2016-03-29

今季のティーム・スローガン。

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-真秀「ちょきっとデュラハン!」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799208779
話△ 抜○ 消小 総合○

父の再婚で突如できた金髪碧眼シスターは自由自在に首を離してアクロバティックにえっち攻勢連作2本+独立短編8本+前単行本発売宣伝ショート漫画。ラヴリィな妹も妖艶なお姉ちゃんもこぞってド迫力ボディを全開し肉親ファックにいそしみまくりの作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。なお本作を購入するまでペンネームの読みを知らなかったのだけれど、この綴りで「まほ」と発音するのね。
この作家が現在ホームグラウンドとしている「コミックアンリアル」は自分の定期購読誌でもあるのでその存在は認知していたのだけれど、2012年に上梓されたこの人のデビュー作「あまいくちびる・とろけるくちびる」は申しわけなくも未購入。それから4年間のインターヴァルを経てこのたび刊行のこちらでレヴュウ初挑戦だ。
ツヤツヤテカテカの華やかな彩色でものされるキュートなおっぱいっ娘がハート目でこちらを見つめる表紙絵はインパクト大で、実際のところ書店店頭でこれに惹かれ衝動買いしたのが本作の評価記事を書くことになったきっかけ。中身のモノクロ絵も派手めのトーンワークがほどこされた非常にきらびやかな作画で少々目にうるさいくらいだ。1冊めから本作までだいぶ間が空いていることからわかるように収録作の執筆時期も幅広く絵の新旧差はそれなりに感じられるけれど、KTCお得意のえらく詳細な内容紹介ページで大量のサンプルが見られるので、それが自分にとって許容範囲かどうかはすぐさま確認できるだろう。
登場ヒロインは年のころハイティーン~20代なかば相当の食べごろ世代で、お歳の上下を問わず全員そろって頭身高めダイナミックボディが標準装備。属性的には血縁もしくは義理の姉/妹が怒濤のごとく投入される、インセストタブー大好きっ漢垂涎の構成だ。お姉さんキャラは見るからにフェロモン過剰なキャリアウーマン風の造形、妹ちゃんは萌え萌えキャピキャピ(死語)テイストという具合に対照的なキャラメイクがなされているのだけれど、物語が進行するうち年少さんの方も妙に大人の色気を発散するようになるあたり、この作家の本来のタッチは妖艶アダルト方面なのだろうと推測。
そんな彼女たちが乗っかる物語の方はすべて甘口ハッピーの1on1和姦専科。コミックス表題や帯コピーで大々的にアピールするとおり、いかにもアンリアル物件らしくデュラハンだのメデューサだのゾンビだの人外ヒロインが冒頭からフィーチャーされるのだけれど、いわゆるモンスター娘ものの含有率はさほど高くない。中盤以降は現代日本舞台の普遍的なラヴコメが多く非現実要素はすこしふしぎなアイテムをコッソリ混ぜる程度なので、逆にファンタシー初心者にとっては一般エロの延長線上で読めて取っつきやすいかも。ヒロインの心象に寄り添うモノローグを多用し喜怒哀楽クルクルと表情を変化させては彼女の揺れる恋心を密に描写する作劇はいくらかとっ散らかった印象はあるけれどハートウォームでよろしい。
のっけから兄や弟に好感度100%なので女子どもみな躊躇なく濡れ場へ突入。魅惑のダイナミックボディをハードに使役して最愛の肉親とガチンコ本番をエンジョイだ。また多くのお話ではたぎる怒張へ即座にしゃぶりつきねっとり執拗に舌先を駆使するご奉仕フェラが前面に押し出され、白くねばつく液体をのどの奥で受け止め恍惚の彼女らの痴態を堪能できる。むろん最後はゴリゴリ内奥を貫かれはしたなく結合部を見せつけながら大量のザーメンを子袋いっぱいに注ぎこまれるのだ。
明るく楽しくハッピーに、のさわやかなストーリーテリングに各種分泌物ダクダクの濃厚セックスが組み合わされる口当たり良好のライトファンタシーエロス。アンリアルに君臨する人外エロの帝王・ほりともと比べると本格度は低いけれど(そもそもよく読むとなんちゃってモンスターなネタも多い)、これはこれであまり深刻な背景設定など気にせずカジュアルに楽しめてよろしいのではないかと。個人的にはその部分よりも萌え萌えキュートに寄せたいのかリアル方向の妖艶さを演出したいのかキャラデザインにブレが感じられる方が気になる。同じ話のなかで女の子がその両者の間で引き裂かれそうになり造形が安定しないので読んでてせわしない印象を受けた。そうはいってもヒロインみな最愛の兄や弟に全面的な愛情を寄せ幸せいっぱいにイキまくるポジティヴなアティテュードに心癒される精神賦活剤として大いに有効でございますよ。出てくる女性陣のなかではなんといっても表紙にも登場のパツキン異人デュラハンっ娘・ウェルちゃんの超絶甘えっぷり&ご奉仕ぶりが辛抱たまらなく、彼女が最愛のお兄ちゃんに首だけフェラののち肢体まで美味しくいただかれる「ちょきっとデュラハン」/「パクッとデュラハン」連作がマイフェイヴァリット。

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