2014-12-29

今週のグルタミン酸。

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-しおこんぶ「恋まぐわい」文苑堂 ISBN:9784861172120
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

最愛の恋人と華燭の典を挙げ新婚旅行先で甘く狂おしく子作りセックス表題作本編&描きおろしフルカラー前日談+独立短編9本+フルカラーショート1本。オサレでキュートな流行最先端のタッチでもって特濃ガチ生ハメ三昧のワンダフルな光景を逐一詳細実況する作者これが堂々のデビュー単行本だ。
ワニやコアといった大手ほどではないにせよ精力的に作品を刊行していたエロ漫画誌「comicプルメロ」が突如休刊となり業界を震撼させたのが今秋のこと。しかしながら編集部の動きは速く、従来おもにアンソロジー中心に手がけていた文苑堂へと電撃移籍しさっそく年末商戦に合わせ総合成年誌「コミックバベル」を新創刊。そして同レーベル初のコミックスとなったのがこちらだ。不慮のアクシデントによるものとはいえ、堅実ではあるけれど新鮮味のないヴェテラン勢の本ではなくこの大型新人の処女作を単行本第1弾として送り出せたのは結果オーライにしてグッジョブだったと思う。
題字や絵面の一部をエンボス加工の非常に凝った装幀でリキ入りまくりの表紙を飾るのは、見るからに売れ線まっしぐらな端整かつ密度の高い作画で描かれるおっぱいまる出し和風キュートガールの艶姿。ポップでオサレでわずかに萌えっぽさもあって……と、2014-15年現在の最新モードをそのまま体現するかのようなヴィジュアルはそれこそ快楽天ででも執筆してそうな雰囲気。これだけ描ける人が無名だったわけはなく、PNでググると当然のように同人での精力的な活動歴がリストアップされてくる。持ちこみなのかスカウトの成果なのかわからないが、これだけの凄玉を執筆陣に抱えてると雑誌にも1本ビシッと筋が通りますなあ。
この滑らかな筆致から生み出されるヒロインたちは年のころハイティーン~20代前半あたりのヴォリュームゾーン。ほわほわ系から凛としたのまで多彩な美人さんが登場し、大多数はたゆたゆのビッグバストを標準装備する。また後述する作劇傾向と関連するが、標準的な和服から道着に巫女衣装、さらには袴に浴衣とジャパナイズされた出で立ちの女子で統一されているのがDNAをほのかにくすぐってやまない。ツヤツヤの黒髪を伸ばした大和撫子がドカドカ投入されてまことに眼福であります。
ストーリーラインは帯の惹句で訴求されているように、基本的には日本情緒を前面に押し出した和装美人たちとのタイマンラヴがメイン。とはいえその趣向は幅広く、赤面もののバカップル甘エロから不特定多数の男どもにすっかり開発されるのまで、はたまたちょっぴりアホなのから伝奇風味なダーク系までよりどりみどりだ。巻末著者あとがきを見ると作画/作劇の分業制が採られているようで、テンプレに頼らず多様なシチュを提示する原作者の引き出しの広さと、その意をくみ取り魅力的なヒロイン造形とともに具現化する作画者のクリエイティヴィティとの両輪が好循環を成しておりグッド。
ムチツヤボディを最大限に活用のエロシーンは流麗かつ緻密な画面処理の助けもありたいそう扇情的。重量感のある胸のおもちがブリブリ揺れぷっくりまんこをハードに使役しながらのストロングファック満漢全席が画面狭しとくり広げられる。はち切れそうな肢体にうっすら汗を浮かべやがて別の分泌液で次々お肌を汚されては幾度となく膣内射精されその都度身をよじらせて絶頂するエロメスどもの痴態で果てしなく自家発電。
清楚な和服の下に息づく淫猥な肢体をあらわにして彼女らはたわわな胸を押し当て濡れた淫裂へ陽物をあてがいながら上目遣いにこちらを誘惑だ。いきり立つ怒張へ強引にまたがってきた女たちの敏感な部分を突き上げてやるとたちまちほおを紅潮させヨダレダラダラたれ流しながら甘い吐息を漏らしはじめる。子袋の奥まで激しく貫かれはしたなく淫語まき散らしながら快楽をむさぼる光景に興奮しきり。なん度も中田氏をせがみ種つけを懇願する彼女のお望みどおり、白くねばつく子胤の奔流を勢いよく注入し続け性の饗宴はエンドレス。
新人とは思えない卓越した画力とヴァラエティ豊かなキャラメイク、そしてなによりも高密度でダイナミックな特濃エロシーンと、これで売れなきゃウソだろ的キャッチーさにあふれた会心のデビュー作。ヒロイン造形が多彩すぎて私的嗜好により抜き度がやや上下するものの、それだけいろんなタイプの需要にお応えできる女子がそろっているいう言い方もできる。いずれ一般誌に引き抜かれそうで不安ではあるけれどしばらくはバリバリえっちぃ漫画で活躍してもらいたいもの。自分としては人見知りオドオドっ娘が酒入り菓子で性格豹変し超積極的にファックのコミカル系「もなかの乱」と、秘密の真相を探るべく神社へ潜入した主人公が妖気にあてられ果てなき孕ませの儀でひたすら精を放ち……なダークエロス短編「御柱 -ミハシラ-」でゴリゴリ砲身を使役。

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