2016-05-20

今週のハッピーワールド。

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-竹下けんじろう「Beauty Mark」竹書房 ISBN:9784801955271
話○ 抜△ 消大 総合○

口元にほくろのある女性を目にするやいなや単刀直入にセックスを申しこむ無口イケメン男の真の目的は……表題作長編6話(第1-6話、以下続刊?)。マークなし。長らく一般誌で活躍した実力派プレイヤーがアダルトコミック界でもその持てる力量を存分に発揮する作者これが抜き物件としての通算3冊めにして当レーベルからの2ndコミックスだ。
当ブログでいまさら俎上に載せるまでもなく、とびきりキュートな作画と突飛な題材を存分に咀嚼して口当たりよく読ませるストーリーテリングの妙ではすでに定評のある大ヴェテランである。自分もとくにチャンピオン連載のカルタ漫画釣り漫画などは単行本をフルコンプするほど。一方でじつはかなり昔から成年漫画も手がけており、2002年にコアマガジンより上梓された「よいこの唄」は未完ながらシリアス系インピオの古典とも呼べる傑作だ。そんなこの人が再度えろいのを描いているなんてこの新刊を書店で見かけるまで知らなかったよ!
いきなりのことにとまどいつつも購入後まずは収録作の初出を確認。本連載は当社のコンビニ売り誌「ナマイキッ!」にて2015-16年にかけ掲載のもののこと。そのほか同じ竹書房から抜き漫画復帰第1弾として一昨年に「Marmo」が刊行されているようだ。まあそちらは未見なので評価はもっぱらこの本のみを参照して下すことに。なお版元提供の単行本紹介ページから充実の各社通販ページリンクをたどれるので、引きこもりつつお買いものしたい方はまずそちらの確認をオススメ。
萌えテイストを存分に含有しつつもシャープな線でつむがれる竹下けんじろう特有の気品あふれる作画を目にしたのはひさしぶりだけど、あいかわらずキャッチー&ラヴリィでなんとも眼福。本来であればミドル~ハイティーンくらいの女の子を描かせるともっとも輝くのだけれど、そこは慎太郎シール誌初出なので今回のヒロインはover18専科だ。むろんアダルト感よりは愛らしさが先立つ造形なので青い果実スキーの俺でもルックス的にはなんらケチをつける気はないのだけれど。
物語はタイトルどおりの長編ではあるけれど、全編通して出演するのは男性主人公たるスーツ姿の長身痩躯イケメン「センジュ ヨシカズ」のみ。狂言回しも兼ねるヒロインは各回ごとに交代し(2話構成の第5・6話を除く)、周囲の人間関係を含めいったんリセットされた世界を改めて毎話ヒロインの視点からつづってゆく仕掛け。目覚めると自分の名前とわずかな断片以外すべての記憶を失っていたセンジュは、大切な女(ひと)に関する唯一の手がかりである「口元のほくろ」と「イッたとき胸元に浮かぶ紅斑」をひたすら追い求め今日もほくろのある女性にセックスを申しこむのだ。
設定はいかにもヒロイン回転寿司を成立させるためだけのイージーにも思える枠組みだけれど、まいど変わるヒロインたちの個性豊かなキャラメイクがとにかく魅力的。子役上がりの売れっ子女優、押しに弱い痴漢被害者、ざっくばらんな本番NGフーゾク嬢、トウの立った焼き鳥屋のママさん、耳年増な神社の娘……と多種多様な彼女らは30ページ弱の短い分量でも膨大なバックグラウンドと明快な性格設定が見て取れて存在感抜群なのだ。このへんのキャラ立てテクはさすが四半世紀にもわたる漫画家キャリアのたまものであり、すべての同業者たちにも見習ってもらいたいところ。
not黄色い楕円アイテムなのでエロシーン密度は本格派のそれに及ぶべくもないが、商業誌のほか現役で薄い本も刊行しているだけに女の子の煽情的な肢体描写や秀逸なイキ顔百面相などは最新トレンドに沿ったもの。とりわけ奔放に画面を横切る擬音や汗だく汁だくのウェッティな交合シーン、そしてハート目さらしてよがり狂うヒロインの絶品アクメフェイスはマークなし本に押しこめておくのがもったいないほどだ。性器結合部は残念ながら真っ白に塗りつぶされるかフキダシ等で隠蔽されてしまうけど、これら各種の効果的な濡れ場演出のおかげで主人公が彼女らのえっちな子宮めがけドプドプ膣内射精のフィニッシュに至るまでのめくるめく性の饗宴を美味しく摂取できる。
ふだん問答無用ガチンコファックばかり目にしている自分としてはどうしても息子の活用に心許なさを感じてしまうところで採点は控えめになるが(作者さますいません)、十人十色さまざまな言動の女の子たちと、それとはまったく対照的な無口無表情主人公とがかりそめの恋愛模様を織りなす光景がすばらしく印象的で頭からシッポまでちんこを握るのも忘れ一気に読ませる。今回最後の話でもセンジュの懸案は解決していないので巻数表示はなくとも2巻以降へ物語は続くのだと思うが、早くもどんな新ヒロインが登場するのだろうかとか数々の伏線はどのように拾われていくのだろうかとワクワクが止まらない。このたび相方となった女性陣のなかでは、唯一の2話連続エロ担当であり巫女装束で熱心に覚えたてのセックスに没頭するさまがナイスな短髪おっぱいデコっ娘・みずほちゃんがいっとう好みでございました。

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