今夜のバファローベル。

-もじゃりん「だらしなオッパイとあそぼー」ワニマガジン社 ISBN:9784862693723
話○-△ 抜○ 消小 総合○

おっぱい&ちっぱい女子2人組に逆ナンされた童貞くんが初手から精液搾取されまくり本編&おまけ後日談+猫大好き彼氏にかまってほしいアラサーヒロインは年甲斐もなく猫耳アタック本編&おまけ後日談+すっかりお乳が育った友人の妹ちゃんにイチから性の実践レッスン本編&おまけ後日談+独立短編9本。肉づきやらしすぎのむっちりガールズ&レディースがたっぷりボディをブリブリ振り乱しながらハードに絶頂のワンダフルワールドをくり広げる作者ファーストコミックスだ。
センス抜群の美麗絵師を三顧の礼でモリモリ迎え入れてはポンと掲載枠を与えあっという間に単行本一丁上がりの快楽天グループがまたしても送り出す期待のニューフェイス。ググってみたら例によってすでに薄い本で活躍している人のようで、いかにも完成品志向のワニマガらしいスカウティングだ。いずれにせよ誌面初登場時からまったく周囲の執筆陣に見劣り感を覚えなかったのはたしかであり、この出版社の比類なき眼力をうかがわせる。
少々脱力系のタイトルながらオサレっぽく仕上がったカヴァーデザインの表紙をめくって出てくるのは若干のザックリ感を残しつつもきわめて洗練された一般青年誌系の端整なヴィジュアル。快楽天系の先達で言うと鳴子ハナハル/三巷文/moggあたりを彷彿とさせる、萌え/オサレ混淆ながらもわりかし後者へ寄せた感じの絵柄だろうか。2012-15年にかけ快楽天本誌および快楽天XTCに掲載のものを収録と執筆時期が比較的ワイドなわりに新旧の差異は少なく、この人がキャリア初期からある程度スタイルを確立させていたのだとわかる。おおむね不見転のジャケ買いでも裏切られることはないと思うが、慎重を期すのなら出版社側が立ち読みページを用意しているので購入前にそちらを参照のこと。
この滑らかな筆致で描かれる女性陣は10代なかばから30代目前までとかなり幅広いが、お歳の上下を問わずキュート志向のキャラデザで年長さんでもことさらにアダルト感を押し出すタイプではないので熟女苦手の自分にはありがたい。一方でボディラインは一様に頭身高めグラマラス系の大人びた造形であり、景気よくお肉が盛られ微妙に締まりのない感じの肢体描写がむしろ変にリアルで扇情的だ。コミックス表題が物語るとおり明確にビッグバスト優勢ながら並/貧乳も用意されていて意外にもおっぱいのヴァリエイションは豊富。まあぺたっ娘ですら妙にトルソは肉々しくてスレンダー感は希薄なのでたっぷりボディ大好きっ漢向け仕様といえよう。その他お話によってはペンネームどおり陰毛だの腋毛だのがドンと前面に押し出されるのでオケケ好きにも好適。
初出媒体が慎太郎シール誌とあって、展開されるストーリーの基調はポップで爽快な和姦ラヴコメが主体。行きずりの出会いからアツアツ夫婦まで、初々しいラヴからただれたセックス全開まで、多種多様な関係性を読み口軽快にお送りする。保母さんが父兄とモリモリ乱交したり状況に流されて奥さまが美味しく頂戴されちゃったりと若干きわどいノリのお話もあるけれど、それらも最終的にはヒロインが気持ちよくイキまくるので読後感を悪くすることはない。1作品あたり16-20ページと分量がかなりタイトゆえ一部の作品ではお話運びの詰めこみ感が否めずできれば全体的にあと数ページの余裕がほしいところだが、処女作からこれだけいろんなシチュを描きこなせれば合格だろう。
重量感あふれる女体をダイナミックに活用のエロシーンはたいそう眼福かつストロングで、読者の股間を大いに励起せしめるスグレモノ。ファックそれ自体もさることながら、激しく絡みあうたび乳尻腰周りみなユサユサ揺れる肢体の躍動感や、ほおを上気させ瞳をうるませてトロットロに表情を崩すヒロインの感極まったイキ顔描写などがポリフォニックに積み重なって勃起中枢をいっそう効果的に刺戟するのだ。じっくりねっとり肌を重ねハードに性器どうしを摩擦しながらガッツリ生で中田氏の黄金パターンでシメ。
体温高そうなむっちりボディを褥に横たえおもむろにおっぱいをまろび出してはツンツン乳首をいらい倒して攻略開始。いろんな箇所をまさぐりながら徐々にえっちな下腹部へとターゲットを絞り秘密の花園到達とともに淫口をクチュクチュ刺戟してたちまち彼女ら恍惚の体だ。すっかり準備万端の蜜壷をギンギンの暴れん棒で押し広げながら一気にインサート。激しく腰を使うたび死体をやらしく躍動させハートマークを四方八方にばらまきながらイキ顔さらけ出す女子どもの痴態にますますエレクチオン。汗と涙とヨダレまみれでだらしなくお口を開けギュッと抱きつきながらのぼりつめてゆく彼女の子宮の奥底めがけ特濃孕み汁を勢いよく叩きつけて種つけ任務完了。
快楽天系列の伝統にのっとり当初から作画/作劇ともほぼ完成形のきわめて使い勝手良好なデビュー単行本だ。ページ数の制約によりお話展開がやや窮屈なのと、ねっとり濃厚な本番描写に比してフィニッシュ以降はアッサリ済まされておりもう少し余韻がほしく感じたが、フェイタルな弱点ではないので今後いくらでも改善できよう。個人的にはこの人の描くものだとアダルトさんより年少系ヒロインの方がよりグッとくるので、性知識皆無の低身長ショートヘア爆乳っ娘のドエロすぎる肉体を美味しくゴチになり「ゆいちゃん成長中」と、引きこもり幼なじみ女子を街へ連れ出してデート→甘く激しく結ばれて「トナリの花子ちゃん」が今作中のフェイヴァリット物件。