話○ 抜◎-○ 消小 総合○
彼氏の友人たちにハメ撮り画像を見られ襲いかかられたヒロインはやがて多人数プレイのとりことなり正続編+バイト仲間の褐色異人っ娘と濃厚ガチハメ恋人えっち連作2本+独立短編7本。ベッタベタな甘口イチャラヴ三昧とエクストラビターなNTRファックの両極端を脳みそへ同時に叩きこまれてはその強烈なギャップにクラクラさせられっぱなしの作者これが記念すべきファースト成年向けコミックスだ。
この人の作品を最初に目にしたのはたしか数年前の「コミックゼロス」誌上だったと思うが、当初から繊細かつキュートな筆致でもって問答無用の汗だく汁だくファックをくり広げていてのけぞった記憶がある。以後要チェック作家としてその動向に注目していたのだけれど、わりと筆が速くていくつも並行して仕事を請けられるものだから逆に1社あたりのストックがたまるのが遅く、本作発売の報を聞くまでずいぶん待たされた。そんなわけで我が股間も焦らされすぎて早くも破裂しそうですよ!
かくしてようやくリリースのこちら、極上萌えっ娘どもが表でも裏でもおっぱいまる出しのたいそう煽情的な表紙がお出迎え。外注塗り師によるカヴァーイラストのシルキーな彩色と中身のほどよいザックリ感を生かした白黒原稿の感触とはおのおの微妙に異なる雰囲気だけど、いくぶん少女漫画テイストをも含有したキャッチーな絵柄の持つ高い訴求力はどちらも共通だ。このたびは2013-15年にかけ「コミックゼロス」および「快楽天XTC」誌上にて掲載のものを収録で、顔パーツの配置や頭身のバランスに絵柄の新旧差がいくらか出るものの違和感が生じるほどではないかと。近ごろどの出版社もやるように本作にも特設の単行本情報ページが用意され内容サンプルや書店購入特典を参照できるので、まずはそちらを覗いてからやおらショップへと向かうのをオススメ。
この滑らかなタッチでものされる女性陣は制服ハイティーンを中心にプラマイ数歳の万人向けな構成。薄い本ではぺたっ娘も描く人だが商業だとお歳を問わずスレンダーボディからこんもり豊かな双丘がこぼれるボンキュッボンの肢体描写となる。クリッとおっきな瞳に小さめのお口が配される愛らしいフェイスをベースラインに、目尻や髪型などを細やかに違え少しずつ性格描写をバラけさせてヒロインの属性カブりを防ぐ周到な配慮がうれしい。頭からシッポまで読み進めるうち君の経絡秘孔をピンポイントで貫く女の子がきっと出現するはずだ。
そうしたキャラ造形以上に七宮つぐ実ならではの独自色が出るのが複線型のストーリーライン。まずひとつはいかにも王道のスウィートな1on1和姦仕立ての物語たちで、とびきり可愛い女の子と好人物の男子諸君とが紆余曲折ありつつも互いの想いを確認し最後しっかりと結ばれるまでのシークエンスをニヤニヤしつつ堪能だ。そしてもう一方はまったく趣が変わり、彼氏以外の間男や見知らぬゲス野郎どもの強引なアプローチに当初抗いつつも結局身体を許してはすっかりちんこパワーでイカされまくりの流されエロス。各種宣伝や帯コピーで大々的に訴求されているのはおもにこちらの路線で、意志薄弱でセックスを拒めないチョロインたちが大量のちんこにまみれたり堂々NTR完遂されたりの光景に神経キリキリさせられつつも読み手の勃起は止まらない。あまりに両者のノリが違うので片方のタイプのお話だけ読みたい人は混乱しまくること必至だが、ともすれば食い合わせ最悪のコンビネイションを堂々と推し進めいつの間にかスルリと受容させてしまうのだからたいしたもの。
甘いのもヤバいのも行為の密度は双方変わらずたっぷりと盛り付けされ、萌え萌えガールズの艶めく女体が画面狭しと暴れまわる光景をちちしりまんこのクローズアップを多用しつつ詳細中継。汗だの涙だの唾液だの汁分多めのウェッティな濡れ場は対ちんこ破壊力抜群で、ここにほおを真っ赤に染め瞳うるませては切なげな嬌声発しまくってよがり狂う絶品イキ顔がフィーチャーされるのだからたまらない。そして個人的にこの人のエロシーンで最強だと思うのが、充血した淫肉がめくれ上がりすき間からはとめどなく愛液がしたたり落ちるちんこまんこ結合描写。ズボズボきゅんきゅん音を立てながら粘膜どうしを激しくこすり合わせコッテリと特濃スペルマを流しこむまでの一部始終を目の当たりにしてぼくらの自慰表明も止むことがない。
ライト/ダークいずれの系統でもおにゃのこが褥に横たえられ制服をはだけたら速攻本番スタート。のっけからいちばん敏感な部分に指を入れられ舌先でなぶられてたちまち女子どもほおを紅潮させ濡れまくりだ。好き放題に女体を蹂躙され全身汗みずくの彼女のお大事めがけていきり立つ怒張がゴリゴリねじこまれる。肉ヒダや括約筋の1枚1枚までシャフトで押し広げられこすり上げられて呼吸を荒くし瞳の奥にハートマークを浮かべながら随喜の涙を流す少女の痴態にいっそうエレクチオン。大量の擬音にまみれ日本語にならない咆吼を放ちながら昇りつめてゆく彼女の全部の穴めがけて2度3度4度と大量の白濁をぶちまけ長きにわたる性の饗宴にようやくエンドマークだ。
ダークサイドのお話だと女の子のナイスなイキっぷりはともかく野郎たちの言動がもれなく卑劣で若干もにょったりもしたのだけれど、総体としてはすばらしくユースフルな精液分泌支援装置。なすすべなく肉体を快感で満たされ意志と関わりなくトロトロのアクメ顔さらすハメになる彼女らの艶姿に乾杯だ。早くも一般仕事などしておられるようで今後どれくらいエロ方面へ滞在してもらえるかわからないけれど、可能ならばずっとこのすばらしく淫猥なガチ萌えハードエロを楽しませてもらいたいもの。今回収録の作品たちのなかでは、雑誌掲載時から壮絶に使いまくった明朗快活褐色異国女子とらぶらぶちゅっちゅストロングファックの「オーバータイム」連作が甘口方面の、乱交のみならず彼氏抜きのセックスにまで夢中のチョロすぎヒロインの行状にこっちまで心配になってくる「フォルダーの彼女」正続編が苦味方面の、それぞれ私的ベストバウトでございます。
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