-猫玄「生ハメdeビューッ」富士美出版 ISBN:9784799504215
話○-△ 抜○ 消小 総合○
触るだけで女性をイカせる特殊な手を武器に荒淫の限りを尽くす少年はある日はじめて彼の能力が効かない少女と出会い……中編4話&描きおろし番外編+ふだんは地味なのにネット配信ではっちゃけまくりの妹とその友達に主人公は始終振りまわされて中編3話+独立短編2本。生意気ガールズも貞淑なレディースもすっかり発情しムチツヤボディをフル活用しながら精液搾取にいそしみまくりのワンダフルな光景をポップ&コミカルにお届けする作者最新刊は通算47冊めのコミックスだ。
デビューから現在まで20年以上も最前線に立ち執筆活動を続けるエロ漫画業界のリヴィング・レジェンドのひとり。さすがに2つも3つも雑誌を掛け持ちし週刊作家並みのペースで単行本を出していたころに比べると産出量は落ちついたが、それでもいまだに「コミックペンギンクラブ山賊版」誌上でほぼ皆勤なのだからたいしたもの。したがってストック蓄積も順調であり、前単行本「桜子さん本当はこれが欲しいんだよね?」の刊行から1年あまりとさほど間を置かずにこの新刊をリリース。なお内容サンプル等が付属したコミックス情報ページが版元より用意されているので、そちらを閲覧し購入可否判断の参考にどうぞ。
少年漫画系のスッキリした筆致でつむがれる軽やかな作画が昔からの特徴なのだが、ここ最近は異様に画面密度が高くなった業界のトレンドに追随してかトーンワークがやや濃口に。ときおりお肌のテカリ方が不自然に感じられることもあり各種のアプローチがすべて描写として成功しているわけではないのだけれど、自分の作り上げた表現に安住せず時代の潮流にも積極的に合わせていこうというこの貪欲な姿勢がいつまでも現役でいられる秘訣のひとつなのだろう。
クライアントの要求次第でょぅι゙ょからアダルトさんまで、はたまたつるぺたもビッグバストでもサクサク描き分けてみせる人だが、ペンクラ山賊版では一貫して巨乳ヒロインを投入。本音では貧乳っ娘を描きたいようで昔はあとがきや描きおろし漫画等で露骨に不満を漏らしていたのだけど昨今はそんなこともなくビジネスとしてキッパリ割り切り。ただおっぱいデカいのこそ共通だが女性陣の年齢はけっこうバラバラで、本作でも10代なかばくらいの青い果実から完熟人妻さんまでワイドに取りそろえ。個人的には猫玄の描く巨乳JC/JKが大好物なのでそのへんの世代で固定してほしいのだけれど、まあ若いのから年増までフルラインナップの方が商売としてはカタいよね。
そんな彼女らが乗っかるのはおおむね軽妙なラヴコメ基調の物語たち。この作家はもとよりワン・アイディアを活かし綺麗にオチへつなげる短編の達人で、作中において男女の関係性が変化することにより冒頭のモノローグを最終ページでこんどはまったく違う意味合いでリフレインさせる独特の手法が白眉なのだ。その点今回は中編主体なぶん猫玄マジックの冴えがいまいちに感じる。ことに本作でメイン扱いの特殊能力持ちショタによる女の子支配劇連作「護クンと不思議な手」はメインヒロインになりそうな相手をストーリー上で唐突に放擲してしまって、この人の作品としてはちょっと収まりの悪い部類。
とまあケチはつけたがテンポよく進行し各種エロ演出が過不足なく散りばめられるウェルメイドな濡れ場はさすがヴェテランならではの熟練の技。上下のお口で美味しそうにちんこをくわえこみながらほおを紅潮させうっとりした表情で快楽享受に没頭する少女やら熟女やらの艶姿を小刻みにアングルを変えながら詳細中継する。とりわけ富士美物件では結合部のハードな摩擦運動と連動しておっぱいが景気よく揺れるさまがなんとも壮観でありチンピク度も急上昇だ。
ウブな少女だろうと百戦錬磨の奥さまだろうと積極的に股間へしゃぶりついてはダイナミックに全身を揺さぶり性器どうしのハードワークに没頭する。こみ上げる快感にほおを朱に染め身をよじらせながら絶品トロ顔を披露のエロメスどもの痴態に読み手の息子もご満悦だ。肉厚のビラビラもめくれ上がろうかという勢いで激しく内奥を貫かれ、最後は子袋の許容量いっぱいに大量の白濁液を注がれおにゃのこ絶頂。
作画/作劇とも新鮮さこそ希薄だが非常に手慣れたもので、読み手の興奮を効果的に励起せしめる卓越した手腕はさすが。前述したように長尺ものだとややオハナシの収拾に不自然さを覚えるものの、抜き物件としてフェイタルな弱点ではないかと。なお巻末著者あとがきによればけっこう重篤な病気から回復したばかりとのことで、今後も無理せず体調に気を配りながらコンスタントに作家活動を継続してもらいたいものだ。猫玄謹製のおっぱいティーンズが大好物の俺的には、妹とその友達'sを次々と美味しく頂戴の巻末中編「妹放送局」連作が今回のフェイヴァリット物件。
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