今宵のプチエンジェル。

-みさお。「はじめてじゃないよ?」茜新社 ISBN:9784863494534
話○ 抜○ 消小 総合○

さまざまな男に身体を許してもいまいち満足できない少女は次から次へ対象を乗り換え連作2話(未完)+独立短編7本。無邪気なニンフェットの顔をセックスの最中だけは一人前のオンナのそれへと変貌させて快楽享受に熱中するちびっ娘どもの痴態を余すところなくカメラ・アイで追いかけ続ける作者通算2冊めのコミックスだ。
本邦屈指のロリ専門誌にして(いろんな意味で)尖りまくった漫画家の梁山泊たる「COMIC LO」を長年読みつけている自分も、数年前にこの作家が颯爽と登場し問題作をドカドカ執筆しはじめたのを目の当たりにして驚いた記憶がある。泥くささなどみじんもないセンスのよい絵柄でもって奔放なロリビッチどもの痴態をこれでもかと見せつけるデビュー作「はじめての!」の衝撃からおよそ2年あまり、ようやく作品ストックもたまって待望のセカンド単行本の御披露目。
一般誌よりむしろ絵柄の流行には敏感なエロ漫画界にあってもひときわハイセンスな作家ばかりを集めたLO誌上においてすらこの人の手になるキュートさ炸裂の筆致はとびきり極上の部類。必要以上に画面をうるさくせずに第2次性徴突入直前の女の子のかわいさを引き出す手腕では現状五指に入るのではなかろうか。ぷにすぎずリアルすぎずの絶妙なバランスが保たれた、万人が見て美ロリっ娘のまさに典型と呼べる造形が無理なく実現している。
さらに細かくそのボディデザインを分析すると、首から上の比較的ディフォルメ寄りのタッチに対して手足や胴体はいかにも現実に存在していそうなリアル幼児体型。華奢すぎるトルソにオモチャみたく頼りない手足、そしてフラットというよりかすかにポッコリのお腹が非常に生々しくてグッド。むろん3次元ょぅιﾞょに感じられるような妙な体温の高さやほこりっぽさは注意深く除去されているものの、ともすれば親戚やら近所の小学校やらに本当にいそうな実在感抜群のロリっ娘描写が他の作家のそれには希薄な犯罪臭をもただよわせており秀逸だ。
そんな彼女らがラヴ・アフェアの相手とするのは同年代のオスガキどもなんかじゃなく、ほぼ想定読者層と相似形の青年～中年男性たち。したがって外見上の形態としては悪い大人がイノセントな青い性を口先巧みに搾取する以外のなにものでもないのだが、みさお。は多くのヒロインに「ヤリ慣れてる感」＝非聖性を導入することによって読者が抱くであろう罪悪感を軽減し「彼女たちも楽しんでいるんだから」という一種のエクスキューズを与える。実際には帯コピーや宣伝文句で謳うほどロリビッチ一辺倒ではなく甘ラヴ志向の話もあるのだけれど、総じて恋愛色は希薄でありカラダだけの割り切った関係に徹することで読者も股間の摩擦運動に集中できる仕掛け。
かくして突入のエロシーンでは大人ちんこで狭隘な蜜壷をガッツリ貫かれちんまいボディを打ち震わせながらトロ顔さらすアリスたちの痴態が目白押しだ。大半はすでに開発済みの身体であり彼女らもいっちょまえの大人女性さながらの性戯を披露。全身をすりつけながら手コキや素股など熟練の技をスムーズにこなしてみせ、いざ怒張をねじこまれればたちまち陶酔しきった表情で甘い吐息をもらしながらよがり狂う。子犬みたくしがみつきながら小刻みに嬌声を発してはコンパクトな子宮の奥へたっぷり精液注がれてイキまくりの光景に「このけしからんメスイヌどもめ!」などと憤怒しつつ息子をしごく手はいっこうに止む気配がない。
ほがらかな笑顔の少女たちはしかし娼婦のごとく手慣れた仕草で着衣をはだけ小悪魔ティックな媚態を浮かべて男を誘惑。濃密なキスを交わしながらすかさずその手は下腹部へと伸びいとおしげにイチモツを口に含んでは舌先を巧みに使い先走り汁をゴックン。準備万端のスリットをくぱぁとご開帳しゆっくりとシャフトを飲みこんで性器どうしの真剣勝負をスタートだ。キツキツの内奥を無理やり拡げられながらまだしちゃいけないアヘ顔見せつけては快感に身をよじらせるさまがたまらなくエロっちい。往復運動のピッチが上がるたびいっそうあえぎ声のヴォリュームも増し、やがてnot赤飯まんこの最深部へ白くねばつく液体を勢いよく叩きつけられはしたなく絶頂。
あんまりにもロリビッチばかりを売りにする営業サイドのやり口には少々感心しないものの、2014年現在における実用ロリ漫画のひとつのメルクマールとして高く評価したい1冊。連作ものが中途で尻切れ終了しているようにおそらく長編は苦手なタイプなのだと思うが、これだけ刺激的な題材で読切作品をコンスタントに生み出せるのだからそちらへ資源集中すればなんの問題もない。今後ともヤバさ炸裂のガチロリファックをモリモリ描き続けていただきたいものだ。収録作のなかでは、登場ヒロイン中最大おっぱい(まあせいぜい甘食クラスですが)のツインテちゃんが自らの肉体をデリバってはフルコースご奉仕「じぇーえすあくとれす」と、カタコト金髪異人っ娘のお大事を美味しくゴチになり「イケナイコ」が壮絶に使えましたです。