-さいだ一明「まんぐり・ごしごし」エンジェル出版 ISBN:9784873067308
話○ 抜○ 消小 総合○
甘やかなピュアラヴ模様からほの暗い欲望の転落劇まで短編全9本。艶めくエロボディをフル活用して少女も淑女も覚えたてのセックスに没頭しはしたないトロ顔見せつけながら絶頂のスペクタクルな光景を頭からシッポまでメガ盛り状態でお届けの作者最新刊は抜き物件としての通算10冊めにして本レーベル発の9thコミックスだ。
他社へ手を広げたり一般誌進出を果たしたりしつつも、基本的には当社の看板誌「エンジェル倶楽部」をホームグラウンドとして長らく活動を続けている人。非エロも含めれば先ごろついに単行本刊行数も2ケタに到達しその歩みは非常に堅実。そんなわけで前単行本「乱交ダンスナイト」刊行から1年少々といつもどおりの安定したペースでこのたびの新刊リリースである。
オーソドックスな一般青年誌系の作画をベースにコッテリ濃厚なトーンワークを貼りめぐらせた密度の高いヴィジュアルはデビュー当初からの美点。端整なその筆致は早い時期にある程度の完成形に達し以後は大きな変化なく高値安定で推移しており、それは今回も同様。作品個別の初出明記はないがトータルでは2015-16年にかけエンクラ掲載のものを収録とのことで絵柄の統一感も抜群だ。例によって出版社サイドより内容サンプルつきの単行本情報ページが提供されているので、書店店頭で見本を手に取れない環境でも中身の雰囲気をつかむのは容易。
キャリア初期のJK近辺メインから一時期は極度に熟女寄りとなり、ここ数年はまた10代中心へ回帰して……と登場ヒロインの年齢層は振れ幅が大きいのだが、このたびは近年の趣向に即したティーン主体の構成。わりかしあどけない顔立ちにたっぷりと盛られたビッグバストが付属する魅惑のボディラインがぼくらを魅了する。また個人的には日焼けっ娘を複数投入しているのがうれしい点で、こんがり焼けた素肌と着衣に隠れた白い部分との鮮明な対比がえろっちくてナイスですね。なお作者的にはもっとお歳が下の娘も描きたいようであとがきにはつるぺたさんを乱舞させたりしているけれど、そもそも人妻/母親さんのシェアがやけに大きいエンクラで10代女子中心に描くこと自体がレアでロリはさらに需要が薄いのだろうな。
お話のノリもデビュー以来様々な変遷を経ていて結果的に明暗いずれのタイプでも描きこなせるように。んでここ数年は和姦メインだったのだけど、前作からまたダークな凌辱調教系の作品を混入しており今回は両者が拮抗。また男女入れ替わりや時代物など新たなアプローチの物語をくり出してきて読後感の多彩さでは既刊中随一だ。そのぶんイチャラヴだけ読みたいとかガチ凌辱のみを摂取したいとかいう用途には不向きになってしまったが、こうしたヴァラエティ豊かな作品を提供できるのは漫画家としての技倆が広がった証であり悪いことではないと思う。
オハナシの雰囲気を問わずエロシーンはその高密度な作画にふさわしくコッテリ濃口のもので、弾力あふれるムチムチの肢体をしとどに濡らしテラテラ光る性器を存分に見せつけながらのハードファックを展開。陰影のコントラストも鮮明なリアル寄りのちんこまんこ描写に加え、それらが密に絡みあう結合断面図を豊富にフィーチャーして読み手の勃起中枢をダイレクトドライヴ。もとより定評のあるヒロイン連中の妖艶そのものなイキ顔もエレクチオン度アップに貢献しており自慰表明を力強くアシストする仕掛け。
ステディな男子と抱きあって、あるいは好きでもない男の毒牙にかかり、少女たちは衣服の下に息づく大ぶりの乳房をあらわにする。景気よく飛び出したニップルを激しく吸われたわわな双丘を揉みしだかれてたちまち法悦の態だ。前身をいらい倒され下腹部をほぐされて準備万端のそこへおもむろに屹立したシャフトがぶちこまれる。ヌチャヌチャ下品な音を立てながら粘膜どうし激しくスライドさせて日常の素朴な笑顔はたちどころに淫猥なメスのツラへと変貌だ。前身汗みずくになり四方八方へ淫語ばらまきながら昇りつめてゆく彼女らのティーンエイジまんこの最深部へ勢いよく熱い飛沫が注ぎこまれ性の饗宴は休むことなく続く。
驚くようなギミックや奇想天外なストーリーテリングなどはないものの、漫画作品として充分にウェルメイドで多彩なお話運びと精液分泌支援物資として堅実なエロの積み重ねがなされたプロのお仕事。さいだ一明物件のなかでは制服女子のイチャラヴがいちばんグッとくるのでそれ専科だった数冊前ほどには驚異的な抜き度ではないけれど存分に息子を活用させてもらった。だもんで私的ベストに挙げるのはどっちかというとスウィート寄りのお話で、帰省中の幼なじみ男子を前に素直になれない日焼け方言っ娘がようやく互いの思いを確認し結ばれて「夏と指輪と恋心」と、ピチピチユニを気にして記録が伸びない陸上女子が先輩男子のえっちな指導で大会新達成の「On Your Mark!」でもって気持ちよく我が砲身を使役。
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