-たまごろー「童貞男子更生委員会」富士美出版 ISBN:9784799504833
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
離島に根づく奔放な風習のもと少年少女たちは思うがままに欲望を発散し連作シリーズ4話&番外編2本(うち1本単行本描きおろし)+愚行に及ばんとした非モテ男子をセックスで更正させ短編&学年トップの男子を堕落させるべくカラダで籠絡短編→両者合流3P酒池肉林+独立短編2本(うち前単行本収録作続編1本)。明るく楽しく肉欲を謳歌する天然ビッチちゃん大集合で中田氏ワンダーランドをお披露目の作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
あるとき偶然手にした「コミックペンギンクラブ山賊版」でこの人の作品をひと目見たそのときからそのすばらしきストロングファック一大賛歌にすっかりとりことなり、以後ずっとその動向を追い続けている。デビュー作「サンキューベリービッチ」が2014年度、そして前単行本「ハメトモコレクション」は2015年度の、それぞれ当ブログの年間ベスト10企画に選定させてもらったほどの逸品たちで、およそ1年少々のインターヴァルを経てリリースのこの新刊もむろん当初からデフォ買い決定ですよ。なお作者サイト内の発売告知記事で収録内容や各ショップ購入特典が参照できるので、あわてて本屋へ駆けこむ前にいっぺんそっちをチェックしておくべし。
アニメの国からそのまま抜け出してきたみたいなスッキリ系の非常に好感度の高いタッチがキャリア初期からの武器だ。やや太めの線でほどよく陰影を利かせた健康的な絵柄がなんともポップ&キュートでよろしい。前作までと異なり目次にトータルの執筆期間が明記されていて、それによるとペンクラ山賊版の2015年11月号-2016年11月号に掲載の作品をまとめた模様。よってどこのページをめくっても出てくるのは最新型たまごろーのヴィジュアルであり表紙と中身は完全コンパチだ。
このさわやかな筆致でもってJK附近をヴォリュームゾーンにプラマイ数歳くらいの幅でドスケベヒロインズを大量投下する。おおむね巨乳寄りながらおっぱいサイズも大小各種取りそろえてあらゆるニーズにお応え。あと個人的にはそれほど重要な要素でないけれど、今回男子サイドがやたらとショタ多めでその種の少年がお好みの諸兄はこれまで以上にグッとくるかと。この作家は優等生から褐色ギャルまでさまざまなタイプの少女たちを描くが、共通しているのはみな一様に三度の飯よりセックスが大好きということで、これこそがたまごろー漫画の登場人物たるレゾン・デートルであると言えよう。
商業デビューのころは最低限の導入を済ませたのちすぐさまガッツリ交合しまくりのシンプルなお話に徹していたのだけれど、前作あたりから続きもの志向がグッと頭をもたげてきてこの新刊では収録作のほとんどが長尺ストーリーとなっている。読み切りも片方は前単行本からのキャリーオーヴァーなので続けて読む方がベター。必然的に物語の奥行きもグッと広がって、とくに今回メイン扱いの連作シリーズ「むつみさんの繁殖活動記録」は離島の開放的な風土をベースにした舞台設定や複数の世代がリンクするキャラ相関などずいぶん描写が緻密に。読み口爽快な明朗快活ヤリマンエロスの構図を堅持しつつも途中経過では不穏な方向へ冒険してみたりこれまでなかったタイプの結末を用意したりの多彩なアプローチに漫画家としての成長を見た。
男女いずれも貞操観念そっちのけであっけらかんと交合にいそしむ濡れ場はあいかわらずキャッチー&ドエロ。全ヒロインそろってピキピキちんこを美味しそうにくわえこみ上下のお口で精液搾取しまくりのフィジカルなストロングファックがみっちりと展開される。毎回必ず膣内射精複数ラウンドをこなしヒロインが心底気持ちよさそうに幾度も絶頂する光景をフィーチャーしておりナイスだ。またこの新刊ではその設定上おねショタ風味のセックスがずいぶんと増えているので、年上女子×年下男子のイチャラヴがお好みの貴兄にはいっそう好適。ヴァラエティ豊かなナマ中田氏の構図を勢いよくくり出し幾重にも積みあげながら2度3度4度と精液注がれ幸せいっぱいによがり狂うエロメスどもの痴態を読者の脳神経へゴリゴリとなすりつける。
最短時間でビッチモード突入のドスケベガールズは蠱惑的な肢体を白日の下にさらしつつ目の前のブツをいとおしげにお口へフェードイン。絶妙な舌技であっという間に第1ちんこ汁を搾取したのち、休むいとまもなくこんどはビラビラに指をあてがい迎撃準備完了だ。辛抱たまらずねじこまれた暴れん棒で粘膜を激しくこすり上げられ子宮口の奥まで貫かれてたちまち彼女ら下品なイキ顔さらし法悦の態。またしても放たれた熱い精を受け止め全身を打ち震わせて快楽享受に没頭する。同じシークエンスがいくたびもくり返され大量の白濁が子宮をノックするたびケダモノのごとく咆吼しては心底幸せそうに体躯をのけぞらせ歓喜に打ち震えるのだ。
洋ピンさながらの底抜けに明るいハードファックの応酬がキュートきわまりない作画でもって奏でられる、たまごろー作品特有の得も言われぬ味わいを今回もじっくり噛みしめ愉悦。お話の趣向がより豊穣になったぶん自分にはさほど響かないシチュも増えてやや抜き評価がバラついたとはいえ(あとアンダーヘアを描くようになったけどこの人のアニメティックな作画だと少々浮きぎみ)、依然として現代エロ漫画界でも最強の部類に属するおそろしくユースフルな精液分泌支援物資だ。こちらに収録の物件中では、ショートヘア巨乳サバサバ系女子という私的嗜好ドストライクなヒロイン造形の「むつみさんの繁殖活動記録」連作と、生真面目な三つ編み眼鏡巨乳っ娘が周囲に当てられすっかりHに開眼させられて「タノシイコト」がマイフェイヴァリット。
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