2016-02-13

今月のまんがタイムファミリー。

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-柳原ミツキ「敗北少女」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799208601
話○ 抜△ 消小 総合△

バケモノ退治に奮闘する魔法少女は手痛い反撃を食らいおぞましい体液を胎内深く注がれて連作2本+独立短編6本。強大な力に屈した気高きヒロインたちが憤怒と恥辱のなか滑らかな肢体を精液まみれにされ望まぬ命を宿しては肉欲の淵へ堕ちてゆく受難劇フルコースを奇想あふれるシチュに乗っけてお届けの作者これが記念すべき成年向け初コミックスだ。
まず最初におわびしておくけども、この新刊のことはつい先日までまったく意識になく当然作者についても予備知識ゼロ。そんな無関心な態度がいきなり豹変し購入に至ったのは、ふとしたことでこの作家が某健全4コマ誌で戦国武将女体化漫画を連載しているその当人だと知ったから。言われてみるとペンネームをわずかにいじっているだけで読みはそのまんまだし作者twitterでは堂々と両方のお仕事について言及してるしで、こりゃあ万難を排してでも買ってこなければ!と本屋へ急行した次第。そういう事情なので以後ときおりエロ/非エロを比較検討するような記述が出てくることをあらかじめお断りしておく。
タイトルもさることながらいかにも気の強そうな女の子が全身を拘束されハレンチな姿をさらしながらもキッとこちらをにらみつけ瞳には憤怒の炎を宿しているさまがこれから起こる事態への期待を大いに抱かせてくれてグッドだ。帯コピーでもその後彼女らを待ち受けているプレイの数々があらかじめ列記されいやがうえにも股間はふくらみっぱなし。裏表紙も同様のくっころ的なイラストなので誤認購入など有り得ないとは思うが、甘口ほのぼのイチャラヴ大好きっ漢は間違っても本作を手に取らないこと。
おおむねカヴァーイラストの印象を踏襲するシャープな描線でものされるアニメ/ゲーム系の絵柄はどちらかというと健康的かつキュート寄り。パッと見ではむしろ明朗快活ラヴコメなどがふさわしいようなタッチで、実際に一般誌でのお仕事はもっぱら明るく楽しくちょっとアホらしくの健全安全好青年ノリだ。そうしたほがらかな筆致なのにやってることは問答無用の凌辱輪姦満漢全席という壮絶なギャップがたまりませんね!
このたび餌食となる女性陣はカワイイ系の絵柄にふさわしくティーン中心のラヴリィなヒロインがズラリ。巨乳というほどではないにせよそれなりに起伏もあるボディデザインで誰にでも受容しやすいキャラ造形だ。ただストーリー上の都合で本番突入後もコスチュームを着たままの娘が多く、お話によっては最後までまんこも乳も見せてくれなかったりするので、着衣Hスキーはともかく存分にハダカを拝みたいエロな若人には少々もの足りないかも。
収録作すべてが当版元の凌辱ファンタシー専門誌「二次元ドリームマガジン」およびそこから派生のテーマアンソロジーを初出とするので、必然的にくり広げられるのは情け容赦ないヒロインピンチ&ちんこに敗北物語。加えてアンソロ執筆のものは完全着衣/エナジードレイン/電撃責め/触手貫通など飛び抜けてニッチな性癖を扱ったものばかりだ。ふつうの輪姦強姦孕ませですら最近は肩身が狭いのにこれほど特殊なプレイに偏っているとさすがに敷居は高く、このジャンル初心者にはおすすめしかねる。しかしながらこの無理難題のようなシチュを多種多様なアイディアを駆使してなんとか紙面に落としこみ読むに耐えるストーリーとして構築しているのはすごいことで、このへんは一般誌で長らく連載を続けているだけのことはあるなあとその膂力に感心。
エロシーンもまたその大多数がテーマ縛りを受けて展開されるアブノーマルな行為の連鎖となる。なかには題材の関係上ちんこの膣内挿入すら存在しない話もあったりして1on1のノーマルな男女の交わりなどほとんどないと思った方がいい。よってたかって大量の男根を全部の穴にねじこまれたりヒトのものですらない凶悪な触手状のブツに這いまわられたりしながら清純な肉体を汚濁物にまみれさせては醜怪な胤を植えつけられる悪夢のようなプレイが延々くり広げられるのだ。
純真無垢な乙女も幸せいっぱいのリア充さんもこぞって最低最悪の境遇へ落とされ身の毛のよだつ怪物どもに取り囲まれて四肢の自由を奪われる。なにもできない屈辱に涙し天を呪いながらも容赦なく怒張をお口にねじこまれビリッと衣服を破かれてすみやかに凌辱行為は進行だ。ウネウネうごめく触手に全身を犯され、あるいはよってたかって男どもに純潔をなぶられて、少女たちはひたすらその肉体を蹂躙され意に沿わぬまま突き抜ける快楽に心狂わされながら、ついにははしたなく淫語連射しハートマークを四方八方にばらまきつつ子宮いっぱいに白濁液を注ぎこまれケダモノ同然の情欲の前に全面降伏。
誇り高き少女たちが抵抗むなしく凌辱の限りを尽くされて悔し涙を流しながらもやがて快感に打ち震え恥も外聞もなく絶頂に至るまでの転落過程を逐一おいしく味わえる、コミックス表題どおりにヒロイン敗北プロセス満載のお得な1冊だ。あと作者の別の作品を読みつけている方にとっては、今回の本にもスターシステムよろしくなんだか似たようなキャラが数人出演しているので思わずニヤリとすること請け合い。そう言いつつも濡れ場の多くでおっぱいやまんこが隠蔽されたままなのとせっかく孕ませ描写があるのに性器結合/射精断面などグッとくる絵ヅラが不足ぎみなのとで採点を若干マイナス(作者さますいません)。とはいえ数々の特殊シチュを無理なく実現してのけるアイディアの奔流やたしかな構成力には感服したので、一般誌の活動とともにガチエロの方もぜひ継続して執筆してもらいたいもの。収録作のなかでは唯一ヒロインが連投し両方の話で卑猥な科白を無理やり言わされてはモリモリ膣内射精され放題の「魔法少女マキナ」/「海魔の乱舞 魔法少女マキナ」で気持ちよく我が砲身を使役。

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