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おじさん×JKの年の差カップルはあらゆる場所で犯りまくり連作シリーズ7本+男子生徒×図書室司書のナイショの恋は激しく燃えて連作2本+S系彼氏×M系彼女の貪欲セックスライフ連作2本。端整かつオサレな筆致で男女のポップでハードなラヴ・アフェアを描き出す作者最新刊はこの名義4冊めのコミックスだ。
この作家に関する予備知識のない人はまずそのむやみに漢らしいペンネームを目にして、おそらくは豪放磊落ダイナミック系の絵柄を想像するはず。それが本作の表紙を手にするといきなり繊細なBL/TLテイストのカヴァーイラストが出てくるのだからビックリすること間違いなし。デビュー当初はいかにも女性作家らしい「御国紗帆」名義で活動していたのだが、途中でまったく方向性の違ういまのペンネームに変更したのだ。経緯は知るよしもないけれどまずはこのギャップで早くもツカミはOK。
2008年発売の前単行本「女王の温室」(当ブログでは未評価)以来じつに7年ぶりの新作となるこちら、その長すぎるインターヴァルが物語るように成年誌では現在レギュラー掲載枠を持っておらず、活動の軸足はすでに女性向けへ移した模様。では収録作をどこから持ってきたかというと、目次の下に小さく「初出：COMIC桃姫2008年8月号～2009年8月号、ペンギンセレブ2014年10月号」と記載がある。つまり、ひさしぶりの顔見せ興行用の1本以外は単行本化されずずっと塩漬けになっていた原稿を引っぱり出してきたわけ。ただ当時からきわめてスタイリッシュだった絵柄はいまもまったく古びておらず、その意味でお蔵出し感はなく鑑賞するうえでは無問題。表紙と中身の絵の差異はほとんどないが、心配ならば店頭で直接現物を確認するか内容サンプルへのリンクが付属したコミックス情報ページをチェックすべし。
本作コンテンツは大まかに3パートに分かれており、それぞれの部分で抜き担当となるヒロインが1人ずつあてがわれる。収録作の大半を占めカヴァーにも登場のギャルギャルしい茶髪JK・仁科京(にしなけい)が会計事務所経営のちょいワル中年・山本(やまもと)と背伸びした大人の恋愛をくり広げる「おっさん」シリーズを中心に、学校司書の大人女性・泉(いずみ)と年下彼氏・宮元(みやもと)、一見清楚じつは性欲魔人・六条百合(ろくじょうゆり)とイケメン同級生・片瀬(かたせ)、それぞれ3つのカップルの物語がクロスオーヴァーする構成。同一の学校を舞台にしながらもわずかな接点を除き基本独立したストーリーで、若干いびつな成り行きの彼氏彼女たちがおしゃれで少し危険な恋愛模様を展開する。態度はともかく心情的にはゾッコンLOVEの京に対し大人の余裕で応える山本、直情的に迫り来る宮元を優しく包みこむ泉、少々ヤンデレティックにご奉仕の百合に彼女を支配しつつも若干引きぎみの片瀬、というようにカップル3組の愛のありようはさまざま。おおむねタイマンラヴの構図だが百合×片瀬組のみ前段で乱交的行為が示唆されているので純愛じゃないと死んじゃう病の方は注意のこと。
みなさん犯りたい盛りなので愛の行為には積極的であり、学校だろうとお家だろうとお外だろうと2人そろえばちんことまんこの天下一武道会に没頭。すっかり爆乳流行りとなった現状の水準ではさほど大きい部類の乳ではないものの、みなさん女の子らしいボンキュッボンの肢体をフル活用しながら快楽享受に専念だ。
自分からステディな彼氏の股間にしゃぶりついては舌先を駆使して第1ちんこ汁を搾取したのちすぐさまこんどは下腹部をオープンセサミして挿入をおねだり。暴れん棒をゴリゴリ内奥にねじこまれるたびほおを紅潮させ甘い吐息をもらすヒロインの艶姿に前立腺は刺戟されっぱなしだ。みずから腰を振り性器どうしをこすりあわせながらアンアンよがりまくる彼女の子宮の奥底めがけたっぷりと精液をデリバリー。
現代エロ漫画の主流とは明らかに一線を画すティーンズラヴ的な恋愛模様は率直に言って初見では取っつきが悪く、とりわけ(おそらく作者の意識としては野郎向けにデチューンしてあるのだろうけども、それ込みですら)BLそのまんまな男性キャラの造形は感情移入をいちじるしく阻む。そうはいっても極上のヴィジュアルと軽妙洒脱なダイアローグは他になかなか得られないものであり、一風変わったエロ漫画を読んでみたいという欲求にはピタリとハマるはずだ。普通の白黒印刷でなくタレント本によくあるようなブラウン系のインクで刷られた画面は正直見づらいけどこれもオサレな装幀の一環だと思えば納得。イチャラヴ3組のなかでは比較的クセのないキャラメイクで俺らオタ読者にも受容しやすい泉さん&宮元くんカップルの2話、「年下の彼とメガネ」/「メガネと温泉」連作がマイちんこ的にはfeel so good。
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