2015-02-14

今夜のイエローキャブ。

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-藤島製1号「あいどるちっくらぶ」海王社 ISBN:9784796406765
話△ 抜△-× 消小 総合△

平凡な高校生男子である主人公の前に次から次へと現れる激烈キュートガールズとディープな関係になりまくり表題作オムニバスシリーズ全9本。どこかで見たよなあのアイドルやこのアイドルたちとらぶらぶちゅっちゅ本番ナマ中田氏三昧のすばらしすぎる光景が視界360度どこまでも広がる作者これが初の成年向け単行本だ。
とくに系統立って追いかけているわけではないのだけれど、たまたま自分の定期購読誌である「COMIC天魔」(茜新社刊)でレギュラーの掲載枠を持っているのでいちおうの予備知識はあった人。ただ今回はそちらに執筆したものではなく、当然のごとく出版社も異なる。だもんでどんな漫画なのかはいっさい知らずに購入したのだが、これがなんとも異色でしてね……。
いかにもいま風な愛らしいアニメ/ゲーム系の絵柄は2015年現在のエロ漫画としてもっともポピュラーな系統のもので、黒目がちでジュエルみたいな輝きのおっきな瞳が印象的。とりわけカラー原稿だとその美点がきわ立ち、パステル調の繊細な彩色が読者の萌え心をきゅんきゅん刺戟する。そのへんは作者サイトを見ても明らかで、いかにもPCで絵を描くのが当たり前になった世代らしくブラウザ上でもっとも映える系統のタッチだ。それだけに「画像はよそで見てください」というこの版元のずいぶん消極的な単行本内容紹介ページはどうかと思うけれど。まあ文章は過不足なくつむがれており購入の際の参考にはなり得ると思うのでリンク。
今回の収録作についてはハッキリとした記載がないのだが、巻末著者あとがきや前述の作者サイトを参照するに、どうやら携帯漫画のダウンロードサイトにおいて当初「ぷらいべーと☆えっち」と題され連載された作品のもよう。コミックスへの収録作品数とそこでの連載本数とが合わないので、いくつか未収録が出ているものと推測。とまれ時期的には直近数年以内で固まっているようで、トータルでの筆致の差異はほとんどなく表紙と中身は完全コンパチとみてよい。
本作コンテンツの趣向はきわめて明快で、作者の言を借りれば「どこかで見たことあるような素敵なあの子がクラスメイト(例外あり)に!?」みたいなコンセプトのもと、なんだか見覚えのあるネーミングの女の子とラヴラヴえっちにいそしむという夢のようなシチュエイション。自分はAKBのメンツが1人も判別できないくらい絶望的にアイドル音痴なのでとてもすべての元ネタはわからないが、一例を挙げれば「剛力彩未・壇美津子・平野真綾……」などいかにも原型はアノ人やソノ人なのだろうなーというキャラがいっぱい。必然的にルックスはナマモノの近似型なので(まあ2次元補正でだいぶ童顔巨乳化してますが)、ファンなら買うしかないね! とはいえそういう仕掛けの本なら登場ヒロインの名前はカヴァーか帯に全員分を書き出した方が親切だろうとは思うけれど。
とりたてて特徴のない微イケメン系の主人公男子・翔太(しょうた)を狂言回しに据え、毎話入れ替わるアイドルライクなヒロインとその場限りのランデヴーをくり広げるのが物語の基本パターン。同級生だったり後輩だったり教育実習生だったりする彼女らといつの間にやら甘い雰囲気に突入してはえっちな肢体を美味しくいただくタナボタエロス絨毯爆撃はまさに全エロ男子の抱く願望の具現化だ。いちおう恋の障害らしきものはわずかに配置されるもののそれらはすぐに解決しすみやかにセックスへとなだれこむ非常にイージーゴーイングな展開で、脳みそのリソースを極力消費せずにスカッと気楽に楽しむことができる。
アイドル……じゃなかったそれにソックリな人のエロボディを景気よくご開陳してはガツガツとぷっくりまんこを制圧のエロシーンは大ヴォリュームとはいかないがなかなかに扇情的。ことに昨今携帯エロ漫画ではしばしば局部描写に強烈な規制がかけられろくに結合部も見せてくれないのが常態と化すなか、本作品では女性器が黒ノリ越しながらもきちんと解禁されているのがポイント高い。ハードな摩擦運動のさなか内部でうごめく肉ヒダの蠕動まで逐一描写され大いに興奮を励起せしめるのだ。
山あり谷ありで急速に絆を深めたアイドル……みたいな娘と互いに想う気持ちを2人して裸で確認しあう。滑らかなトルソに指を這わせ徐々に下着を脱がせながら前人未踏の秘密の花園を攻略開始だ。執拗な愛撫に身もだえし甘い吐息を漏らしながら秘部をしとどに濡らす彼女の痴態に辛抱たまらず暴れん棒をインサート。いちばん敏感な部分を激しく貫くたび涙ながらにイクイク連呼のおにゃのこの痴態にますます愚息もエレクチオン。はしたなくハートマークをまき散らし全身をビクつかせて絶頂のヒロインのアイドルまんこめがけ最後に熱い飛沫をたっぷりお届けしフィニッシュ。
とまあアイドル好きにはこたえられない1冊なのだがいくつか弱点も。まず初出時にはおそらく中身すべてがカラー原稿だったと思われるものが白黒へ減色されているのだが、その処理がどうもよくなく画面全体がソフトフォーカスぎみなのはうれしくない。それからこれはまったく個人的地雷なのだけど、ヒロインのなかに1名ガチで染色体XYの方がおられてどうしても男の娘を愛せない自分はここでギヴアップしてしまった。そのへんがなんらハードルにならない猛者の方々にはむしろご褒美かと思われるがいちおう報告まで。ともあれすべてが成功しているわけではないにせよ意欲的な試みがなされている作品であるのは間違いないので、表紙を見てグッと来たならいちどお試しを。

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