2016-09-06

今夜の村上朝日堂。

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-神宮小川「とろ乳ねっとり」海王社 ISBN:9784796409124
話△ 抜○ 消小 総合○

清楚な女子高生や貞淑な人妻がこぞって肉欲の罠に堕ちドスケベまんこにたっぷり射精されはしたなく絶頂短編全8本。ド迫力ボディのガールズ&レディースがあっさり寝取り寝取られてインスタントに陥落の光景をねっとり執拗な言葉責めとハードコア調教フルコースとの魅惑のコンビネイションでお届けする作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
予備知識のまったくない状態でチャレンジ買いしたこの人のデビュー単行本「ゆる乳娘」は比較的シンプルな描線とそれとは裏腹にネチネチえげつないファックとの意外な取り合わせがなんともマーヴェラスで以後デフォ買い決定。しかしながら今年2月発売のその前作からたった半年で再会するとは思いもよらず、次のコミックス刊行まで2年3年とへっちゃらで待たせる漫画家も多いなか立派なこと。てなわけで発売日に合わせ矢も楯もたまらず書店へ直行した次第だ。なお神宮小川未体験の方の購入参考資料としては内容サンプルどころか表紙画像すらない版元提供のコミックス情報ページでは心もとないので、カヴァーイラストを大々的に掲げショップ購入特典の案内がなされた作者サイトの発売告知記事も併せて参照するのが吉。
前作リリースからほとんどインターヴァルがないこともあり、いかにも漫画ティックな描線クッキリ画面スッキリ系の絵柄の印象はそのまま継続。昨今この業界で主流の、みっちりディテイルまで線を描きこみすべての空間をトーンで埋めつくす息苦しいまでのヴィジュアルとは一線を画すそれはかえって新鮮だ。作品ごとの初出明記がないのでハッキリ断言できないが、同人原稿混じりの1冊めから今回はすべて当社のweb配信テーマアンソロ「サイベリア・マニアックス」のわりかし直近の号へ集中的に載ったものと推測され絵柄の統一感は前作以上。
表紙/裏表紙を見ればただちに理解できるとおり、登場する女の子はこぞってお顔を凌駕する勢いの特大バストを標準装備。前回は若干お胸の控えめな娘も存在していたが(それでも世間的には充分に巨乳の範疇だったけど)、こちらは掛け値なしの爆乳ヒロイン専科だ。あどけない系の造形ながら顔の輪郭はシャープな彼女らの肢体の方はボンキュッボンの2次元でしかありえないダイナマイツボディとなっており、まさしく読者のちんこをしごかせるためだけに生まれてきたエロメスどもが勢ぞろい。
そんな彼女らが乗っかる物語はその健康的なタッチとは一見ミスマッチな、やけにウェッティな強要/調教寄りの隠微なエロスが主体となる。このへんは巻末著者あとがきにその狙いが述べられていて、雑誌側提示のお題である「催眠」「露出」「置換」「人妻」「孕ませ」をそれぞれ満たしたうえで神宮小川自身の一貫した裏テーマとして「寝取り」「寝取られ」を添加。いずれもエロ漫画的定番シチュで新鮮さは乏しいけれど、そのぶん必要以上に脳みそのリソースを消費せず股間の摩擦運動に集中できる仕掛け。題材としてはすべてド真っ暗ダーク指向なのでともすれば全編にわたり陰惨な雰囲気になりかねないところだが、元来の明るい絵柄に加え随所でキャラ同士のコミカルなやりとりを挿入したりこの作家得意のチョロイン展開を交えることで(あと巻末&カヴァー下のスチャラカな各話後日談4コマも)暗黒感を中和しているのがおもしろいところ。作品によってはそれでもなお読み口ビターなものもあるけれど、NTRや凌辱にあまり耐性のない方でもいくらかオブラートに包んでもらえれば飲みこみやすいというものだ。
サクサクと日常パートをこなしすみやかに濡れ場へ移行したのちは、爆乳ヒロインズが執拗に弱点を責め立てられピンポイントで快楽を引き出されては理性のタガを解き放って恥も外聞もなくイキ狂う。とりわけ当初逡巡する彼女らを搦め手で説得しいつの間にかセックスの快感に身をゆだねさせる野郎サイドの悪魔的なマインドコントロールテクが出色だ。催眠だったり言葉責めだったり露出プレイだったり多種多様な手管でヒロインを堕としてゆきあっという間にセックス依存症のメスブタ一丁上がり。
ステディな彼を裏切り最愛の夫をないがしろにして女たちは性の畜生道へ一直線に転落。巨大な双丘をさらけ出し秘密の花園をフルオープンさせられる屈辱もいつのまにかそれがもたらすインモラルな快感のとりことなりほおを紅潮させ濡れまくり。言葉で指で舌先で敏感な箇所を刺戟されすっかり準備万端の肢体はいきり立つ怒張を迎え入れて歓喜雀躍だ。ド迫力ボディを大胆に揺さぶり全身をのけぞらせながら未曾有の快感に打ち震える女たちの浅ましい痴態にいっそう興奮。完全に理性を失いうわごとのように淫語マシンガン連射のヒロインたちに受胎間違いなしの特濃ザーメンを瀧野ごとくぶちまけ人格支配完了だ。
寝取られネタの積極的な導入により必然的にラヴラヴ色が薄れ前作以上にえげつない行為内容となったのは人により好き嫌いの分かれるところだろうが、1冊めと2冊めであえてカラーを違える器用さは職業作家としてのたしかな技倆を感じさせる。個人的にはもっとティーン含有率が高い方がチンピク度もアップするのだけどそのへんは次作以降に期待。あと今回は自分の大好物であるショートヘア爆乳さんがいたのがなによりもうれしくて、当然のごとくマイフェイヴァリットは短髪爆乳陸上っ娘が監督のほどこすHなマッサージで気分高揚好成績連発妊娠確定の「監督の言う事は絶対っ!?」でございます。

2 件のコメント:

  1. 前作に引き続き今作もレビューありがとうございます。
    相変わらずテンポ良い書評で楽しく拝読させていただきました。
    次回又書評頂けるようがんばりたいと思います。
    今後ともよろしくお願いします。

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  2. >神宮小川様
    こちらこそ、2冊めも大いに楽しませてもらい感謝です。
    甘口寄りの1冊めからアンモラル色濃厚のこちらへ様相を変化させた作劇と、こちらは変わらぬ爆乳女子の絶品トロ顔てんこ盛りなファックとどちらも楽しませてもらいました。
    引き続き3冊め・4冊めと楽しみにしております!

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