2015-05-30

今夜の山岳信仰。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-もけ太「性春オルガズム」ジーオーティー ISBN:9784860849641
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

日常の素顔からは想像もつかない痴態をさらしてイキまくりガールズ満載短編全12本。訴求力抜群のタッチで描かれるキュート&ラヴリィな先輩後輩同級生etc.がド派手に乱れ性癖全開でよがり狂ってはたっぷり膣内にザーメン注がれ絶頂の眼福すぎる光景目白押しの作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
創刊当時の様子見状態からいまでは鉄板の我が定期購読誌へと格上げされた「comicアンスリウム」で、他社からスカウトのヴェテラン/中堅組に引けを取らない活躍を見せ同誌をグイグイ牽引する生え抜き看板作家のひとり。お試しで購入したこの人のデビュー単行本「恋色スメル」はたいそう股間を活用させてもらったので、およそ1年ぶりとなるこちらの新刊は当初からデフォ買い決定で発売当日にさっそく査収。
今回も店頭で非常に映える魅惑のカヴァーデザインでのっけから勝ったも同然だ。むろん中身の白黒原稿も1冊め同様のハイクオリティで、萌え/燃え/オサレ等々の要素をバランスよく配分した売れ線まっしぐらのヴィジュアルが読者をグイグイ引きつける。大多数を占める前単行本発売後のアンスリウム掲載作品に混じってキャリア初期の物件が数本混入されているのだが、それらもいくらか粗っぽさはあれど最新作同様のキャッチーな筆致で見劣り感はない。
本作登場の女性陣はハイティーン~20代中盤くらいまでと推測され、なかでもJD付近が多めといえようか。あと表紙/裏表紙ではたいそうご立派なおっぱいっ娘がたわわな双丘を誇示しているのだけれど、けっして巨乳一辺倒というわけではなく甘食クラスのささやかな物件から文字どおりのスイカップまで乳サイズが非常にワイドなのも特徴のひとつ。もちろんダイナミックに揺れるラージバストも魅力的なのだけれど、ロリではない貧乳女子というのもなかなかレアでオツなものですよ。加えて大人しいのから饒舌系まで、ピュアなのからしたたかなのまでキャラメイクもじつに多彩であり、作者の引き出しの広さを感じさせる。
そんな彼女らがくり広げる物語たちは半径10メートル以内のクローズドな世界でくり広げるささやかな規模のラヴストーリー。行きずりの出会いからすっかりできあがったバカップルまで男女の関係性はさまざまだが、いずれも他者を介在させない1on1の甘々空間構築にいそしみまくる仕様。大仰な世界観の開示や波瀾万丈のスペクタクルなどとは無縁だがそれが悪いというのではまったくなくて、どこにでもあるような日常のなかでこれまたガール・ネクスト・ドア風の親しみやすい造形の女の子たちと恋したり愛されたりするのもまたひとつの幸福の形。まあ一部不穏な展開の話もなくはないのだけど基本的にはハッピーに落とすので読後感は良好であり、不倫だのNTRだのに近づきたくない純愛志向の貴方も安心だ。
地に足のついた恋愛模様をくり広げる日常パートに対して、エロシーンの方はその多くが彼氏彼女のちょっとアブない性癖を附加した激しめのプレイ。たとえばポルチオ開発で新たな絶頂を引き出したり匂い立つ体臭に発情したり最愛の人にオナニー見せつけたり、少々イカレた行為だと自覚しているだけに恥じらいを捨て欲望に身を任せるやいなやたちまちはしたないイキっぷりをフルスロットル全開だ。ヒロインが垣間見せる極端なくらい喜怒哀楽クルクル変わるセックス中のトロトロフェイスが読み手の前立腺を痛いほどに刺戟しまくること必定。
とにもかくにも布団にもぐれば2人して早くも犯やりたい気持ち満々だ。いちばん敏感な部分をねっとりねぶり回してすっかり準備万端のクレヴァスに元気いっぱいの暴れん棒をインサート。いきなりハードに内奥を突き上げられて肉ヒダをきゅんきゅん収縮させながら真っ赤にほおを染め随喜の涙を流しながらハートマーク連射の彼女の艶姿にいっそう興奮。ハードに腰を使い獣のごとく呼吸を荒くして快楽享受に熱中する彼ら彼女らの頭のなかをよぎるのはもうちんこまんこのことだけ。両者すでに言語にならない咆吼を発しながらひたすら性器同士を摩擦しあい、ケダモノじみた行為の締めくくりとして白くねばつく種つけ汁の奔流を子袋の許容量いっぱいに叩きつけたその刹那2人してダブルノックアウト。
商業エロ漫画家としては駆け出しの部類ながら、作画/作劇とも高い完成度で気持ちよく息子をいじめられる安心のブランドとなった1冊。端整かつきらびやかな絵柄なのにやってることはえげつなさ満開のギャップがたまらない(それでいて下品になってしまうギリギリ一歩手前で表現を抑制しているのもまたみごとなのだけれど)。自分が前作レヴュウ時に「ワニマガ系列誌がハマりそうな絵」と書いたらその後本当に快楽天BEASTで執筆しはじめたのには笑ってしまったけど、それに限らずこの先もどんどんお仕事の幅を広げてほしい作家だ。こちらに収められたブツのなかでは、日焼け短髪並乳水泳部後輩ちゃんがドスケベに乱れまくってはなん度も膣内射精され幸福いっぱいのトロ顔さらし絶頂の「おアツい日々」と、子宮口の奥まで責めたてられてヒロインは息もつけないほどイカされ腰が抜けるまでガチンコファック「気持ちぃまんまんの作り方」で雑誌掲載時から死ぬほど活用させてもらったうえに今回改めてしごきまくった次第。

0 件のコメント:

コメントを投稿