-ハッチ「ロリ画像」ヒット出版社 ISBN:9784894657151
話○ 抜○ 消小 総合○
ロリ映像愛好仲間からの電話でヴィデオのなかの少女たちの監禁現場に遭遇した主人公たちは彼女らを素材に毎日ハメ撮り三昧中編3話+歪んだ血縁の落とし子たる兄妹はやがて自分たちの世代でも同じ過ちを反復して……連作3本+独立短編2本。真摯だけれども同時にどうしようもなく浅はかな男女の赤裸々な性愛のありようを容赦なく浮き彫りにしてゆく作者最新刊は再録等を除く新作としての通算14冊めのコミックスだ。なお前作に引き続きまたしてもアマゾン八分を食らっているようなので、書誌情報のリンクはまんが王のサイトへ。
デビューのころは別の出版社を拠点に活動していたけれど、中途からはこの版元へホームグラウンドを移し媒体も当初のロリアンソロから看板誌の「COMIC阿呍」へ移籍してはや幾歳月。もはや誌上でも古株の部類ながら依然として第一線に立ち続けるさまは感嘆するほかない。執筆ペースもきわめて堅調であり、前単行本「ろりティッシュ」から1年経たずに再会だ。
従来からのハッチファンにはおなじみのことだが、外注塗り師を起用したコッテリヌメヌメ系のカラー表紙と、陶器のように冷たくソリッドな感触が特徴的な中身のモノクロ原稿とではかなり受ける印象が異なるので注意。むろん百戦錬磨のヴェテランだし直近作ばかりなので筆致も安定しクオリティに問題はないけれど、可能ならば店頭見本をチェックしてそのギャップを確認したのち購入可否を判断するのがベター。それがかなわぬ場合は出版社公式サイト内の新刊情報ページで内容サンプルの閲覧を。
この硬質のタッチから生み出される女性陣はタイトルどおりのちびっ娘多めではあるけれど、作中の時間経過とともにおっぱいも育ったりするので完全つるぺたのみで読みたい方はご愁傷さま。個人的にはハッチ謹製の巨乳女子にはたいそう勃起中枢を刺戟されるのでむしろありがたいけども。どこか焦点の合わない瞳で恥も外聞もなくセックスに没頭する彼女たちの造形は類似品の見つからない独特の味わいで、受容にあたり良くも悪くも人を選びそうではある。
いつもながらに物語は和姦とも凌辱ともつかぬ非常にクセの強いもの。萌えエロ漫画に出てくるみたく恋に恋する純真無垢なヒロインなど間違っても出てこないが、かといってビッチぞろいなのかというとそれも違う。強いて言えば不本意な状況で純潔を汚された少女たちが心を閉ざしたまま身体だけがすっかり開発されセックスのとりことなっていくパターンが主流だろうか。加えてAV撮影だのガチ近親相姦だのニンフォマニアだのどこか病んだシチュを多用し、女の子はこみ上げる快感に没頭し全身をのけぞらせているのに気持ちはどこか上の空という趣のグロテスクな状況を現出させている。そのかたわらでたとえば世代をまたぐ血の呪縛を訥々とつづり、あるいは非日常の光景に道徳観念を麻痺させる男たちのありさまを価値判断抜きにナマの形で読者の脳裡へ提示。多くはやるせない人間の業をあらわにする行状しがたいエンディングを迎えるが、それらはキャラクターたちのわずかに変化する表情や細やかなコマ割りの演出によって示唆され、あえて一から十までは説明しないのがハッチ作品のスタイルだ。
多いものだと1本あたり30ページ以上にもわたる大容量を活かし、エロシーンはふんだんにちんこまんこの真剣勝負が盛りこまれる。ロリっ娘たちの華奢な肢体が大人の凶悪な怒張により貫かれまだしちゃいけないイキ顔さらしながら未曾有の快楽に打ち震えては幼い子宮にたっぷりザーメン注入され絶頂するヒロインズの痴態をじっくりねっとり中継だ。フェラやクンニの際には性器近辺を露骨なくらいクローズアップし本番突入後はひたすら結合部にフォーカシングする画面構成も読み手の興奮を効果的に励起せしめる。
凍てついたハートとは裏腹に少女の幼い肢体はすでにちんこパワーのとりこ。自分から屹立したシャフトに腰を下ろしゆっくりとグラインドを開始する。全身汗みずくになりながらいっそう激しく粘膜どうしをこすり合わせ脳髄を灼くような衝動に身をゆだねては小刻みに甘い吐息をもらすのだ。小さな胸を乱暴に這いまわる舌や指に全身をビクつかせ狭隘な膣内をゴリゴリ大人ちんこでえぐられるたびハートマークをまき散らして昇りつめてゆく彼女らのちびっ娘まんこの最深部めがけ特濃ザーメンの奔流をプレゼント。
あいかわらず作画/作劇ともエグさ炸裂で読後ドッと疲労感に包まれるのだけれど、少し落ちついたのちは再度その強烈な刺戟を味わいたくなるとびきりの香辛料のような1冊。あえてセックスの生々しくよどんだ部分を見せつけるような露悪的な作風に初見の方がなじむのには時間がかかるかも知れないが、いちどはその奇妙な味わいに触れ流れのままに身をゆだねてみるのをオススメ。長尺もの/読み切りいずれも頭にガツンと一撃を食らったが、なかでも近親相姦の救われぬ輪廻の構図とそこからの離脱を身もフタもなさすぎる性描写ととともに展開しある種清冽なラストで締めくくられる「凜」/「透」/「坊」連作と、同級生女子に強い想いを寄せる主人公とさして気もないのに彼女とつきあう友人、双方にはさまれ2人に身を許すヒロインの奇妙な三角関係をあっと驚く結末に至るまでヴィヴィッドに描写の短編「告ったら?」(これはカヴァー下の後日談までぜひ見てほしい)が今作中の最愛物件。
0 件のコメント:
コメントを投稿