-イシガキタカシ「僕はあなたにワンと鳴く」ワニマガジン社 ISBN:9784862693372
話○ 抜○-△ 消小 総合○
才色兼備の名望家ご令嬢にして生徒会長の先輩女子にあこがれる主人公が得た愛と幸福のペットライフ表題作中編3話&描きおろし後日談+競泳水着マニアな変態幼なじみの目に余る行動を掣肘すべくヒロインは彼の前で大胆ポーズ本編&フルカラー続編+男勝りの空手少女も性の異種格闘技では大苦戦本編&別エピソード+独立短編3本。凛とした美貌の長身ナイスバディたちのえっちな裸身を存分に堪能しながらご奉仕したりされたりの主従プレイを満喫の1冊は待望の作者成年向け処女単行本だ。
業界屈指の執筆陣をそろえた「コミックゼロス」編集部はそのスタッフがかつて在籍した旧「コミックメガストア」/「コミックメガストアH」(コアマガジン刊)時代から多彩なバックグラウンドを持つ作家を起用している。この人もエロ漫画家というよりはエロゲー原画や一般誌のコミカライズ作品での活躍が人口に膾炙しているのでは。ゆえにこちらの畑での創作ペースはきわめてゆるやかで、商業エロデビューから10年以上経ってようやく初コミックス刊行にこぎ着けた次第。
掲載媒体からその時期までキッチリ明記の初出一覧を参照すると(これが完備してるからワニマガ単行本はありがたい!)、収録作は最新のものをアタマにほぼ時系列を逆順に配置のもよう。つい最近まで連載していた冒頭タイトル・チューンはともかく、中盤のコミメガH掲載作たちは2004-08年、成年向け1作めの巻末短編に至っては2002年執筆と、新旧12年のスパンはさすがに長大すぎてタッチの差異は明確。やや硬質ながらスッキリムダのない描線で頭身高めグラマラスガールをモリモリ量産するというベースの作風こそ不変なものの、カヴァーイラストの絵柄だけで読みたいという人は要注意。
このたび登場の女性陣はみなさん制服世代のハイティーンで統一。ただし年相応のキュートさよりはむしろフェミニンな魅力を前面に押し出したデザインで、その落ちついた物腰や清楚な出で立ちは大人女性のそれと遜色ない優美さだ。男性顔負けのすらりとした長躯にボンキュッボンのダイナマイトボディが組み合わされたファッションモデルのごとき美貌の彼女らがベッドの上では我を忘れてハードに乱れまくるのだからたまらんです喃。
物語のテイストは甘々イチャラヴから屈辱のレイプものまで幅広いが、分量的にもメインコンテンツである冒頭長編「僕はあなたにワンと鳴く」に代表されるような女性上位エロの印象が強め。ヒロイン凌辱系の殺伐とした最初期の作品から徐々にスウィート色が強くなり、直近執筆の表題作ではすっかり相思相愛の恋愛空間が支配するように。変遷激しい絵柄とともにごった煮の印象はまぬがれないが、お話運びそのものは明暗いずれでも達者でありリーダビリティは抜群だ。
雄大な女体が画面狭しと躍動する濡れ場は美しくも扇情的で、ビッグバストがブリブリ揺れ大胆不敵に女性器が押し広げられては子袋いっぱいに熱いザーメンが満たされる。また前述したようにヒロイン側が嗜虐心をあらわにして小動物ティックな男性主人公を服従させるタイプのエロスが大いにフィーチャーされ、顔面騎乗で悶絶させられたりいったんおあずけされたのち命を承け待望の射精にこぎ着けたりとドMな男子諸君の願望をフルに実現だ。そうはいってもプレイ中は女性サイドも積極的にご奉仕してくれ、執拗に竿をねぶり倒す情熱的なフェラや巧みに尻穴をほじくっての前立腺いじりなど魅惑の前戯ののちゴリゴリ膣内を剛直で貫かれトロトロのイキ顔さらして絶頂の彼女らの痴態で際限なく息子を摩擦。
端整な笑顔を捕食者のそれへと変えてヒロインは獲物たる恋人にのしかかる。豊満ボディにしがみつき必至に乳首を吸いつける彼のイチモツを手で口でバストでしごき上げては先走り汁を搾取だ。射精後も休息を与えず挿入を強要しては自分から腰を使い性器どうしの真剣勝負に没頭する彼女らの淫猥な表情がたまらない。激しく内奥をこね回され子宮口に亀頭でキスされて全身をのけぞらせながらヨダレ垂らしてイキまくる女子連中にご奉仕フルコースの締めくくりとして大量の白濁液をドスケベまんこに流しこんだ刹那両者ダブルノックアウト。
作画/作劇ともいささか統一感を欠きはするけれど、そのあたりは著者公式サイトにもあるとおり全作収録にこだわったゆえのことで納得。イシガキタカシの商業エロすべてをもれなく摂取できるこの1冊で長年のファンも大いに満足できることだろう。個人的にもさすがに古めの作品ではいくらか実用性が落ちるものの、美麗そのもののヴィジュアルで展開される表題作のエロシーンにはグッと来まくり。クールな口調と毅然とした態度で変態マゾ犬主人公をすっかり隷属させつつもえっちでは大胆にサーヴィスしてくれたり恋する少女のごとくラヴワード乱射したりの主演女優・来栖蓉子先輩の魅力にはMっ気ゼロの自分でさえもトリコ仕掛けの明け暮れでございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿