-あきは@「くぱぁな奴隷メイド」三和出版 ISBN:9784776990710
話△ 抜○ 消小 総合○
辣腕ビジネスマンの主人公はとある偶然から落札したドジっ娘性奴隷と暮らすうちいつしか彼女を愛しはじめて……表題作長編6話&巻頭エピローグ。エロい男子なら誰もが夢見るドスケベ爆乳エロメイド所有のすばらしすぎるセックスライフを堂々展開しつつ波瀾万丈の大河ドラマをその背景でくり広げる作者これが記念すべき黄色い楕円初コミックスだ。なお著者名の読みについてはストレートに「あきはあっと」と読み下せばよろしい模様。
ふだんはオーソドックスなエロ漫画雑誌を中心に購読しているので、同じエロメディアでも電子書籍やケータイ市場などで活躍する漫画家についてはチェックをおこたりがち。そんなわけで発売日直前になるまでまったく予備知識のなかったこの人が、一般漫画を含め月産100ページ超をこなす売れっ子だというのをまったく知らずお恥ずかしい限りである。よって以後の記述でもこの作家のファンならばとうに周知のことがらをグダグダくり返してしまうかも知れないがどうかご寛恕を。
ともあれいきなり表紙からド迫力エクストララージバストをまる出しのメイドっ娘がまんこまで見せつけつつ両手を広げウェルカムの煽情的すぎる構図でツカミはOKだ。中身の絵柄もファーストインプレッションに準じた端整な一般青年誌系のタッチでクオリティは高値安定。ところでこの作家はWikipediaや公式サイトの記載を見るとどうやら男性原作/女性作画のユニットらしいのだけれども、いわゆる少女漫画的テイストは希薄で萌えっぽさもあまりないのが意外だ。ドップリとオタ文化に浸かった俺のような人間からするといくらか違和感はあるものの、逆に3次元になじんだ方やさほどエロ漫画を読みつけていない一般人には取っつきやすく受容もスムーズかも。なお三和出版も他社と同様に内容サンプル付属の単行本情報ページを用意しているのでまずは購入前に一瞥すべし。
この滑らかな筆致でものされるのはメインヒロインおよびスポット参戦の抜きキャラを含め頭身高めのボンキュッボンなおなご連中。年齢的には20代入りたて~中盤相当の立派な大人女性であり顔立ちも漫画的ディフォルメのあまりないリアル志向のそれ。劇画的泥くささとは無縁のシャープな雰囲気の女性陣に加え男性主人公はボーイズラヴの世界から抜け出てきたみたいな完璧王子様系なので一瞬どのジャンルの漫画なのかわからなくなるけど、そんななかでもむやみに色艶コッテリな肉ヒダ周りやいやらしく屹立した乳首など煽情的なエロパーツ描写が抜き物件としてのアイデンティティを強く主張するのだ。
ストーリーラインはほぼコミックス表題と帯コピーで説明されているとおりのじつにシンプルな性奴隷所有物語で、わずかに挿入される唐突な取引先お偉いさんのSMプレイだの同僚女性とのエロだのを除けば基本的に頭からシッポまで1on1のタイマンガチファック。社長の片腕としてときに汚れ仕事も請け負う敏腕営業・榎本淳司(えのもとあつし)が成り行きで人身売買の現場に立ち会い売れ残っていた少女・みおを落札し自宅へ引き取るところから物語はスタート。従順なハウスメイドとして家事全般を叩きこまれているはずが炊事洗濯は失敗続きで言動はみごとな天然ボケ、そのくせ頼みもしないのに股間へ群がっては怒張をお口へ含み自分から腰を振り振りたっぷりと膣内射精されて絶頂の困ったちゃん。そんな彼女をウザったく感じながらも寝物語でそのすさんだ過去を知り温泉旅行で心を通わせ合ううち、淳司はみおを性奴隷ではなくひとりの女性として愛するようになるのだが……その後の山あり谷ありドラマティックな展開やすべてが収束したのちの大団円については実際に読んでのお楽しみ。
シチュとしてはきわめてベタでその決着もおおよそ定石どおりなのだけれど、ド淫乱メイドみおちゃんとのストロングファック満漢全席をひたすら縁の下で支えるバックグラウンドとしてはこれで必要充分。テンプレ進行とはいえ語り口そのものは非常にスムーズで脳みそに抵抗なく入っていき読み手の自慰表明をジャマしない。性戯全般免許皆伝級のみおのウルテクを誰が仕込んだのかとか転々と奉公先を替える間になん本の男根をその蜜壷へぶちこまれたかなどそういう不都合な真実をあえて捨象し甘やかな純愛仕立てに徹しているのもエロな若人のドリーム具現化の技法として手堅いですね。
やることなすことドジだけどセックスだけは誰にも負けないヒロインはあらゆる状況からご主人様ちんこにしゃぶりつき速攻で濡れ場突入。えげつなく口腔を蠕動させ胸の谷間でシャフトを圧迫しながらよどみなく第1ちんこ汁を搾取だ。休むいとまもなくこんどはしとどに濡れた秘密の花園をみずからくぱぁして挿入をおねだり。膣内深く突き上げられながらされている行為の一部始終をセルフ実況してはイキまくるみおちゃんの艶姿に興奮しきりだ。恥も外聞もなく中田氏を懇願しながら最後に待望のご主人様ザーメンをたっぷり子袋に注がれたその刹那全身を打ち震わせながら絶頂するヒロインの幸せいっぱいなアクメ顔を目の当たりにしてぼくらも気持ちよく放精。
きわ立って個性的な絵柄とかぶっ飛びまくった作劇とかいうわけではないものの、精液分泌のサポートに徹し至極ていねいにつむがれたウェルメイドな長編作品。個人的嗜好としてはもう少し年齢が下でキュート寄りの造形の方がうれしいのと、一部の寄り道なしに延々みおちゃんとのイチャラヴ一辺倒だったらもっと抜き評価アップしたところだけど、一般的にはこのくらい大人びたルックスの方が受けそうだし、また後者についてはリスクヘッジとして濡れ場のヴァリエイションを増やす方向へ行くのはやむを得ないのだろう。ともあれヒロイン造形次第では今後続々出る予定の別作品たちも楽しみにしたいところだ。
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