話○ 抜○ 消小 総合○
兄と妹がヒマさえあればつがいまくり連作2本+バカップル2組がラヴラヴファックのちウレション連作1+2本&描きおろし見せ合いっこH+独立短編6本。恋愛真っ最中の彼氏彼女が寸暇を惜しみ身体を重ねて熱く激しく愛を確かめ合うイチャラヴ絨毯爆撃の恐るべき熱量に圧倒されっぱなしな作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。なおこちらはすでに先月末発売のものを大幅に遅延しての評価記事となっていることを最初におわびしておく。
旧「コミックメガストア」スタッフがコアからワニへ電撃移籍し立ち上げた魅惑の総合エロ漫画誌「コミックゼロス」の誌面はいくらか趣向にヴァリエイションがあるとはいえ、中核を占めるのはやはり王道である和姦ハードエロス作品。デビュー以来基本的にはこの系列で執筆しているこの作家もまたそんな誌風を忠実に反映した漫画を描く人で、さわやかな筆致でド直球すぎるくらいのピュアラヴをなんのてらいもなく押し出すさまが爽快だ。デビュー単行本「妹秘め」発売から順調に作品を投下しちょうど2年の歳月が経過したところで待望の2nd単行本リリースにこぎ着けた次第。
売れ線まっしぐらのキュートかつオサレな絵柄は当初からだいたい完成形だが、若干デッサンがぶれることがあったのがだいぶ安定し仕上げにもいっそう緻密さが加わってとその洗練ぶりは明らか。いますぐにでも一般誌に引き抜かれそうなほどキャッチーなヴィジュアルはメジャー感抜群で、いかにもワニマガ系列が重用したがるタイプ。今回の収録作はすべて2013年以降の執筆で絵のブレは少なく表紙のみの第1印象で購入に踏み切っても問題はないと思うけれども、心配な方は内容サンプルが付属しそのまま通販申しこみも可能な単行本紹介ページを先に参照するのがベター。
この滑らかなタッチでものされる女性陣はブレザーなどカッチリした制服の似合うハイティーンが圧倒的多数で、そこへわずかばかり上の年齢層をプラスといったところ。昨今の流行に合わせ表紙/裏表紙のようなキュートフェイスにビックバストの女子が中心となるものの、手のひらサイズの並乳っ娘も数名用意されているので、あんまりにも巨大なおっぱいだらけで食傷ぎみな貴方には好適。キャラの属性としては近親あり幼なじみあり赤の他人ありで多彩だが、前作がそうであったように妹や後輩など年少女子を描かせるととくに光るタイプの作家だと思う。そう言いながらお姉ちゃんたちもまた大人の余裕よりはむしろ可愛い部分を全面フィーチャーする造形でよろしい。
漢字を当てるなら「純恋」となるであろうコミックス表題にふさわしく、このたびくり広げられる物語たちはゲップが出るほどに甘ったるいイチャラヴ専科。姉2名と3Pもの短編「わんわん」を唯一の例外として、ストーリーの基本はすでにできあがった恋人たちのアツアツ1on1和姦エロスだ。こういうパターンだと幾人かはすなおに好意を示せないツンデレ女子を投入しがちなものだけど、あきのそらヒロインは全員なんのてらいもなく大好き光線発しまくっては恥も外聞もなくラヴワードを四方八方にばらまくストレートな愛情の示しっぷりが印象的。ここまで熱烈に慕われたら男子諸君とて悪い気などするわけがなく、最愛の彼女をきつく抱きしめ熱い口づけを交わしながらひたすららぶらぶちゅっちゅにいそしむ。周囲の目など気にせずに2人だけの世界をそこかしこで形作っては永遠の愛を誓い合うバカップル大量投下にまったくゴチソウサマというかリア充爆発しろ。
必然的に濡れ場の方もたっぷりページを割きじっくりねっとり彼氏彼女が睦みあう長丁場のラヴラヴセックス満漢全席。この作家特有のモチモチした肢体をお持ちの女の子たちが汗やら涙やら愛液やらいろんな液体で身体を常時濡らしながらステディな男子のちんこを受け入れはしたなくイキまくる光景がなんとも眼福だ。加えて特徴的なのがおしっこ描写の多さで、緊張のあまりお漏らししたり抱きしめられて放心し放尿したりしたあげくに最愛の彼に深く激しく求められたっぷり精液注がれ感極まって嬉ションのウェッティな絶頂っぷりが好事家の心をとらえて放さない。
10代ならではの弾むようなボディを愛する男にゆだねて少女たちは汗だく汁だくファックに熱中する。彼のためならと稚拙ながらも熱心に口で舌先でご奉仕しまずは先走り汁をゴックン。休むいとまもなく自分からお尻を掲げすっかり準備万端の蜜壷を見せつけながら挿入をおねだりだ。ぷっくりまんこをかき分け屹立したシャフトをゴリゴリねじこまれてたちまち全身を打ち震わせスキスキ連呼しながら性器どうしの摩擦運動に没頭。清楚な笑顔をいっちょ前のオンナの貌へ変え身体じゅうをビショビショにして日本語にならない咆吼を発するエロメスどもの痴態がたまらない。瞳にハートマークを浮かべ内奥をきゅんきゅん締めつけながら法悦の態でよがり狂う彼女の子宮の底めがけ最後にたっぷりと白くねばつく液体をリリースだ。
打算も駆け引きもなくただひたすらに相思相愛エロスをくり広げる問答無用のイチャラヴぶりにこっちの脳みそまで精神汚染されそうな勢いの純度100%甘々和姦物件。恋愛のめんどくさかったりしんどかったりする部分までまるごと摂取したい向きにはオススメしないが、これくらい修羅場フリー設計に徹せられるとご都合主義を通り越してむしろ爽快感すら覚えるから不思議だ。殺伐とした現実世界からトリップするヘロインのごとき陶酔感はいちど口にするともう2度と離れられない禁断の果実でありクセになること必定。なかでも巻末シリーズ「ま~きんぐ」/「あいしてる」/「あいしてる2」のカップル2組の誰彼はばかりなさすぎなイチャつきぶりと、描きおろし後日談「し~してる」での4人集合なのにそれぞれの相方しか眼中にない特濃見せつけ合いセックスの壮絶な甘ったるさにはもう全面降伏でございましたよ。
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