2016-09-25

今年度の食味鑑定。

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-ユズハ「はじめてえっち」ジーオーティー ISBN:9784811200026
話○ 抜○-△ 消小 総合○

ぺたっ娘もおっぱいさんも極上アクメ顔さらけ出しイキまくり短編10本+フルカラーショート1本。ステディな男子に抱かれ心底気持ちよさそうにイチャラヴファックに没頭のドスケベガールズてんこ盛りでお送りする作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
創刊号から欠かさず購入している当版元発の新鋭書店売りエロ漫画誌「comicアンスリウム」は、昨今不景気な話題ばかりのエロ漫画業界にあって意欲的なスカウティングや攻めの誌面構成で非常にイキイキしておりたいへんよろしい。そして既存作家のみならず新人の発掘にも大いに心を砕いており、毎月数点刊行されるこのレーベル発の新刊単行本でもたいていはニューフェイスが混ざっていてすばらしいことだ。そんなわけでこの9月も期待の新星がまたひとりお披露目である。
少々オサレに振った感じの表紙デザインが粋なこちらをめくると飛び出てくるのは売れ線要素をバランスよく取り入れたアニメ/ゲーム系の親しみやすいタッチ。どちらかというとカヴァーイラストより裏表紙や帯ウラにある抜粋コマの方が内容の雰囲気をつかみやすいので、店頭では平台から1冊手に取り裏返してみるのをオススメ。もちろん出版社公式サイトにある単行本情報からサンプル画像を参照するのもよい。
巻末著者あとがきで述懐しているとおり直近のそれに比べおよそ2年前のデビュー直後にアンスリウムで執筆のものはいささか作画がつたなく、描線が粗っぽくてトーンワークもザックリした感じなのは初単行本ゆえのご愛敬。そうは言ってもその時代から充分にキャッチーな作画であり、またこの人の美点である女の子の喜怒哀楽クルクル変わる表情は初期から魅力的だ。
このフレッシュな筆致から生み出される女の子たちはハイティーン~20代前半あたりのゴールデンエイジで占められる。わりかし童顔寄りのラヴリィなお顔に大ぶりのバストが組み合わされた、いかにもエロ漫画ヘヴィユーザーに対し訴求力の高いボディデザインが主体だ。しかしながら巨乳一辺倒になりがちなところに昨今貴重な「ロリじゃないけど貧乳」タイプのヒロインを数名投入しているのは上手いことニッチな需要を突いていると思う。付随して女子への属性附与もなかなかヴァラエティ豊かであり、おっとりさんに強気っ娘、守ってあげたい系に包容力タイプとさまざまなニーズにお応え。
くり広げられる物語たちは大多数が恋人関係突入直前もしくはカップル成立済みの男子女子による甘くさわやかなラヴ・アフェア。なおコミックス表題から想起されるように処女多めではあるけれど、全員オボコではないし破瓜描写も密に行う作家ではないので過剰な期待はせぬよう。個人的にはロストヴァージンでの流血は痛々しくて好きじゃないのでこちらの方がありがたいですが。彼ら彼女らの関係性は同級生同士に幼なじみ、友人の妹にカテキョなと多種多様で、それぞれ違った形の恋愛プロセスをおいしく堪能できる。そんななか恋人と仲違いしたヒロインが行きずりの男にちんこパワーで心も身体も寝取られる短編「ふわふわしょーこ」1本のみは異質であり、ほのぼの和姦だけをひたすら過剰摂取したい向きは注意すること。ストーリーの趣向としてはきわ立って個性的とは言えず特殊なギミックの投入もないが、代わりに恋する女の子の微妙な表情変化には大いに注力しておりナイスだ。とりわけ感情表現が下手だったり意地を張っちゃったりするタイプのヒロインが恋心を自覚しようやく素直に心境を吐露して2人めでたく結ばれるまでの細やかな機敏を描かせると絶品で、プロットとしてはわりかし平凡なお話の並ぶこの作品集に対する評定をグッとアップした一因。
女子のみなさんがこぞって気持ちよさそうによがりまくるエロシーンはなかなかに煽情的。1作品あたり20ページ前後の平均的な分量で濡れ場に費やすスペースも格段に多いわけではないものの、愛する彼氏のていねいな愛撫に身をよじらせ激しく内奥をえぐられて涙ながらに絶頂するさまを感情豊かに表現できている。プレイ内容は特殊な趣向や奇抜なシチュなどないシンプルな肉体言語の応酬だが、唯一いくつかの作品で陥没乳首をじっくりねっとりいらい倒す描写がフィーチャーされているのは作者のこだわりがうかがえてよろしい。これらヒロインの絶品イキ顔百面相を前戯から本番突入まで詳細中継し読み手の勃起中枢も刺戟されっぱなしだ。もっともそのわりにフィニッシュはじつに淡泊で、多くの作品においてシメの射精シーンをひとコマですませ即座に日常パートへ戻り終了なのは少々さびしい。このへんは複数ラウンド突入の話を増やしたり事後の余韻にも場面を割いてもらいたいところ。
シルキーな素肌を最愛の男子の前でだけあらわにし着衣をゆっくりずらしながら2人タイトに抱きあう。自分から彼の股間にしゃぶりつきいとおしげにシャフトをねぶり倒して先走り汁をゴックン。すでにトロトロの蜜壷をパックリ開きほおを羞恥に染めながらも意を決し挿入をおねだりだ。据え膳食わねば男がすたるとゴリゴリねじこまれた怒張を膣内深くへ突き上げられてその都度ハート目ではしたなく淫語マシンガン連射の彼女らの痴態がたまらない。艶めく肢体を激しく揺さぶりお口から唾液たれ流しながら法悦の態で昇りつめてゆくおにゃのこの初物まんこめがけ最後にたっぷりと白くねばつく液体をリリースだ。
いくつか課題も散見されるけれど、初手からお話運びや濡れ場演出もウェルメイドで処女単行本としては上々のできばえ。とくに直近作では作画が目に見えて洗練され女体描写がなめらかになっていっそう抜き度アップ。ファックそれ自体はもう少しシチュへのこだわりやら射精場面近辺の描写充実が望まれるところだが、このへんは今後いくらでも改善できる部分であり次回作以降の成長に期待したい。今作収録の物語たちのなかでは、むやみにガードの堅い爆乳センパイ彼女(その理由は読んでのお楽しみ)とようやく本番突入しのっけから濃厚ガチンコファック「××コンプレックス」と、特大おっぱい&コスプレの波状攻撃で迫り来る押しかけ年下幼なじみっ娘の積極攻勢に無条件降伏の「いちゃlove大作戦」がとりわけストライク。

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