2015-11-16

本日のシャルリ・エブド。

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-なぱた「ぱんでもにうむ」ワニマガジン社 ISBN:9784862693921
話○ 抜◎-○ 消小-中 総合○

壺から出てきたえっちな淫魔たちに毎日毎晩精液搾取され放題連作2本+あこがれだった姉の恋人となし崩しに関係を持ったヒロインは彼とのセックスにおぼれてゆき……連作2本+独立短編8本。未成熟な青い果実からフェロモンダダ漏れお姉さままで多種多様なヒロインが濃密なラヴ・アフェアに没頭しはしたなくイキまくるさまをじっくりねっとり詳細中継の作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
現代エロ漫画界の最先端を疾走する「COMIC快楽天」はもとより時代のトレンドに即した作家ばかりが集まる梁山泊なのだけれど、そんななか少しだけ趣の異なるアトモスフィアをまとって登場したのがこの人。デビュー単行本「好きだらけ」が鬼のようにバカ売れし一気にスターダムにのし上がってもあいかわらず独自の空気を保ったままコンスタントに執筆を続けている。けっして速いペースではないものの順調にストックもたまりこのたびおよそ2年半ぶりの新作リリースとあいなった次第。なお出版社用意のコミックス情報ページにおいて内容サンプルやショップ購入特典などが閲覧可能なので、書店へ足を伸ばす前にそちらへ立ち寄るのをオススメ。
なぱた謹製のスッキリと端整にまとまった一般青年誌系の絵柄は収録作の初出が直近2年以内の新しいものばかりゆえ前作よりクオリティアップ。やけに濃口のタッチが幅を利かす快楽天誌上にあってこの人の淡泊なテイストの作画はどこか浮きがちなのだけれど、この一見味のなさそうな筆致がじつはクセモノ。現代日本の情景にスッと溶けこみありふれた日常をつむぎ出すのにはまさにこのプレーンさこそがほどよくマッチするのだ。オタ色希薄でほのかにオサレ感すらただようヴィジュアルは非常に訴求対象を幅広く取ることができ、それもまたメガセールスにつながっているのだろう。
本作に登場のヒロイン陣は年のころミドルティーン~20代なかばとかなり幅広いが、前の単行本と比べオネーサマ率がわずかながらダウンしそれにともなって平均年齢も微妙に下がった感じ。基本キュート寄りながら漫画的誇張の少ないキャラデザで顔立ちもことさら派手でないのがいかにも実際そこらにいそうな雰囲気をかもし出していてナイスだ。加えておっぱいサイズがデカいの一本やりでなく大中小各種取りそろえの全方位外交なのが爆乳至上主義の快楽天にあっては珍しいところ。どちらかというと大きめバストの方が好きな自分も、なぱたの描くマーヴェラスな貧乳っ娘の魅力には抗えずついつい息子を屹立させてしまいますよ。
そんな登場人物がくり広げるのはおもにフォーリンラヴ直前orカップル成立後の美男美女たちによるリア充ティックな恋愛模様。人外淫魔ちゃんズ登場の冒頭連作「リリス」/「ぱんでもにうむ」のみは異色だが、それ以降の作品はみなドメスティック・ジャパンのありふれた日常生活のなか描かれる普遍的なボーイ・ミーツ・ガールの物語だ。コンビニ誌掲載の漫画たちなのでおおむね穏健和姦ものの体裁を採るとはいえ愛のありようはさまざまで、あらかじめ運命づけられた2人あり道ならぬ関係あり、はたまたほのぼのおねショタからただれた大人のラヴ・アフェアまでなんでも提示してみせる。オハナシによっては生々しい駆け引きをくり広げたり人格のダークサイドを垣間見せたりもするので甘々イチャラヴのみを希求する向きには無理に推奨しないが、けっしてテンプレに堕すことなくときとしてキャラクターたちのレアな感情をむき出しにする人間くさいストーリーテリングがこの作家をメジャーな存在たらしめているのだと思う。
エロシーン密度は特濃とは言わずとも必要充分で、スレンダーボディを大胆に駆使しながらピタッと肌をくっつけ性器どうしを激しく摩擦しあいながら小刻みに嬌声を発し昇りつめてゆくおにゃのこ連中の痴態がなんとも煽情的だ。いま流行りのコッテリトーンを多用する作風ではないので見た目派手ではないけれど、執拗に舌を絡めあったりタイトに抱きあいつつ見つめ合ったりとカップルの密着描写がとにかく秀逸で、いままさにまぐわってるんだ!というしびれるような感覚がこちらまでダイレクトに伝わるかのよう。すっかりハート目で表情をとろけさせ子宮の奥まで突き上げられてイキ狂う彼女らの内へ外へと白濁液の奔流をぶちまけフィニッシュだ。
なにげない会話のやりとりはいつの間にか唇を重ね身体を寄せ合って愛の営みへと移行。着衣をはだけ下着をたくし上げると華奢な肢体からピンク色の小ぶりな乳首がこんにちは。ゆっくりと愛撫を開始し舌先を下腹部へと移動させながら敏感な部分を刺戟するたびビクッと体躯をよじらせ呼吸を荒くして彼女らすっかり発情のご様子。準備万端の秘密の花園をたぎる怒張でこじ開けて性器どうしの真剣勝負をスタートだ。結合部から糸を引きいやらしい音を立てながら肉ヒダの1枚1枚をこすり合わせる都度日本語にならない咆吼を発し瞳にハートマークを浮かべて熱に浮かされたようなアクメ顔披露のヒロインの艶姿にいっそう興奮。汗と涙とヨダレまみれでいよいよ甲高く嬌声をまき散らす彼女の子袋めがけ最後にたっぷりと白くねばつく液体を注ぎこみ性の饗宴もようやく終わりを告げる。
ちんこまんこが大写しになると突如面積アップの無慈悲な修整は正直うれしくないが、ファーストインプレッションでは地味にも感じられるのに読み進むうちヒロインの細やかな表情変化や絶品のイキ顔百面相にグッと心惹かれ、汗みずくになり涙を浮かべて絶頂する彼女らのワンダフルな光景で際限なく自慰表明必至のなぱたマジックにこの新刊でもやられっぱなし。また現在のエロ漫画家全体のなかでも五指に入る傑出したショートヘアっ娘描きの実力を1冊め以上に見せつけてもらって短髪女子スキーの俺としては感謝感激雨あられ。そんなワタクシめといたしましては当然のこと本作フェイヴァリットに選定するのはそーゆー系ヒロイン主演の物件で、痩身ショートヘア妹ちゃんが姉の恋人にこっそりアタックし逢瀬を重ねるさまがいじらしくもあり早くもオンナの本性全開でおそろしくもある「密会」/「悪い子」連作と、こちらは純真無垢な南国褐色異人ショートっ娘とひたすらファックファックファック膣内射精膣内射精膣内射精の濃密エロスに脳髄しびれっぱなしな短編「バカンス」でもって我が精嚢の残機ゼロ。

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