-奥森ボウイ「俺得修学旅行」ジーオーティー ISBN:9784860848606
話△ 抜○ 消小 総合○
風邪でダウンした姉の身代わりで女子高の修学旅行へ参加した主人公は美味しい体験のかたわら生徒間にうず巻く確執にも巻きこまれることとなり……表題作長編9話(第1-9話、以下続刊)。ドタバタコメディからシリアス展開まで振幅の激しいストーリーを堪能しつつ多種多様なJKの痴態をたっぷり摂取のコスパ良好な作者最新刊は通算3冊めのコミックスにして当版元からの第2弾単行本だ。
のっけからおわびしなければならないが、じつはずいぶん前からこの人の作家活動については認識していたにもかかわらず、既刊2冊はいずれも店頭見本チェック止まりで購入に至ったことがない。これまでに複数の媒体でソツのないお仕事をしておりたしかな実力の持ち主だとはわかっていたのだけどコミックスを買うまでの強い動機がなかったのだ。そんなわけで作風についてはいくらか予備知識があるものの単行本は初挑戦である。なお作者公式サイトの非常に浩瀚な単行本関連記事では本作の書籍データや通販サイト案内、各ショップの購入特典までもれなく網羅されているので書店へおもむく前に必ずチェックすべし。
おっぱいまる出しのギャルっ娘が法悦の態でほおを上気させそのえっちな肢体にうっすらと白いものをぶっかけられた訴求力抜群のカヴァーイラストでいきなりツカミはOK。中身のモノクロ原稿も一般青年誌風の端整な作画でクオリティ的には遜色ないと言えるだろう。今回の収録作はひと続きの連載作品として電子配信されたもので、執筆時期が近接しているだけにクオリティは高値安定。強いてケチをつけるなら華やかさはあんまりない印象だけど、シリアスからギャグまで幅広い表情が描けるし女の子のみならず青年もオッサンもそれらしく表現できるウェルメイドな筆致だ。
単行本タイトルで謳うように、本連載は頭からシッポまで終始修学旅行中の情景というきわめて短いスパンのお話を細部にわたり緻密に描き出す。平凡な男子高校生・伊賀勇太(いがゆうた)が無念にも風邪で旅行参加を断念した姉・彩也加(さやか)の代わりに女子高の修学旅行へ女装でおもむくというムチャな発端から物語がスタートだ。唯一勇太の正体を知る姉の親友・篠原佳織(しのはらかおり)の手引きにより彩也加の化身として旅行写真に思い出を残す作業に専念するはずが、次々に身バレするわうるさ型の生徒から疑惑を持たれるわハプニング続き、さらには異様なまでに厳格な生徒会に目をつけられ逐一行動をマークされるハメになった勇太の明日はどっちだ!?というところで以下続刊になって読んでてビックリですよ。この1冊で終わってない……というか今回収録分までだと起承転結のせいぜい「承」程度じゃないですか!というわけで今後どう転ぶかは予断を許さずまだまだ保留の意をこめてこの話評価に(作者さますいません)。
むろんエロ漫画であるからにはストーリー展開上に重要なのが次々に出入りする抜き担当キャラたち。必然的にJK固定となる彼女らは年齢で差別化を図れないぶんルックスもボディデザインもワイドレンジに展開だ。札付きの不良から秀才だけど極めつきの変人に厳格一途の生徒会長、キャピキャピ芸能人やら爆乳写真部女子に柔道少女、さらには金髪碧眼外国人教師まで十人十色のヒロインが主人公をお出迎え。甘食クラスのささやかなのからスイカップ級のビッグバストまで胸部もヴァラエティ豊かだ。一部時事ネタそのまんまの人やどっかのアニメから出張してきたようなキャラがいるのはまあご愛敬。本作収録のオハナシだとまだ本番突入に至らない娘も数人いるのがいささか残念なところだけど、そのへんは2巻以降へ期待ということに。
ワラワラ出てくる女子を主人公は各個撃破で相対するのでいわゆるハーレム展開にはならないのだが(最大でも3P)、大多数が1on1の濃密な交わりになるぶんエロシーン密度はむしろ高くて個人的にはありがたいところ。顔見せ程度のからストーリーに深く関わるのまで各ヒロインとのカラミ具合がそのまま濡れ場の濃淡にも直結している感じで、とくにたっぷり交合が描かれる数人は甘やかな会話のやりとりや本番開始から絶頂までの細やかな表情変化がヴィヴィッドにつむがれグッドだ。いずれも性の饗宴の締めくくりは女子高生まんこの最深部までザーメンの奔流を叩きつけフィニッシュの情景を射精断面図つきでお届け。
異性どうしじゃ本来ありえない近距離の誘惑に辛抱たまらず股間をふくらませたところを目ざとく発見され股間にしゃぶりつかれてのっけから桃源郷。たちまち先走り汁を搾取され休むいとまもなく目前に開かれた蜜壷めがけてたぎる怒張をインサートだ。さっきまでの同級生の顔がたちまち1匹のメスへと変貌し全身汗みずくになりながら体躯を寄せ合いこみ上げる快感に身もだえするさまが煽情的でたまらない。小刻みに嬌声を発し熱に浮かされたようなイキ顔さらして昇りつめてゆく彼女らの子袋の狭量いっぱいに白くねばつく液体を注ぎこみ女体征服ミッション完了。
従来はよく言えば地に足のついた誠実な恋愛描写、イジワルな表現をするならやや地味に感じられた作画/作劇が、いずれも少々あざといくらいの演出をいとわぬエンターテインメントに徹したものへ変化して訴求力をグッと増した。いまのところ各種の伏線は回収の途上であり、なによりもラスボス的存在がいまだ攻略されていないので、お話の真価が発揮されるのは次巻以降のこととなろう。とはいえ奥森ボウイの新境地開拓たる1冊であるのは間違いなく、今後の展開を楽しみに待ちたい。いろいろ出てきた女子連中のなかでは、表紙を飾るカヴァーガールにして主人公にはじめてセックスの手ほどきをしてくれた導き手でありストーリー面においてもホームズ/ワトソン役を両方兼ねるみたく八面六臂の活躍を見せるスレンダー巨乳パツキン黒ギャル・夏目ルナ(なつめるな)さんがドエロく優しく凶暴でとにかく抜群の存在感でございますよ。
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