2016-05-15

本年度の日米繊維交渉。

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-大嘘「にーはいせっくす」文苑堂 ISBN:9784861172366
話○ 抜◎-△ 消小 総合○

足で感じるようになっちゃった彼女の脚部を触りまくり活用しまくり本編&描きおろし後日談+独立短編8本。特上萌えっ娘どものおみ足に埋もれニーソックスの芳香を嗅ぎながらガチ本番連続中田氏に没頭するアブノーマルエロスが全編に横溢の作者最新刊は通算2冊めのコミックスにして当レーベル初見参だ。ちなみに本作も最近記事にしたタケユウ石川きんぎょと同じく黄金週間中に発売のものをベタ遅れでレヴュっておりまことに申しわけない。
まったくもって失礼千万な話なのだが、去年夏に上梓されたこの作家のデビュー単行本「アシコキズム」(茜新社刊)は私的忌避要素が満載で書店サンプルをチラ見したとたん尻尾を巻いて退散。ドS女子×ドM男子/本番レスの射精行為/体臭フェティシズム……いずれも自分はあまり遭遇したくないか絶対NGなプレイばかりで、この漫画家とは将来にわたり縁のないまま過ごすのだと思っていた。それがどういうわけかイチャラヴ専門誌「コミックポプリクラブ」へやって来てフツーのバカップルラヴをモリモリ描きはじめたのだから驚天動地でしたよ。その後あえなく同誌は休刊したものの引き続き甘エロ路線を踏襲し現在は「コミックバベル」誌上で活躍中。
シルキーかつ繊細な描線でつむがれる少女漫画直系のキュートな絵柄がデビュー時からの特徴であり最大の武器だ。基本イケメンな野郎キャラの造形からしても出自は明らかにそっちサイドだろう。ときとしてミクロン単位にまで感じられるナロウで華奢なペンの筆跡が一般的なエロ漫画のそれとは明らかに異質なアトモスフィアを生み出す源泉。加えてパステル調の淡いカラー彩色もまたこの業界にあまりない系統のもので、こうしたヴィジュアル面の独自性は初手から大きなアドヴァンテージ。なお出版社用意の単行本紹介ページから試し読みへのリンクが貼られており絵柄の具体的な確認が可能なので、大嘘初体験の方は本屋へ向かう前に要チェケラ。
この端整な筆致から生み出されるヒロイン連中はおおむねハイティーン~20代前半相当の食べごろ世代で構成される。艶やかなロングヘアにまつ毛パッチリの蠱惑的な瞳で形作られる愛らしいフェイスと、首から下のえらく肉感的なグラマラス系の肢体描写とのほのかなミスマッチが読み手の勃起中枢をおそろしく刺戟して止まない。ただヘアスタイルは長い髪を結ぶか否か程度の微細な差異で顔の前の分け方はまったく同じ、ボディラインは完全に1種類とキャラクターの描き分けはあまり配慮されていないので、作中に複数の女子が登場すると見分けがつかなくなるのはちょっと問題かなあ。
1冊め「アシコキズム」と本作収録コンテンツとの最大の相違点は登場キャラの織りなすストーリーたち。すなわち、大嘘という作家を形作っていた先鋭的なまでのアブノーマルぶりがこちらではずいぶん穏健化しているのだ。とりわけ女の子のサディスティックなふるまいが大半消滅しているのが特徴的で、結果として普遍的な男女のタイマンラヴが中心に。野郎側が徹底的にいたぶられ服従を誓わされる系の話が大好物だった方はそんなわけで今回ご愁傷さま。そうは言ってもコミックス表題どおりオハナシの主題に据えられるのはニーソックスに対する偏執狂的なオブセッションをはじめとする特殊性癖であり、ムレムレの足臭やらナイロンの感触などそれにまつわるフェチを高らかに謳いあげる。そこへプラスしてどの物語にも着衣エロや放尿などサブ属性が次々に盛られ、オーソドックスな和姦の構図を徹底的に変態色で染め上げる寸法だ。なおこれら各種性要素は目次で作品ごとに明記され検索性を高めており(たとえば巻頭作「Erogenous Zone」なら「ニーソックス 脚フェチ 足コキ 学園もの 学生服 カップル ラブ&H中出し」という具合 )、すぐさまフェチエロで抜きたい!という君の熱い想いに全力でお応え。
これでもかと盛りつけられた変態行為をベースにしながらもプレイ内容から支配/服従の要素が薄れたことで濡れ場は1on1の和姦エロとしてきわめて常識的に進行。1本あたり約20ページ平均のそう多くない分量ながら、ヒロインが汗だく汁だくでセックスに熱中し瞳にハートマークを浮かべながら幾度となく絶頂するハッピー&ストロングファックの応酬で使い勝手は良好だ。とくにこれまではフィーチャーされてこなかった執拗なまでの複数回膣内射精描写は白眉で、精液を続きざまに子宮へ叩きつけられる都度はしたなく淫語ばらまき感極まったイキ顔見せる彼女らの痴態で精巣のストックはすっかりカラッポ。
ステディな女子を制服姿のままゴロンとまんぐり返し靴下の布地をつまみ上げ鼻先へ運ぶ。ナイロンの感触を楽しみながら足裏へフガフガ顔をうずめると彼女らたちまち表情をトロけさせ下腹部をしとどに濡らして発情モード。度重なる脚部への刺戟ですっかり桃源郷のエロメスどもの方から切なげに性器をヒクつかせ挿入をおねだりするのだからたまらない。ただちにちんこまんこの天下一武道会を開始し執拗に内奥を突き上げるたび小刻みに嬌声をもらしよがり狂うさまにいっそうエレクチオン。全身汗みずくになりながらハート目でしきりに中田氏を懇願するヒロインのリクエストにお応えし2度3度4度と膣内深くザーメンの奔流をお見舞いだ。
一部の性癖を注意深くしまいこみながらもあいかわらずフェティシズムに満ちあふれた怪作で、体臭と尿とザーメンの入り交じるなかひたすら子作りプレイに没頭する光景にぼくらの自慰表明も止まらない。他の商業誌や薄い本の執筆状況を見る限り依然として大嘘自身はドS女子ものがなんといっても屋台骨でありこちらでは無理してる感がただよいはするものの、違和感で身体を壊したりしない範囲でこれら甘ラヴも描き続けていただけると性的嗜好が超保守的な俺でも美味しくいただけるので助かります。まあフェチ色がものすごく希薄な自分がこの人を評価の俎上に載せること自体が、まるでラーメン屋のレヴュウなのにサイドメニューの餃子しか食わずに記事書きするようなものでずいぶん僭越だとは思うけれども。ともあれ極端に変態行為優先でない作品は普通にヌキヌキさせてもらい、なかでも足コキ風俗嬢さんの特別大サーヴィスで本番突入し精根尽き果てるまで中田氏三昧「アシコキリフレ」と、両親の留守を利用し待望のゴムなしセックスに挑戦の兄妹がエンドレスで子作りファック耐久レースの「Kiss×10sec」でことのほか我が砲身をハードに使役。

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