話○ 抜○ 消小 総合○
色づきはじめたのからすっかり完熟なのまで多種多様な絶品ボディを美味しくゴチになり短編11本+後日談風ショート描きおろし2本。艶めく肢体を大胆不敵に活用してはゴリゴリ膣内射精され放題のドエロいガールズ&レディースを逐次投入の作者これが初の商業コミックスだ。
とっくに名を成した大物だったり商業は初でも同人ではビッグネームだったりするのがワニマガ執筆陣の常だが、この作家はめずらしくまっさらの新人。同社が育成の場的位置づけで出している「快楽天XTC」の創刊号から名を連ねつつ「快楽天BEAST」誌上でも定期的に執筆するようになりこうして単行本刊行まで無事こぎ着けた。外から見ていての勝手な感想ではあるけれど、ずいぶん大事に育てられてるなーという印象。
たとえニューカマーであっても最初からある程度のクオリティを要求する快楽天系列が起用するだけあり、2年前のデビュー作から現在に至るまで若干の変遷はあるとはいえヴィジュアルは高値安定だ。現在の流行ど真ん中な、萌え/オサレテイストがほどよく混淆されたタッチをベースにこれまた昨今のトレンドであるコッテリ陰影を効かせたトーンワークが乗っかる作画はとにかくキャッチー。同誌の多くの執筆陣がそうであるように、明日にでもラノベの挿絵やそのコミカライズ担当としてエロから足抜けさせられそうな不安に駆られること疑いなしの売れ線な絵柄だ。
このすばらしき筆致でものされる女性陣はハイティーンから推定アラサー近辺までと比較的ワイドレンジ。頭身高めのモデル体型に乳尻附近のみドーンとお肉が盛られたボンキュッボンの豊満ボディは破壊力抜群だ。それでいてお顔の方はどっちかというとあどけない系の造作で年長キャラでもアダルト感は希薄であり、むせ返るような熟女臭がお好みの方向きではないかも。いずれにせよ現代日本のエロ漫画受容層の嗜好の最大公約数をきっちり押さえたデザインであり多くの読者に喝采で迎えられるはず。
くり広げられる物語は基本1on1のオードソックスな和姦エロであり特殊な趣向はないが、ひたすらアホっぽいノリのから最後ほろ苦く締めくくるのまで、はたまた思春期さながらのほほえましいラヴからオトナならではの少々背徳的な愛の隘路までシチュエイションは多彩。作品ごとに手際よく属性を違えたヒロインを配置して読み飽きさせない配慮もさすが。ややモノローグ等の文字情報に寄りかかりがちなきらいはあるものの、およそどんなタイプの恋愛模様でもそれらしく描きこなせるのはすばらしいこと。
コンビニ売り誌が初出ゆえエロシーン総量は驚くほど多いわけではないのだけれど、ヒロインたちのたゆたゆボディをダイナミックに駆使しつつ現代成年漫画必須の各種エロ演出を惜しみなく繰り出す濡れ場はなかなかに実用的。プリップリのおっぱいを派手に揺らしながらトロ顔さらけ出し淫語乱射して乱れまくるおにゃのこの艶姿を前面に押し出しつつたたみかけるガチンコファック絨毯爆撃がベタながら勃起中枢をおそろしいほど効率よく励起せしめるのだ。
はしたなく胸の谷間を見せつけながらほんのり上気した表情で迫り来る女子連中の圧迫面接に野郎どもたちまち股間が全面降伏。まずは凶悪そのもののビッグバストに暴れん坊を挟みこまれあっさり第1ちんこ汁を搾取され放題だ。これでは男がすたると反撃に出てこんどはこちらからたぎる怒張を秘密の花園めがけフェードイン。粘膜もよじれんばかりに内奥をえぐられてうっとり瞳をうるませハートマークをまき散らしながら快楽享受に専念するヒロインズの痴態がたまらない。ドスケベボディをよじらせ幾度となく絶頂に達してはなお男根をおねだりする貪欲なおなごどもの望むままにフィニッシュは子袋の奥底へザーメンの奔流を叩きつけ飽くことなき性の饗宴にようやくエンドマーク。
キャリアとしては駆け出しだというのに当初から作画/作劇とも非常に完成度が高く、まるでトヨタ車のようにスキのないプロダクトはなにやら空恐ろしい。現状なにをやっても上手にこなせすぎて逆に智弘カイでしか読めない/やれないという独自性をやや欠くことにもなってはいるけれど、これだけ才能豊かな作家なのだから次作以降で話でも絵でもなにか新機軸を打ち出してくるであろうことを楽しみにしている。この人の描くショート/セミロングくらいの髪型のキュート女子がことのほか好みな自分としては、幼なじみである温泉旅館の若女将と熱く激しくえっちなバスタイム「秘湯恋慕」と、お目々キラキラ短髪爆乳元気っ娘隣人ちゃんとハダカのお付き合い「Eyes of Strangers」がマイフェイヴァリット。
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