2016-05-30

今宵の神明裁判。

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-majoccoid「ユメミルスレイブ」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799209035
話○ 抜○-△ 消小 総合○

爆睡十二支神っ娘を目覚めさせるべく触りまくり犯りまくり本編&描きおろしおねショタH+悪夢の性調教から脱出したところを優しい青年に保護されたウサギ娘は後遺症で火照る身体をもてあまし……連作2本+独立短編6本。問答無用ガチ凌辱からドキドキ純愛和姦までワイドレンジな物語に乗っかりムチプリ人外ヒロインズがはしたない痴態を披露しまくりの作者これが記念すべきデビュー単行本だ。なおペンネームの発音は「まじょっこいど」となります。
長年エロ漫画を読みつけているとどうも感受性が摩滅してきて、雑誌掲載の1度や2度では新人漫画家のことをそれと認識できないことがしばしば。なのでこの人も自分の定期購読誌で掲載枠を持っていたはずなのにしばらくの間スルーしており申しわけない限り。それが1年半ほど前に「コミックホットミルク」(コアマガジン刊)に載ったケモミミ神さま漫画がすばらしすぎたのでその存在がしかと脳裡に刻まれた。以後はその動向を極力追いかけるようになりこのファーストコミックスも当然のごとく発売の報を耳にして即座にデフォ買い決定である。
キュートフェイスにド迫力ボディの人外女子がパイオツまる出しでゴロンと横たわるたいそう煽情的な表紙の印象そのままに、中身のモノクロ原稿もきらびやかなアニメ/ゲーム系のキャッチーな絵柄。収録作の初出を見ると当社の看板誌「コミックアンリアル」掲載分のほかKTC得意のシチュ特化アンソロジーに執筆したものをプラスの構成となっている。古めの原稿のいくつかは作画のテイストがいくらか異なるものの、基本的には親しみやすさと淫猥さを兼ね備えたナイスな筆致だ。なお例によって異様なほどのサンプル画像数を誇る版元提供の単行本紹介ページが用意されているので、絵柄の詳細確認はそちらを。
今回登場の女性陣はアンリアル物件だけありそのほとんどが人外女子。かろうじてヒューマンなのは地下アイドルとその後性転換する剣士くらいだろうか。ゆえに年齢設定とかはほぼ無意味だが、他社執筆の現代ものなどを勘案するにおそらく10代中盤~後半くらいの想定で描いているものと思われる。ネコミミウサミミ等メジャーなものから龍だの羊だのさらにはナメクジっ娘なんて変化球まで多彩に取りそろえだ。そんな彼女らはいずれもクリッとおっきな瞳にほわんと丸顔のラヴリィな顔立ちで童顔スキーの俺大歓喜。それでいて首から下はわずかな例外を除きドドーンと景気よく乳も尻も盛られたド迫力ボディなのだからまったくけしからんですね。
ヒロイン設定のみならず展開されるシチュもまた特殊系ぞろいなのはKTC作品ならでは。十二支擬人化世界に獣娘調教ワールドといった大枠を設定したのち異種姦にTSといった当社の得意技を投入、さらに壁尻ファックなんていう超ニッチな題材まで持って来るのには脱帽するほかない。一部の作品ではベースの設定が共有されていたりキャラ同士がカメオ出演したりとちょっとした工夫が加わっているのもナイスだ。ストーリーラインもベタ甘からダーク一辺倒までヴァリエイション豊富であり、これら多様な素材をおのおの最適な味つけで食わせてみせるmajoccoidの洗練された手腕が光る。ネタの幅が広すぎるのでイチャラヴのみ読みたいとか凌辱しか受けつけないといった嗜好特化型の読者には向かないが、俺みたく雑食の人間にはこの無節操なくらいの多様性がありがたいところ。
1本あたり16-18ページと非常にタイトな構成ながら濡れ場占有率は相応に高く、とりわけこの作家得意のダイナミックな肢体が躍動する光景がなんとも眼福。ムチムチ系の肢体描写をする作家はゴムマリのように弾力豊かに描くか低反発枕みたく柔こさを強調するかに大別されると思うが、majoccoidの場合は明らかに後者。しっとり吸いつくような肌の質感もワンダフルなタプタプボディで男子の股ぐらに乗っかり自分からハードにまんこを使役して快楽享受に熱中するヒロインのドエロすぎる行状に野郎どもは無条件降伏。肉厚のビラビラで男根をしぼり上げ子宮の奥底でごきゅごきゅザーメン飲み干してはうっとりとトロ顔さらけ出す光景で自慰表明もはかどりまくり。
合意にせよ強要にせよ、たゆたゆの肢体を白日の下にさらけ出し敏感な部分を刺戟されればたちまち女子ども発情モード。ベッドの上でこみ上げる快感に身もだえし呼吸を荒くしながらうるんだ目つきでちんこ挿入を待機だ。テラテラ光る蜜壷をたぎる怒張で押し広げられ激しく内奥を貫かれてすっかりハート目で淫語乱射のエロメスどもの痴態が勃起中枢をハードヒット。恥も外聞もなくアヘ顔見せつけてしきりに中田氏を懇願するヒロインのご要望にお応えして特濃種つけ汁の奔流をドプドプお見舞いだ。
最初期の作品を含むだけに絵柄にはいくらかバラつきはあるけれど、早い時期のものからすでに豊穣なアイディアと効果的な濡れ場演出を見て取れて第1作品集としては及第点以上。直近作では当然のごとく作画/作劇ともクオリティアップが図られておりたしかな進歩がうかがえる。現在はキルタイムのほかに複数の媒体で執筆しており、とくにワニマガジン社/コアマガジンの業界大手2社で同時に描いているのはすごい。そのせいで各社個々のストック蓄積が遅れてしまい2冊め刊行がだいぶ先になりそうなのは皮肉だが、いっそう各要素が充実するだろう次回作が楽しみだ。このたび収録のものでは、ウサミミ女子×人間男子のさわやかな純愛模様を展開しつつヒロインのドスケベっぷりを詳細描写のギャップがたまらない「Rabbit hole」連作が和姦サイドの、囚われの龍人娘が一人前の愛玩動物として性戯の数々を仕込まれていく光景を執拗につむぎ出す「折花攀龍」が凌辱サイドの、それぞれ私的ベスト。

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