-ちょびぺろ「はつもの果実」ワニマガジン社 ISBN:9784862693914
話○-△ 抜○ 消小 総合○
しばらく会わないうちにエロ可愛く成長した妹の親友に迫られ据え膳ゲット本編&描きおろし後日談+近所の中年エロ親父を虐げつつ身体はすっかり開発され本編&描きおろし後日談+清楚で優しい先輩女子の本性はちょっぴり変態でドスケベで……本編&描きおろし後日談+男やもめの主人公は息子をダシにむっちり保育士さんをちんこで籠絡本編&描きおろし後日談+独立短編8本。繊細かつ端整な筆致でもってとびきりキュートなガールズ&レディースのはしたない媚態をたっぷりお届けの作者これがはじめての成年指定コミックスだ。
ありとあらゆる分野へアンテナを伸ばし最新型の作画スタイルを持つニューカマーを続々発掘してくる「COMIC快楽天」がまたしても送り出す期待の新人。むろんスカウティングするからには紙やWEB上で成果物を見てから編集スタッフがアプローチするわけで、この人もペンネームで検索してみたところすでにイラスト仕事やエロゲンガーなど他ジャンルで実績をお持ちの様子。
そうしたキャリアを反映してか、表紙/裏表紙の華やかなカラー彩色といい白黒原稿の細やかで艶っぽいトーンワークといいヴィジュアルは早くも完成形。2011年の作品からつい最近のものまで執筆時期はワイドながら初期作でも充分以上のクオリティだ。きわ立って個性的という感じではないけれど、アニメ/ゲーム/漫画/イラスト各方面のキャッチーな部分を上手に汲みあげたいかにも売れ線まっしぐらのタッチだ。目につく妙なクセなどもなくスムーズで端整な仕上がりであり、わずかに存在するギャグ顔ですらなにやら上品な出で立ち。ちなみに出版社用意の単行本情報ページで内容サンプルや各書店の購入特典一覧が参照できるので、この作者に関する予備知識のない方は本屋へ向かう前にそちらをcheck it out。
この滑らかな筆致でものされる女性陣は年のころハイティーン~20代なかばとエロ漫画ヘヴィユーザーにもっとも重用されるあたりの世代。基本カワイイ系のフェイスとはいえ瞳の大きさや顔パーツのバランスを微妙にいじってティーンのあどけなさと大人女性の妖艶さとをキッチリ両立させているのがグッド。キャラ造形としては純真無垢なのから気の強いビッチ風のまで、はたまた清楚なお嬢さま系にフェロモンダダ漏れレディーなど、十人十色さまざまな属性のヒロインを並べて多彩なニーズにお応えする。また昨今の快楽天系列執筆陣の例に漏れずおっぱいサイズはラージ寄りながら、比較的ささやかなお胸の女子も数名投入されているのが貧乳派にはうれしいところだ。
物語傾向もコンビニ売りの快楽天らしく恋人どうしのベタなイチャラヴにあこがれのあの人と紆余曲折ありつつ結ばれたりのライト和姦専科……と言いたいところだが、後半部に強要系姉妹丼や叔父の手でロストヴァージンなど不穏な空気の作品が若干数存在するので甘々ラヴのみ摂取したい方は要注意。ただ行為内容としてはそれらのダーク系ですら合意エロの体裁を採り、最終的にはヒロインみな気持ちよさそうにイキまくるので極端な拒否反応は出ないかと。話評価を一部ダウン査定したのは快楽天本誌が16ページの超ショート短編を強要していた時期に描かれた漫画はいかにも展開が窮屈なのと、途中で時間軸が飛ぶタイプの作品で描写にやや唐突感を覚えたためだが、そうしたささいな瑕疵を除けば堅調なお話運びでスムーズにストーリーを受容できる。
総ページ数16-20ページとどの作品もコンパクトな造りでエロシーン総量は特濃とはいかないが、ガチ成年指定物件だけあり現代エロ漫画に要求される濡れ場演出やヒロインのアクメ描写などはもれなく網羅。とりわけ行為に臨む女の子が恥じらうそぶりからねっとり愛撫を受けほおを上気させるさま、そして本番突入とともにこみ上げる快感で顔をクシャクシャにし最後たっぷり膣内射精されクライマックスに達しては事後グッタリと横たわり呼吸を荒くしたまま余韻にひたるまでの一連の表情変化シークエンスがじつにマーヴェラスなのだ。やりすぎない程度に露出だの足コキだの変態要素をブレンデッドのファック詳細中継とともに読者の勃起中枢をハードヒット。
勇気を出してステディな男子に抱きつきみずみずしい肢体を自分からさらけ出してヒロインは未体験ゾーンの扉を開ける。全身をまさぐられ敏感な部分を刺戟されては瞳をうるませ全身を朱に染めてオンナの歓びを教えこまされる光景がなんとも淫猥だ。しっぽり濡れた蜜壷へいきり立つシャフトの侵入を許したのちは破瓜の傷みもそこそこにすぐさま覚えたての快楽に全身を打ち震わせ小刻みに嬌声を発する。いよいよ大音量でハートマークをまき散らしはじめての絶頂を迎えんとするヒロインの初物まんこの最深部へ記念すべきファーストザーメンの奔流を大量にぶちまけて厳粛な性の儀式もとどこおりなく終了だ。
登場時点で開発済みとか状況的に経験してるっぽい女子がいてコミックス表題どおりの完全無欠ヴァージン専科ではないけれど、2次元ヒロインの処女性とかどうでもいい派の自分的には無問題。のっけから作画/作劇ともソツなくこなしウェルメイドに仕上げた上々のデビュー単行本で、あとはちょびぺろ特有のテイストあふれる個性的な絵や誰にも負けない得意シチュだとか他の快楽天作家たちとの明確な差別化要素が加われば重畳きわまりない。まあそうやって作風が進化する前に一般誌へ引き抜かれかねないのがワニマガ執筆陣の怖いところなのだけれど。本作に収録のものでは、マイ経絡秘孔突かれまくりな日焼けショート年下幼なじみヒロインと帰省でガッツリ生ハメ「夏の肢体」(これにも後日談がほしかった!)と、奥手ツインテ爆乳メイド姿とかあざとすぎるにもホドがある妹の親友ちゃんとしっぽり結ばれ→後日談で無茶苦茶セックスの「えっちな体は好きですか?」が壮絶に抜けすぎておいどんすっかり賢者モードでごわす。
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