2015-05-21

今夜のぷるぷるメロン。

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-椋蔵「ラブトライクEZR」コアマガジン ISBN:9784864367806
話△ 抜○-△ 消中 総合△

学園のアイドルにして天然ビッチな天真爛漫短躯巨乳ヒロインは今日も周囲を快楽の渦に巻きこみド派手にイキまくり表題作長編全10話(うち雑誌未掲載分1話)。軽妙なビートに載せて明るく楽しくちょっとおバカな学園性活をマシンガンのごとくくり出す一大エロコメファンタシーを頭からシッポまで堪能の作者最新刊は黄色い楕円物件としての第3弾コミックスだ。
今回のようなガチ成人漫画のみならずライトエロや一般誌まで股にかけながらワイドレンジに活躍する非常に芸域の広い人。抜き物件としてカウントされないものまで含めればコミックス刊行数はすでに2ケタ近くに達しようかという立派な中堅どころ。そういいつつも自分がこの作家の物件を購入したのは本作の前日談にあたる成年向けファースト単行本「ラブトライク」(若生出版刊)のみでいささか申しわけない次第なのだが、その際にヒロインの卓越した造形が脳裡に強く刻まれており続編発売と聞いてさっそく平台へ手を伸ばした次第。
この作家はガチエロ漫画の執筆先としては前述の若生出版が手がける「COMICプルメロ」を主戦場としていた。しかしながら昨年後半突如として同誌が休刊となり執筆陣が一時的に路頭に迷うことに。その後作家の多くは編集スタッフが同業の文苑堂へ移籍し創刊した「コミックバベル」に引き継がれたのだが、彼はその道を選ばずにコアマガジンの「コミックホットミルク」へ乗りこむこととなる。そんなわけで本来はプルメロレーベルで刊行される直前だったこの作品が急きょこちらからリリースと相成ったわけ。
ともあれ2013-14年にかけプルメロで連載の長尺シリーズを収録のこちら、ポップな一般青年誌調のタッチはまごうかたなき最新型の椋蔵プロダクト。特別に密度が高いとか超絶画力とかいうタイプではないけれど、勢いのある描線にキュートな造形の、いかにも訴求対象の広そうな絵ヅラだ。表紙も中身も印象に差はないのでジャケ買いして問題はないと思うが、慎重を期すならば内容サンプルが付属した版元提供の紹介ページを参照ののち購入可否を判断すること。
直接の前作である「ラブトライク」から登場人物の多くがキャリーオーヴァーされていて、むろんメインヒロインにしてぼくらの淫乱ヴィーナス・美津羽凜(みつわりん)ちゃんのキュートでえっちなお姿を美味しくいただくのが物語のメインイヴェント。ここへ本作では彼女へ敵愾心を燃やすハーフっ娘転入生・天王寺ローザ(てんのうじろーざ)のくり広げる策略をストーリーのもうひとつの軸として配置する。といってもそこには辛気くさい雰囲気などまるでなく、外形的には凜ちゃんがひたすらファックしまくるのを尻目に手下を派遣したりみずから視察し彼女の本性を暴こうとするローザの思惑がことごとく空回りするのを我々はケラケラと笑いのめす仕掛け。一部の野郎キャラのアホな行状といい漫☆画太郎ライクな臆面もないコピペ芸といい、抜き物件というよりは一般誌のギャグ漫画を見ているような気分だ。
誰とでも気軽に肌を重ねる(でも膣内射精を許すのは一部のステディな連中だけ)凜ちゃんのビッチ……じゃなかった女神ぶりの一部始終を追いかける濡れ場描写はなかなかの高密度。とりわけプルンとはじける彼女の魅惑のビッグバスト描写が随所で躍動しておりなんとも眼福だ。その他全身を駆使しながらいろんな液汁にまみれてよがりまくる彼女の痴態を全面フィーチャーし読者の脳裡を凜ちゃんの痴態で完全制圧。終盤ではローザもいつの間にやら巻きこまれ第2の抜き担当として立派なお仕事。美少女がダブルでちんこをくわえこみ景気よくおっぱいを揺らしながら内へ外へとザーメンを放たれて気持ちよさそうにイクイク連呼の艶姿を美味しく摂取して我々も賢者モード。
とまあどのページをめくってもラッキースケベに遭遇のたいへんマーヴェラスな物件なのだが、マイちんこを実用に供するうえではどうしても引っかかる要素があり採点をマイナスした。まず物語上の制約で膣内射精が一部のキャラにのみ許可されており、それ以外の男性とのセックスではフィニッシュ直前に闖入者の妨害に遭って突如交合終了。コメディとして受容するのなら最後の最後でギャフンオチを軽快なテンポとともに楽しく読めるのだけれど、いざ発射態勢に入ろうと身構えたときにこれをやられると出すに出せなくなって消化不良感が。きちんと射精まで行くものでも直前まで並行してギャグパートが同量もしくはエロを凌駕する勢いで展開されているのでどうしても脳みそのリソースを笑いに取られがち。凜ちゃんの飛び抜けて美味しそうな肢体を鑑賞するのにはもってこいながら息子をハードにしごくのにはやや不向きかも。とはいえスカッと爽快な読後感であるのは間違いないので、眼福すぎるヴィジュアルを堪能しつつ方々に織りこまれたバカネタにニヤリとする一種の艶笑譚として消費するのがベターといえよう。

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