2016-02-07

今宵のヤー・ブルース。

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-平間ひろかず「ちぇりーくらいしす」ワニマガジン社 ISBN:9784862694119
話○ 抜○ 消小 総合○

清楚な表情の奥に腐った欲望を隠し持つ巫女さんが待望のショタ食いを敢行本編&描きおろし後日談+コンパで泥酔しフラフラの女子を送り狼のはずが美味しくいただかれて本編&描きおろし後日談+独立短編9本+前単行本収録作後日談1本+フルカラーショート1本。挑戦的な目つきで誘惑してくる極上ヒロインズの思わせぶりな言動に翻弄されながらスウィート&ハードに愛を交わすスペシャルな眼福物件は作者通算2冊めのコミックスだ。
いつでも売れ線ど真ん中の執筆陣ばかりを取りそろえの「COMIC快楽天BEAST」においても図抜けたセンスの良さで誌面を牽引する看板作家のひとり。前単行本「ゼッタイ交尾宣言」も順調なセールスを記録したようで、およそ2年ぶりのインターヴァルを経て発売されたこの新刊も書店では雄大なタワーがそそり立っていた。むろん自分も当初からデフォ買いと定めてさっそく平積みの山から1冊確保したのは言うまでもない。
快楽天系列の作家としてはわりかしシャープな描線ながら、女の子の柔和なライン取りはやはり劇画/半劇画系とは明確に異なる親しみやすいアニメ/ゲーム絵の範疇に属するもの。すべて快楽天BEAST掲載分となる収録作の初出は前単行本刊行直前~つい最近といったあたりで、1冊めより絵柄の安定感も増している。どちらかというと白黒のコントラストがハッキリしたモノクロ作画の方がカラー彩色のものより個性がきわ立つので、表紙/裏表紙のみならず帯の内容コマ抜粋や版元提供の単行本情報ページにあるサンプルを閲覧のうえで購入可否を検討するのをオススメ。
この端整な筆致でものされるヒロイン連中は掲載誌のレギュレイションどおりならオール18歳以上のはずだが、女子大生や教師に巫女など職業婦人に混ざって制服世代や下手するとランドセル背負ってそうなのまでコッソリ入っていたりする。天真爛漫カワイイ系から凜とした美女までルックスは多種多様で、とりわけ切れ長な瞳の正統派クールビューティを描かせると天下一品。また目を疑うような爆乳超乳作家が跋扈するBEAST誌面にあって比較的ささやかなバストの女子も平等に投下するのが前作に引き続き平間ひろかずならではの特徴で、たぶん本当は貧乳スキーなのにビジネスとしてビッグおっぱい描いてる感がなきにしもあらず。まあ生み出されたプロダクトは巨乳/並乳問わずたいそうマーヴェラスなのでなんら文句などございませんが。
この作家の独自色がもっとも出るのは作劇面においてで、慎太郎シール誌物件らしいオーソドックスな合意エロの枠組みを遵守し1on1もしくは3Pの和姦ラヴコメという万人受けの体裁を採りながら、多くの作品で明確に女性リード型のストーリーテリングがなされている。もちろん終始ヒロインが行為の主導権を握る作品というのは昨今めずらしくもないしそういうタイプのお話ばかりを集めた雑誌すら存在するのだけれど、平間ひろかずの織りなすそれはコンビニ誌で許されるギリギリのラインを微妙に綱渡りしていて、よくあるドS女子×ドM男子の安直な構図に落としこまないのがスリリングでよろしい。加えて女子側がけしかけるみたいにしてヘタレ男子をリードしつつも、プレイのさなかには真摯に彼を想う純情な女心をほんのり垣間見せて読者に対し自動的にシンパシィを抱かせるのが心憎いところ。いくつか存在する野郎キャラ主導タイプの作品を含め、こうした立ち位置の落差から生まれる非対称で一種いびつなラヴ・アフェアが予定調和に収まらない物語的コクを醸成せしめる。
1作品あたり16-20ページの少々タイトな分量ゆえ濡れ場密度はそう高い方ではないけれど、日常の泰然とした表情をすっかり快感でトロけさせ肢体を火照らせながら愛する男との営みに熱中するヒロインの艶姿を効率よくピックアップする構成の妙で読み手の前立腺をチクチク刺戟。大半のオハナシでねっとり執拗なタマ舐め竿舐めフェラが付属するのもチンピク度アップに貢献しており、緻密に積み重ねられた性の饗宴の締めくくりはもちろんえっちな子袋めがけザーメンの奔流をドプドプ注入だ。
草食男子の煮え切らない態度にいきどおりつつ女子ども自分から股間にしゃぶりつき濃密なご奉仕をスタート。敏感な部分を的確に責め立て両サイドからおっぱいで圧迫を加えたちどころに第1ちんこ汁を搾取だ。すかさずこんどは屹立したままのシャフトへみずから腰を沈め粘膜どうしの真剣勝負へと移行する。熱い蜜壷全体で暴れん棒を包みこみ独立した生きもののようにそれを蠕動させながら男の耳元でささやくようにエロワードを吹きこむさまが煽情的すぎてたまらない。盛大な擬音と嬌声にまみれながら淫蕩なアクメ顔を見せつけ昇りつめてゆくヒロインのドスケベまんこの最深部へ遠慮会釈なく膣内射精したその刹那両者TKO。
端整な作画と緻密な心理描写のタッグでフィナーレへ向け的確にエロスを盛り上げるユースフルな精液分泌支援装置として前作以上によい働き。手際よくオサレに物語をまとめ上げるこの才能がまだ一般誌へ奪い去られてないのは不思議だけれど、もうしばらくの間はこの僥倖を堪能させてもらうとしよう。このたび収録の物件中では、じつは策士なトランジスタグラマー泥酔ヒロインのナイスな艶姿をベタ甘なアフターストーリーを含め美味しく摂取の「お持ち帰りでよろしいですか?」と、今回最年少の育ちかけボクっ娘ロウティーンさんが同級生男子をけしかけ熱烈インピオ「ちぇりー・げーむ」がことのほか俺によし。

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