話○-△ 抜○ 消中 総合○
女子と接するのが苦手なヘタレ教師を百戦錬磨の女生徒が逆レイプ本編&彼女の性的放縦はとどまるところを知らず後日談&描きおろしショート+独立短編10本。恋人同士のイチャラヴから肉欲まかせのセックスサバトまで多種多様な愛のカタチをヴィヴィッドに描き出す作者これが初の商業単行本だ。なお漢字ではどちらからでも同じ綴りのこのペンネームは「たけまさたけし」と発音する。
いつもながらに処女作から高クオリティ連発の完成された漫画家ばかりをドカドカ投入のワニマガ快楽天グループがまたしても送り出す期待のニューカマー。といっても例によってまっさらの新人ではなく同人畑ではすでにメジャーな作家で、薄い本業界にはうとい自分ですらその名を知っていたくらい。まるでNPBでとうに大活躍の野球選手が移籍先のメジャーリーグでは名目上ルーキー扱いされるみたいな感覚ではあるけれど、ともあれ商業コミックスデビューを言祝ぐとしましょうか。
2011-14年にかけ「COMIC快楽天BEAST」誌上で掲載された作品たちを収録のこちらは、加筆修正が充分にほどこされていると見え執筆時期の新旧による絵柄の差異はほとんど気にならない。ベースラインは比較的シンプルな一般少年/青年漫画的タッチながら、ときにシャープにときに緻密に刻みこまれたトーンワークにより現代エロ漫画にふさわしい密度の高い空間ができあがっている。後述するワイドレンジな物語世界の変動に柔軟に対応できるすぐれたヴィジュアルといえよう。
おおむねハイティーン近辺主体と推測される女性陣は基本的にはキュートフェイスにもっちり巨乳寄りボディの昨今もっとも戦闘力の高いデザインで統一。一部存在のアダルトさんも造形は10代同然のカワイさで逆に年上スキー向きではないかも。個人的には年齢層/肢体描写ともど真ん中ストライクでなんら文句はないけれど、長らく二次創作で活動していたせいか露骨に版権キャラ類似のヒロインが複数いるのが気になる。確信犯的パロディとして登場させているのかも知れないが、あんまりにも元ネタそのままだと若干モニョモニョ。
武将武の特徴がもっともよく現れているのがストーリーテリングの部分。初出はコンビニ誌なのでまわりの作家たちは甘口の穏健ラヴコメばかりを手がけるなか、この人は積極的にきわどい題材を投入してくる。もちろん単行本としてまとまると体裁はほとんど和姦ものだしオーソドックスなタイマンラヴもちゃんと存在しているのだけれど、それ以上に見ず知らずの男たちに身体を捧げたり行きずりの関係に耽溺したり奸計にハメられたりの背徳的なセックスがいっぱい。このあたりまさにコミックス表題でそれと示唆されているので、愛し合う彼氏彼女のイチャラヴのみを摂取したい人は最初から近づかないこと。警告を無視して勝手に読み進んだあげく文句たれられても当方はいっさい責任持ちません。
1作品あたり16-20ページと分量はかなりタイトながら、導入を簡潔にまとめすみやかに充実の濡れ場へと突入する手慣れた進行はさすが薄い本作家。ボンキュッボンの扇情的な肢体が所狭しと躍動し、プルプル揺れるおっぱいをはしたなく見せつけながら性器どうしの摩擦運動に熱中し最後たっぷり膣内射精されまくりのヒロインの痴態を全面フィーチャーする。とりわけすばらしいのがフィニッシュの断面描写で、パックリ覗く子宮口めがけて亀頭から勢いよく白濁液を叩きつける魅惑のヴィジュアルで際限なくしごけること必至。まー現実ではこんなあふれんばかりの射精などあり得ないとわかっちゃいますがリアリティなど知ったことか!
合意/強要問わずヒロインは熱い男根を膣内深くねじこまれてたちまち発情。頬を上気させ呼吸を荒くしながらトロトロのイキ顔さらし彼女は積極的に腰を使いはじめる。タイトにつながったまま舌先どうしを濃密に絡めいっそう強く抱きあって目の前の肉体のみにおぼれてゆくさまがたいそう淫靡だ。粘膜も破れんばかりの勢いで内奥を貫かれ日本語にならない咆吼をばらまきながら幾度となく絶頂に達するエロメスどもの子袋めがけザーメンの奔流を滝のごとくお見舞いして女体征服ミッション完了。
世知辛い世情を反映した面積大きめのゼブラ修整はいささか興を殺ぎ、また前述のように幾人かのアリモノキャラまんまの女子投入はちとどうかと思うが、総体としてはのっけから非常にウェルメイドな抜き物件。ことにダーク寄りの物語だとカワイイ系の絵柄とのギャップがいっそうきわ立って勃起度マシマシだ。自分的には親同士の再婚でできた美人義姉に優しく筆下ろしされ濃密ラヴ「TWO PIECIES」が甘々方面の、帰省でかつての幼なじみ姉妹が営む旅館を訪れた主人公は残酷な現実に直面し……の「おもてなし」が暗黒方面の、それぞれマイちんこ直撃物件。
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