描きおろし後日談+独立短編4本。愛しすぎるあまり狂気をほとばしらせるエキセントリック系女子がスリリングなハードエロスをゴリゴリ展開の作者これが初コミックスだ。なおペンネームはこの綴りで「あきつきいつき」と発音するので以後脳裡に刻みこんでおくように。
例によって自分の定期購読雑誌ではない「COMIC真激」発の新人作家ゆえ予備知識はまったくないのだが（毎度毎度申しわけございません）、たいそうキャッチーな表紙イラストに惹かれ衝動買い。同誌の執筆陣はわりとリアル系の絵柄の人が多いイメージだったのだけれど、このほどよくディフォルメの効いたアニメ絵寄りのキュートな雰囲気がマイハートにグッと来たのですよ。ただし後述するように、その第1印象は少しずつくつがえされてゆくことになるのでした。
まず、表紙カラーCGのソフトな感触は中身の漫画原稿を目にするとやや感想が変わってくる。ロットリングで引いたみたいな細めの描線で密に刻まれるモノクロ作画は非常にシャープかつ硬質。また大仰なパースを押し出した画面構成は非常にハッタリの効いたもので、表紙絵に感じた柔らかさとは正反対のソリッドな空気が全編を支配している。まあこのあたりは裏表紙の内容抜粋コマを確認すれば明確なので問題はないのだけれど、ともかくカヴァーは裏表両方をじっくり見て購入可否を判断すべし。
そんなクールな筆致にふさわしく、女の子のキャラクターデザインもずいぶんスタイリッシュ。ほぼハイティーン固定の彼女らたちはスレンダーでいながら出るところはしっかり出たメリハリのある肢体描写で、このあたり3次元では絶対実現しない体躯だ。おっぱいサイズはそれほど大きめではないのだが、すらりと伸びたトルソにちんまりキュートフェイスの乗っかったスーパーモデル級の理想体型がなんとも見目麗しい。
このたびくり広げられる物語をカテゴライズするならばいちおう「和姦」のくくりになるのだけれど、その甘やかなパブリック・イメージとは真逆な、スパイス効かせすぎのヒリヒリした感触のストーリーテリングが最大の特徴。奪う愛あり支配の愛あり策略する愛ありと、アクロバティックなラヴ模様のオンパレードだ。これは各話登場のヒロイン造形の奇抜さに依るところが大きく、みなさん愛や性に対する執着が尋常でなさすぎる女の子ばかり。恋する男子へストーカー同然にまとわりつくもの、相手の望む姿を過剰なほど演じるもの、好きな人を喜ばせるためにすべてを利用し尽くすもの……。いやあ恋する女の子って本当におそろしいですね!
異様なほどの情愛をぶつけてくる彼女らはむろんセックスもいっさい手抜きなしのガチンコ勝負。自分から最愛の男子のイチモツにまたがり膣内をきゅんきゅん締めつけながらザーメン大量搾取だ。気持ちよすぎて息も絶え絶えに淫語乱射しまくるド派手なイキ顔演出がたまらない。メリハリの効いたコマ割りや大量に飛び交う擬音祭、そして随所に挿入される性器結合断面描写が効果的にハードファックを盛り上げる。
愛の積極攻勢に引きぎみの男子諸君の意志などおかまいなしに彼女は彼の股間にしゃぶりつき口腔を駆使して精液ごきゅごきゅ。すでに準備万端の蜜壷を押し広げていきり立つ怒張にダイヴインだ。激しく内奥を突き上げられたちまちケダモノのごとく咆吼しながらベロ出しヨダレ流してアヘり狂うさまがドエロすぎる。はしたなく腰を振り瞳にハートマークを浮かべながら膣内射精を強要する彼女の望みどおりにヤンデレまんこの奥底へ大量の白濁液を叩きつけたその刹那両者ダブルノックアウト。
表題どおりはしたなく発情しまくる肉食系女子ばかりなので牧歌的なほのぼのラヴを希求する方にはまったく不向きだが、メンヘラ一歩手前の彼女らの言動も主人公を一途に想うあまりのものだと思えばカワイイもの。展開上女の子が主導権を握るタイプの話が多く、受け身願望な読者ならばむしろ願ったり叶ったりの理想郷となることだろう。あまりに女の子のサドっ気が強い一部の話には辟易したものの、自分も基本的には気持ちよく股間を活用させてもらい満足。収録作のなかでは唯一の前後編「スイッチHスケッチ」がうらやましくも恐怖じみた展開で快く抜かせてもらった。とくにダブルヒロインの先輩側、色素薄めショートボブはかなげ系女子・香澄さんのえっちな痴態とラストの黒い微笑に全面降伏。
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