今宵の敵地スウィープ。

-シオロク「スマホdeいいなり・従順カノジョ」ティーアイネット ISBN:9784887745629
話○ 抜○ 消小 総合○

相手を自由に操れるスマホアプリの力で意中の女の子とセックス三昧連作オムニバス4話&描きおろし後日談2本。とびきりキュートなおっぱいっ娘どもにえっちな命令を連発しては気持ちよくハメ放題のドリーミンワールド全開でお送りするこちらは記念すべき作者初単行本だ。なお機種依存文字につき表記を変更しているが、タイトル中のナカグロは本来ハートマークでございます。
他社からの移籍組や生え抜きでも古くからの執筆陣は予備知識があるので躊躇なくコミックスを購入するものの、なにせこの版元の看板誌「COMIC夢幻転生」は申しわけなくも定期購読には至らずたまのスポット買いなのでまっさらの新人事情にはうとくなりがち。ゆえにこの人のことも事前には知らなかったのだけれど、出版社公式ツイッターなどによる発売日直前～当日あたりの大規模なプッシュでちょっと気になっていた。んでもって今日書店へ出向き店頭サンプルをチラ見して「なるほどこれは……」と得心しレジへ直行した次第。
本作を一瞥してまず印象に残るのは、黒目がちのつぶらな瞳にほわんと丸顔の柔和なルックスの女子連中。みなさん比較的地味な顔立ちではあるものの現代風のキュートネスは充分以上に備わっており、いくらか泥くささを残した夢幻転生執筆陣の平均的なヴィジュアルとは一線を画したもの。どちらかというと表紙のようなカラー絵より中身の白黒原稿の方が特徴がクッキリと出てかつ魅力的だと思う。ゆえに購入可否の判断は実際に書店で内容見本を確認するか、立ち読みページが付属した出版社提供の単行本情報を参照するのがベター。
この端整な筆致でものされるヒロインたちはJKもしくは浪人生と中庸な年齢層をピンポイント直撃。わりとあどけない系の顔立ちにむっちり肉感的な肢体がプラスされる、エロ漫画ヘヴィユーザーの平均的嗜好に合致したタイプの造形だ。そうした一見ありふれたボディデザインのなかで目を惹くのは、着衣の上からでもハッキリわかる乳首の突起。裸になってえっちに刺戟されるとさらに屹立しぐんと伸びるソレは小ぶりのソーセージか紙タバコのフィルターのごとしで、ロングニップル愛好家には見逃せぬ逸品といえよう。
2013-15年にかけ夢幻転生誌上で「オビガル」と題され掲載された一連のシリーズが本作コンテンツの全容となる。いちおう全編を通じ説明キャラ的な女子が登場するものの、彼女はNPCに毛の生えた程度の出番にとどまり、実際に読者のちんこをドライヴするのは毎回異なるヒロイン(1本めのみサブの抜きキャラが存在)。いずれの話も特定のターゲットをプレイヤーの命令どおりに操作することのできるスマホアプリ「オビディエント(従順な)ガール」、通称オビガルを謎の贈り主から授かって、そいつをえっちな目的に活用しまくるという仕掛け。要はマインドコントロールや催眠もののコンセプトを時代の最先端を象徴するアイテムに援用してみたわけだ。たとえば同じTIから昨年上梓された高津「王様アプリ」を思い浮かべると理解が早いかも知れない。もっとも後述するようにお話の転がり方はそちらとだいぶヴェクトルを異とするのだけれど。
そんなわけで魔法のアプリの餌食となる各回ヒロイン――行きつけのコンビニ店員や幼なじみJKにクラスメイト女子など――にさまざまな命令を下しみごと本番へと持ちこむのが物語のメインルート。エロコス着用を指示したり下着を脱がせたりといったマイルドなものからボディタッチだのおしっこ命令だのに進化し、さらにはオナニーを命じたりフェラ/パイズリでご奉仕させたりと徐々に要求はエスカレート。ここまで進むとようやくアプリ側で実際にH突入を命令することが可能になり、めでたく蜜壷へ怒張をねじこみガッツリ膣内射精三昧だ。
この手のMC/催眠ネタはその構造上ダーク指向のお話になりがちで、手当たり次第に女の子を責め立て調教の限りを尽くしては立派なメス奴隷一丁上がり、というのがオーソドックスな展開(一部の作品では最終盤で因果応報しっぺ返しもあり得るが)。しかしながらシオロク漫画におけるそれは悪堕ち路線に行くのではなく、犯ってみたらじつは彼女にも好意持たれてましたor身体だけの関係のつもりがほんとに好きになっちゃいました、のハッピーエンドへ向かうのが斬新。なのでコミックス表題や帯訴求コピーの凌辱っぽいノリとは裏腹に、むしろイチャラヴ大好きっ漢へ積極的にオススメしたい。また後半の話では女の子側から仕掛けたり複数端末からの指令がバッティングしたりとヒネった展開がなされており、お話的うまみも堪能できて2度お得。
女子どもの豊満ボディを好き勝手にいじくりさんざんご奉仕させたら晴れてガチセックス解禁。わざと他人バレしそうな場所で衣服をはだけ下半身をあらわにして濡れそぼつ秘部へ暴れん棒をゴリゴリ挿入だ。ビッグヒップをわしづかみにして激しく腰を使うたび呼吸を荒げ瞳をうるませてアンアンよがりまくる彼女らの痴態がたまらなくエロっちい。はしたなく乳首を勃たせ随喜の涙を流しながら絶頂に達しようとするメスどものキツキツまんこへ最後にたっぷりと白濁液をプレゼント。
第1印象での少々地味っぽい感触がむやみやたらと扇情的な濡れ場で一気にくつがえり、編集サイドが期待の大型新人として推しまくるのにも納得。特徴的なロング乳首は一方で確実に敬遠する読者も出るだろうし(個人的にはオッケーです)、また前戯～本番の周到な盛り上げに比して射精シーン以降の描写はずいぶんアッサリで若干拍子抜けはしたのだけど、総体としては大いに息子を活用させてもらった。登場4+1ヒロインのなかでは、第2話「オビガル＜take.2＞」でもってキツキツ縦セタ着用だのエレヴェータ/エスカレータHだので大活躍なマイ経絡秘孔直撃のショートヘア爆乳JK・安達美夏(あだちみか)さんがイチオシ。