-愛上陸「夢見ル乙女」ワニマガジン社 ISBN:9784862694720
話△ 抜◎-○ 消小 総合○
可憐な妹と凜とした姉と2人はそろって悪辣な企みの餌食になり肉欲の畜生道へと堕ちてゆき表題作シリーズ3本&フルカラープロローグ+描きおろし後日談+ひそかに想い合う仲の幼なじみ女子とケンカした主人公のもとへ後日送られてきたヴィデオレターに映っていたものは……本編&互いの気持ちを確認した2人は歪んだやり方で愛を確かめ合い続編+独立短編2本。清楚な少女や強気な淑女を卑劣な手段で陥落させセックスのことしか考えられない一人前のメスブタへと造り替えてゆく背徳エロスをメガ盛り状態でお届けする作者記念すべきファーストコミックスだ。なお前日レヴュった奇仙と同様に本則昨年末発売のものをかなりディレイしての評価記事となっているがあしからず。
紆余曲折ありつつも創刊以来書店売り総合エロ漫画誌として一大勢力となった「コミックゼロス」誌上において、少し前からエースクラスの活躍を見せつけている超弩級新人だ。ちなみにこの綴りで「あいうえおか」と発音する本ペンネームは知人同士である越前とwaonによる共同名義とのこと。そうした作家ユニットというのは昨今さほどめずらしい存在ではないが、彼らがユニークなのはそれが一般的な原作/作画の分業制ではなく話と絵のどちらも作れる2人が互いにディスカッションをくり返し完成品へと仕上げてゆくシームレスな形態であることだ(これについてはゼロス48号誌上の作家インタヴューで言及されている)。実際問題として作劇はともかく絵柄は結局どちらかの元絵に寄せるしかないと思うのだけど、ともあれ非常に特徴的なプリプロダクションから生み出される漫画たちがどのようなものであるかお手並み拝見。
オーソドックスなアニメ/ゲーム系の絵柄を基調に据えた一般青年誌系のタッチは古典的すぎず最先端すぎずの絶妙な塩梅で、エロ漫画購買層の最大公約数的な部分をみごとにつかんだ造形。収録作の初出を見ると直近2年以内の執筆分で固まっておりクオリティも安定だ。よって不見転での衝動買いでも期待を裏切られるようなことはないものの、版元提供によるコミックス紹介ページおよび著者公式サイト内の発売告知記事において内容サンプルや各ショップ購入特典案内が参照可能なので、初見の方はそちらをチェックしたのち購入可否判断を。
この魅力的なお筆先からくり出される女性陣は年のころハイティーン~20代なかばの黄金世代。JK/JD/社会人とバランスよく配置された彼女らはラヴリィなあどけない系からキリリと大人びた女性まで取りそろえあらゆる需要にお応えだ。もう少しアダルト寄りの顔立ちだと俺のような10代女子スキーからブーイングが出るところだし、逆にこれ以上童顔方向へシフトしていたら熟女大好きっ漢の反発を受けるだろうという、ちょうどその双方が受容可能なラインをピタリと探り当てるセンスには感服するほかない。一方でお歳の上下を問わず肢体描写は明確にグラマラス系であり、景気よく盛りつけられたビッグバストからキュッと引き締まった腰へラインがすぼまったのちこんどは美味そうな桃尻へ向け急速に輪郭が広がる絶品の女体描写が読み手の勃起中枢をグッと刺戟する。
話評価には△をつけたのだけれど、間違ってもそれは愛上陸の織りなすストーリーテリングが稚拙だという意味ではない。題材としては普遍的な堕ちものやNTRであり展開もおそろしくベタで新鮮味には欠けるためこうした採点をしたものの、練りに練られよどみなく科白が流れる緩急自在な進行といいコマ割りや表情変化のみで魅せる効果的な演出といい、むしろそのソフィスティケイテッドなお話運びには感嘆しきりだ。純真無垢な少女がなすすべなく状況に流されてゆくさま、あるいは確固たる自我を持ったイイ女が引き返せぬ隘路に追いこまれ屈辱に表情を曇らせる光景などヒロインそれぞれの転落ぶりをヴィヴィッドにつむぎ出していて白眉。
そしてこの作家最大の美点はなんといってもエロシーンそれ自体だ。1本あたり30-40ページ内外の大容量を存分に活かし豊満な肢体が画面狭しと入り乱れてはちんこまんこの真剣勝負をじっくりねっとりくり広げる。プレイ内容はじつに多彩で、王道のヒロイン転落肉便器化あり催眠姦あり幼なじみや彼女が寝取られたりのダークエロスてんこ盛り。全編これ凌辱調教系のストロングファック絨毯爆撃は単品でも壮絶な実用性を誇るのだが、加えて物語パートでも見せたディレクションの妙が濡れ場でもスパークだ。アヘ顔百面相や結合断面図フィーチャーに淫語乱射など現代エロ漫画必須の表現技法を用いるのは当然のこと、それらをただ無造作にぶちこむのではなく物量のメリハリをつけてここぞというタイミングに合わせ集中的に投入することで読み手の自慰表明をいっそう強力に支援。
天使のように汚れなきJKもお高くとまった女教師も奸計のもと秘められた情欲を引き出されたのちは単なるちんこ狂いの淫乱ビッチへと変貌だ。当初の拒絶反応はどこへやら、たわわな双丘をまろび出ししとどに濡れた秘密の花園を自分からおっ広げて腰をフリフリ挿入をおねだり。ミチミチ音を立てながらねじこまれるシャフトの感触に全身をのけぞらせほおを朱に染めて呼吸を荒げるさまがたまらなく淫猥だ。子宮口の奥まで貫かれる旅内奥をキュンキュン収縮させてメスの歓びに打ち震える彼女らのドスケベまんこめがけ2度3度4度とザーメンの奔流をプレゼント。
実用一点張りの純粋抜きツールとして脳みそをカラッポにしながら息子をしごける逸品であると同時に、それをストレスなく実現するために細部まで考え抜かれ洗練を極めた各種演出の匠の技が光る驚異のデビュー作だ。個人的嗜好から一部の年長キャラではマイちんこの勃ちが悪くなったものの、ガチロリ愛好家以外のほとんどの方に幅広く適応可能であり自慰表明を強くアシストしてくれることだろう。収録作のなかでは表紙にも抜擢の美人姉妹が奸計のもと両者どこへ出しても恥ずかしい立派な精液便所への道一直線「夢見ル乙女」シリーズと(とくにウブな妹ちゃん・愛華の堕ちっぷりが辛抱たまらんです)、爆乳幼なじみJKが見ず知らずの男どもにすっかり開発されるのを見せつけられて主人公悶絶もいつしかその状況に2人奇妙な悦楽を覚えるに至る「トナリノカノジョ」/「ヨゴレタカノジョ」連作で際限なく我が砲身を使役。
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